ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S10E11に学ぶ「turn the tables on ~」の意味と使い方

turn the tables on ~

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン10エピソード11から、劣勢を一気に覆す知的なフレーズ「turn the tables on ~」を解説します。詐欺師を相手に仕掛ける逆転作戦のシーンで登場するこの表現、一緒にマスターしていきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

詐欺師のテイラーを尋問することになったオーブリーに、アンジェラが本物の霊能者アバロンを引き合わせ、詐欺師の手口を逆手に取る作戦を持ちかけます。規則を重んじるオーブリーは戸惑いながらも耳を傾けます。

Aubrey: So you want me to subvert protocol and risk my career by letting her what exactly?
(僕に規則を曲げさせて、キャリアを危険にさらして彼女に何をさせようと?)

Angela: Educate you. About how a fraud like Anthony Taylor operates.
(あなたを教育するの。アンソニー・テイラーのような詐欺師の手口をね。)

Angela: Avalon can tell you how he fishes for names, how he leads his subjects to reveal the answers that he needs.
(アバロンが、カモの選び方や、相手を誘導して求める答えを引き出す方法を教えてくれるわ。)

Angela: So you just have to play along, and then you turn the tables on him.
(だから、だまされたフリをしたあとで、彼に対して攻勢に転じるのよ。)

Bones Season10 Episode11 (The Psychic in the Soup)

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シーン解説と心理考察

アンジェラの作戦のポイントは、詐欺師テイラーの手口をそのまま武器に変えることです。アバロンが「詐欺師が何をどう利用するか」を知っており、それをオーブリーに教え込むことで、テイラーが得意とする心理誘導を今度は逆に封じる。「教える者(アバロン)」と「実行する者(オーブリー)」の役割分担が鮮やかです。

オーブリーは厳格な規則を重んじる人物であり、非科学的な霊能者の協力を仰ぐことへの強い抵抗があります。そんな彼に対し、アンジェラは正論や感情論ではなく「敵の手口を知ることで優位に立てる」という合理的なメリットを提示して説得する。アンジェラならではの、感情と知性を両立させた説得術が光るシーンです。

「turn the tables on ~」の意味とニュアンス

turn the tables on ~
意味:〜に対して形勢を逆転させる、立場を入れ替えて反撃する

直訳すると「テーブル(盤面)をひっくり返す」となります。古くからあるボードゲーム(チェスやバックギャモンなど)で、盤面の向きを180度回転させて相手の有利な陣地を奪い取ったことに由来するフレーズです。現在では、圧倒的に不利だった状況から主導権を握り返し、相手を攻め立てる劇的な逆転を表す言葉として広く定着しています。

単なる「状況の改善」ではなく、相手が仕掛けてきた攻撃や優位性をそのまま相手に跳ね返す「カウンター(反撃)」のニュアンスが強く含まれているのがポイントです。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心的な感覚は、「180度の劇的な視点変換」と「対象に向かう攻勢(on)」の組み合わせにあります。守勢に回っていた状態からくるりと盤面を回して攻撃側に転じる、というダイナミックな動きをイメージしてください。「on ~」という部分が重要で、ただ形勢が好転するだけでなく、それまで自分を追い詰めていたその相手を標的に定めて攻め返す、という強い意志が言葉の中に込められています。交渉の場で「It’s time to turn the tables.」と言えば、「ここから主導権を奪い返す」という強い宣言として機能します。

実際に使ってみよう!

The underdog team scored two goals in the last five minutes and turned the tables on the champions.
(格下のチームが残り5分で2得点を挙げ、チャンピオンに対して形勢を逆転させました。)
スポーツの実況やニュースで非常によく使われる形です。「underdog(勝ち目の薄いチーム)」が強者を追い詰めるドラマチックな逆転劇にぴったりです。

She tried to blame me for the mistake, but I turned the tables on her by showing the original email.
(彼女はミスの責任を私に押し付けようとしましたが、元のメールを見せることで逆に追い詰めました。)
職場のトラブルで、相手の主張を証拠で覆す状況です。「by ~ing」を添えて具体的な逆転の方法を説明するのが一般的な使い方です。

The prosecution turned the tables on the witness during cross-examination.
(検察側は反対尋問で、証人に対して形勢を逆転させました。)
法廷ドラマやニュースでも見られる知的な表現です。証言の矛盾を突いて優位に立っていた相手を逆に追い詰める、プロフェッショナルな響きがあります。

『BONES』流・覚え方のコツ

詐欺師のテイラーが「自分はFBIを出し抜いている」と余裕の表情で座っている取調室の「テーブル」を思い浮かべてください。そこにアンジェラとアバロンがガチャンとそのテーブルを「回転(turn)」させ、今度はオーブリーがテイラーの手口をすべて見透かして追い詰めていく——。この「物理的なテーブルの回転」と「力関係の逆転」を視覚的にリンクさせると、長いイディオムもスムーズに記憶に残ります。

似た表現・関連表現

get the upper hand
(優位に立つ、主導権を握る)
「上の手」を握るイメージで、競争相手よりも有利な立場を確保することを指します。「逆転」という動きよりも、現在の優劣の状態に焦点が当たります。

give someone a taste of their own medicine
(相手がしたことをそのままやり返す、目に物見せる)
相手が悪意を持ってした行為を同じ形でやり返してわからせるニュアンスです。「反撃」という意味では似ていますが、「復讐」に近い色合いが強くなります。

beat someone at their own game
(相手の得意分野で打ち負かす)
今回のシーンに最も近いニュアンスです。相手が得意とする手法や土俵で上回り、そのフィールドで勝利することを意味します。

深掘り知識:「table」が「机」ではなかった時代の名残

現代では「table」といえば脚のついた家具の机を思い浮かべますが、このフレーズが生まれた数百年前、英語の「table」は「板(board)」そのものを指していました。

バックギャモンはかつて「tables」という名前で呼ばれていました。ゲーム盤が2枚の板を蝶番でつないだ折りたたみ式の形をしており、対戦時には自分側を手前に向けて置くのが基本です。盤面を180度回転させると相手側の陣地配置がそのまま自分の手前にやってくる——その「盤面を相手ごとひっくり返す」という具体的なアクションが、「形勢逆転」を意味するフレーズとして英語に定着したのです。

こうした背景を知ると、「timetable(時刻表)」「multiplication table(九九の表)」など、英語に残る「table=情報の記された板」という感覚も腑に落ちてきます。フレーズを使う時、頭の中に「家具」ではなく「戦略が練られたゲーム盤」を浮かべると、言葉の持つ本来のエネルギーをより感じることができます。

まとめ|逆転の矢を「相手に向けて」放つ

今回は『BONES』の鮮やかな作戦会議のシーンから、不利な状況を知略で覆す「turn the tables on ~」をご紹介しました。このフレーズが持つ力は「逆転」そのものだけでなく、「on ~」によって「その相手を狙い定めて反撃する」という方向性が明示される点にあります。

守勢から攻勢に転じる瞬間、使う相手を「on」でしっかり定めながら、このフレーズを口にしてみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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