「figure it out」の意味と使い方|『フレンズ』S04E01で学ぶ英会話

「figure it out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

新しい家電やアプリを前に、使い方を教えようとしてくれた相手を「大丈夫、自分で何とか分かるから」とやわらかく制した経験はありませんか。説明を聞くより、自分の頭で組み立てたいときがあります。

そんなときに使える「figure it out」を、『フレンズ』シーズン4第1話の序盤、出生の真実を告げられたフィービーが、産みの母の説明を皮肉まじりにさえぎるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「figure it out」の意味とニュアンス

figure it out
意味:考えて答えを出す、自分で見当をつける

figure out は、頭を働かせたり、あれこれ試したりするプロセスを経て、答えにたどり着くことを表す句動詞です。すでに分かっている状態を指す understand と違い、「分かるまでの過程」が含まれているのが特徴です。パズルのピースを組み合わせて、少しずつ全体の絵が見えてくる。そんな動きを持った表現です。

対象は it のほか、答えを表す名詞や、how / why / what で始まる間接疑問も置けます。figure out how it works(仕組みを理解する)、figure out why she was upset(彼女が怒っていた理由を突き止める)のように、日常でも仕事でも守備範囲は広めです。

また、I can figure it out. と言えば「説明されなくても自分で分かる」という自立の表明になります。手助けをやんわり断るとき、あるいは今回のフィービーのように「聞かなくても察しはつく」と皮肉を利かせるときにも登場します。

【ここがポイント!】

  • 核は「考える過程を経て答えに至る」。understand との違いはプロセスの有無
  • figure out how / why / what と間接疑問につなげると守備範囲が一気に広がる表現
  • I can figure it out. は「自分でできる」の宣言。文脈次第で皮肉にも転じる一言

『フレンズ』S04E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ビーチ旅行の終わり、フィービーは「母の友人」だと思っていたフィービー・シニアから、自分が産みの母親だと告げられます。場面は彼女の家。動揺を抱えたままのフィービーに、フィービー・シニアが事の経緯を説明しようとしたところで、このフレーズが飛び出します。

Phoebe Sr.: So I guess you’d like to know how it all happened.
(それじゃあ、どういう経緯だったのか知りたいわよね。)

Phoebe: I mean, well, I think I can figure it out. I guess, you know, I was born, and then everyone started lying their asses off.
(まあ、自分で見当はつくけど。要するに、私が生まれて、それからみんなが嘘をつきまくり始めたんでしょ。)

Phoebe Sr.: No, no, it wasn’t like that. I mean, remember how I told you how Lily and Frank and I, we were close? Well, we were very close.
(違うの、そうじゃないのよ。ほら、リリーとフランクと私が親しかったって話したでしょ?実はね、とても親しかったの。)

Phoebe: How close?
(どれくらい親しかったの?)

Friends Season4 Episode1(The One with the Jellyfish)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

説明を聞く前に「自分で見当はつく」とさえぎるフィービーの一言には、29年間も真実を知らされなかった側の怒りがにじむ場面です。続けて「私が生まれて、それからみんなが嘘をつきまくり始めた」と言い切るところに、この figure it out が額面どおりの「推測できる」ではなく、「どうせそういうことでしょ」という先回りの皮肉として働いていることが表れています。

一方のフィービー・シニアは、それでも順を追って打ち明けようとします。ところが「3人はとても親しかった」という告白から、話は予想もしない方向へ転がっていきます。重い真実の告白でありながら、深刻さと可笑しさが同じ会話に同居する呼吸は、いかにもこのドラマらしいところです。傷ついた側の精一杯の武装として、figure it out の一言が響きます。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

figure には「図形」「姿」という意味があります。バラバラだったパズルのピースが、頭の中で少しずつ組み上がり、完成した絵が外に(out)浮かび上がってくる。figure it out は、この「絵が現れる瞬間」までの動きを丸ごと含んだ表現です。

劇中のフィービーは、説明を聞く前から完成図が見えてしまっています。「聞かなくても、絵はもう浮かんでいる」。あの皮肉な表情とセットで、ピースが組み上がっていく映像を思い浮かべると、「考えて答えに至る」という核が体に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「figure it out」

自力で解決するときにも、原因を突き止めるときにも使える figure out。場面の違う3つの例文で、使い方の幅をつかんでいきましょう。

Don’t worry, I can figure it out myself.
(心配しないで、自分で何とか分かるから。)
新しいアプリの使い方を教えようとしてくれた友人への一言です。手助けをやわらかく断る、いちばん出番の多い形になります。

We need to figure out why sales dropped last month.
(先月売上が落ちた理由を突き止める必要があります。)
会議で原因分析を切り出す場面です。figure out why の形にすると、「理由の解明」という仕事の文脈にすっと収まります。

A: How did you know she was upset?
B: I could just figure it out from her voice.
(A:彼女が怒ってるって、どうして分かったの?)
(B:声で見当がついたんだ。)
友人同士の何気ない会話です。物事だけでなく、人の気持ちに対しても「察しがつく」の意味で使えます。

あわせて覚えたい関連表現

work out
(考え出す、うまくいく)
figure out が「答えを見つける」ことに焦点を当てるのに対し、work out は「手順を踏んで解決する・調整する」寄りの表現です。It worked out. のように自動詞で「うまくいった」となる点も違います。

find out
((事実を)知る、突き止める)
find out は情報を外から手に入れて知ること。figure out は頭の中の推論で導くこと。答えの出どころが外か内かで使い分けられます。

make sense of
(〜を理解する、読み解く)
混乱した状況や複雑な情報を、筋の通ったものとして理解するときの表現です。figure out より「解釈」に重心があります。

Note|figure out・work out・find out、答えはどこから来るか

figure out と似た働きをする句動詞に、work out と find out があります。三つの違いは、「答えがどこから来るか」で整理すると見えてきます。

figure out の答えは、頭の中から来ます。手元にある情報を組み合わせ、推論して導く。だからこそ、説明を聞く前のフィービーが「figure it out できる」と言えたわけです。材料はもう揃っている、という含みがあります。これに対して find out の答えは、外から来ます。調べる、人に聞く、目にする。もしフィービーが I’ll find out. と言っていたら、「(誰かに聞いてでも)突き止めてやる」という宣言に変わっていたはずです。そして work out の答えは、手を動かした先にあります。計算する、案を練る、調整する。work out a plan(計画を練り上げる)のように、過程そのものに時間と手間がかかる響きを持ちます。

同じ「分かる」でも、頭の中の推論なのか、外部の情報なのか、手を動かす作業なのか。この三択を意識すると、会話の中でどれを選ぶべきかが自然に決まってきます。今回のシーンなら、フィービーの手元には29年分の材料がすでにあった。だから figure out だった、と読み解けます。

自分の頭で組み立てた答えなら、figure out。それだけで、選び分けの半分は済んでしまいます。

まとめ|「自分で分かる」を一言で

figure it out は、考える過程を経て答えにたどり着くことを表す句動詞です。すでに理解している状態の understand と違い、ピースを組み上げていく動きそのものが含まれています。

会話で使えるようになると、助けを申し出てくれた相手に「ありがとう、でも自分でやってみる」と伝えたいとき、原因をこれから突き止めたいとき、その場に合った「分かる」を選べるようになります。

説明されるより先に、自分の頭で組み立てる。困りごとの前で立ち止まらずに「何とか分かるから」と一歩踏み出せる、そんな一言です。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「figure it out」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次