ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S10E11に学ぶ「take advantage of」の意味と使い方

take advantage of

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今回は『BONES』シーズン10エピソード11から、日常やビジネスで頻出する「take advantage of」をご紹介します。状況次第で意味が反転する奥深い表現を、取調室の緊張感あふれるシーンから学んでいきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

被害者と過去に組んでいた元パートナーの詐欺師テイラーを、ブースが取調室で尋問しているシーンです。テイラーが被害者のジャスティンに「自分の手法を盗まれた」と主張したところで、ブースが鋭く切り込みます。

Taylor: She stole more than some of my clients. She stole my methods for contacting…
(彼女は私の顧客の一部を盗んだだけじゃない。あの世と接触する私の手法まで盗んだんだ…)

Booth: You mean the tricks that you use to take advantage of vulnerable people?
(弱者につけ込むために使っている、ペテンの手口のことか?)

Taylor: Like, how to do a cold read, or how to run a quick background check on a future client?
(心を読み取る技術や、未来の顧客の身元調査を素早く行う方法とかのことか?)

Taylor: That’s what Justine did. Because she didn’t have the gift like I do.
(ジャスティンがやったのはそれだ。彼女には私のような才能がなかったからね。)

Bones Season10 Episode11 (The Psychic in the Soup)

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シーン解説と心理考察

ブースがここで言う「vulnerable people(傷つきやすい人々)」とは、愛する家族を亡くし、藁にもすがる思いで霊能者を頼ってくる遺族たちのことです。そうした人々の悲しみと弱さにつけ込んで利益を得ているテイラーに、ブースは激しい怒りと軽蔑を向けています。

しかしテイラーはまったく悪びれず、「身元調査などは被害者のジャスティンがやっていたことだ」と平然と責任を転嫁します。注目すべきはその先で、テイラーは死んだジャスティンを「才能のない偽者」として貶めることで、自分だけを本物として守ろうとします。死者には反論できない——その事実を知りながら、狡猾に利用するテイラーの本性が、このわずか数行のやり取りに凝縮されています。

「take advantage of」の意味とニュアンス

take advantage of
意味:〜を利用する、〜につけ込む、〜を活かす

「advantage」は「有利な点」や「強み」を意味する名詞です。それを「take(取る)」するわけですから、直訳すると「〜の有利な点を取り込む」となります。このフレーズの最大の特徴は、目的語によって意味がポジティブにもネガティブにも大きく変化する点です。

「opportunity(機会)」や「facilities(設備)」を目的語にとる場合は「せっかくの機会を最大限に活かす」というポジティブな意味になります。一方、人や人の弱みを目的語にとる場合は、今回のシーンのように「人を食い物にする」「弱みにつけ込む」という非常にネガティブなニュアンスに変わります。

【ここがポイント!】

このフレーズをポジティブに使うかネガティブに使うかを見分ける最も確実な方法は、目的語に注目することです。「opportunity(機会)」「time(時間)」「resources(リソース)」などが来れば前向きな活用を意味し、「people(人)」「kindness(優しさ)」「weakness(弱み)」が来れば搾取のニュアンスになります。「take advantage of」は意図や計算を含む能動的な表現なので、誰が誰の何を「取り込もうとしているか」を意識するだけで、文脈を正確に読み取れるようになります。

実際に使ってみよう!

I think you should take advantage of this opportunity to study abroad.
(この機会を活かして、留学するべきだと思うわ。)
ポジティブな意味で使われる代表的なパターンです。「opportunity(機会)」や「offer(申し出)」と組み合わせることで、「せっかくのチャンスをしっかり掴み取る」という前向きなアドバイスになります。

I feel like he’s taking advantage of your kindness. You need to say no sometimes.
(彼、あなたの優しさにつけ込んでいる気がする。たまにはノーと言わなきゃダメよ。)
人の感情(kindness)を利用するネガティブな使い方の典型です。都合よく扱われている友人に目を覚ますよう忠告する際によく使われます。

Make sure to take full advantage of the hotel’s complimentary spa.
(ホテルの無料スパを、ぜひ最大限活用してね。)
「take full advantage of」と「full」を加えることで、「隅から隅まで使い倒す」というニュアンスを強調できます。旅行やサービスの特典を話題にする際、少しユーモアを交えて使える表現です。

『BONES』流・覚え方のコツ

「take advantage of」の意味を瞬時に判断するには、目的語に何が来るかを意識するのがポイントです。テイラーが「vulnerable people(傷つきやすい人々)」を目的語として悪用するシーンと、「Take advantage of this opportunity(この機会を活かして)」とチャンスを前にした場面を、対で頭の中に置いておきましょう。「人や感情が来たらダーク、機会やものが来たらポジティブ」という図式が直感的に働くようになると、実際の会話でも迷わず使えます。

似た表現・関連表現

exploit
(〜を搾取する、〜を不当に利用する)
「take advantage of」のネガティブな側面をさらに強くフォーマルにした語です。労働者や資源を過酷な形で利用するなど、倫理的に問題のある「搾取」を表す際によく使われます。

make the most of
(〜を最大限に活用する)
「take advantage of」のポジティブな側面だけを切り取ったような表現です。限られた時間やチャンスを「できる限り有効に使う」という前向きなニュアンスを持っています。

capitalize on
(〜に乗じる、〜を利用して利益を得る)
「capital(資本)」から派生した言葉で、状況や他者の失敗を「自分の利益に変える」意味合いです。ビジネスや政治的な駆け引きの文脈でよく登場する知的な表現です。

深掘り知識:「advantage」に隠された「前進」のエネルギー

「advantage」という単語を語源から見ると、その成り立ちのおもしろさが見えてきます。この単語は古フランス語の「avant(前に)」を語源としており、「advance(前進する)」と同じルーツを持っています。

つまり「advantage」とは単に「都合が良いこと」ではなく、「他の人よりも一歩『前』に出ている状態」、すなわち「優位性」を表す言葉なのです。そのため「take advantage of」には、与えられた状況や他者の弱みを足がかりにして「自分だけが一歩前へ抜け出そうとする」という競争意識や貪欲なエネルギーが根底に流れています。

この語源を知ると、なぜこのフレーズが「機会を活かす(=一歩前へ進む)」というポジティブな意味にも、「人につけ込む(=人を踏み台にして前へ出る)」というネガティブな意味にもなるのか、その根本的な理由がすっきりと見えてきます。どちらの使い方にも共通しているのは「自分が前に出ようとする意志」である、というところが、この言葉の本質です。

まとめ|目的語を見れば意図が見える

今回は『BONES』の緊迫した尋問シーンから、文脈によって意味が変わる「take advantage of」を解説しました。このフレーズを使いこなす鍵は、目的語への注目です。「機会(opportunity)」が来ればポジティブな活用、「人や弱み(vulnerable people / kindness)」が来れば搾取のニュアンス——その判断が瞬時にできるようになると、聞こえてくる英語の意図まで正確に読み取れるようになります。

英語学習の環境やツールは、ぜひポジティブな意味で「take full advantage of」しながら楽しみましょう。

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