海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は人気ドラマ『BONES』シーズン2第3話から、日常のちょっとした不満を伝える時にも便利な「waste of time」を解説します。
日々の生活やお仕事の中で、「これって無駄じゃないかな?」と感じること、ありますよね。そんな時にぴったりの表現です。
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
実際にそのシーンを見てみよう!
論理的すぎるブレナンが「自分は心理学が大嫌い」とこぼした直後のシーンです。
上司のカミールが「自分にはじっくり考える時間が必要だ」と歩み寄りを図りますが、ブレナンの返答は身も蓋もないものでした。
Brennan: I think he meant that if I’m going to share responsibility for these cases, I’m going to have to learn to stop controlling everything too. Does that make sense? Psychology’s not – I really – I really hate psychology.
(彼が言いたかったのは、事件の責任を分かち合うなら、すべてをコントロールしようとするのをやめる必要があるってことだと思うの。これって意味が通じるかしら? 心理学は…私、本当に、本当に心理学が大嫌いなの。)Cam: Not everyone’s brain works as fast as yours. I have to mull sometimes. Are – are you familiar with that concept?
(みんながあなたみたいに頭の回転が速いわけじゃないの。私は時々じっくり考える必要があるわ。その概念はご存知?)Brennan: Yes. I just always thought it was a waste of time.
(ええ。ただ、いつも時間の無駄だと思ってたわ。)
BONES Season 2 Episode 3 (The Boy in the Shroud)
シーン解説と心理考察
人間関係の構築や感情の機微を「非効率的」と切り捨ててきたブレナンらしい、非常にストレートな一言ですね。
カミールがせっかく相手のペースに合わせようとしているのに、悪気なく「時間の無駄」と言い切ってしまう不器用さが彼女の魅力でもあります。
この言葉の裏には「客観的な事実以外には1秒たりともリソースを割きたくない」という徹底した合理主義があり、ブレナンというキャラクターの思考回路がよくわかる痛快なシーンです。
フレーズの意味とニュアンス
「waste of time」は、ある行動や物事が「時間をかける価値がない」「何の成果も生み出さない」と感じた時に使われる定番のフレーズです。
不満やイライラを表現する時によく使われますが、ビジネスシーンで「非効率である」と客観的に指摘する際にも役立ちます。
動詞の「waste」を用いて「waste time -ing(〜して時間を無駄にする)」という形をとることも多く、表現の幅が広いのが特徴ですね。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使う際のコアイメージは、「貴重な資源(時間)をゴミ箱に投げ捨てている感覚」です。
「waste」には本来「浪費する、無駄にする」という意味があり、そこから転じて「廃棄物・ゴミ」という意味も持ちます。
単に「意味がない」というだけでなく、「本来ならもっと有意義に使えたはずの時間をドブに捨ててしまった」というネガティブな徒労感が強く込められています。
実際に使ってみよう!
それでは、具体的な例文で使い方を確認してみましょう。
Arguing with him is just a waste of time.
(彼と口論するのは、ただの時間の無駄だよ。)
相手が頑固で話を聞かない時など、「これ以上労力を割いても意味がない」と見切りをつける時によく使われる実践的なフレーズです。
A: Should we attend that meeting tomorrow?
(明日のあの会議、出席するべきかな?)
B: No, it’s a total waste of time. Let’s focus on our project.
(いや、完全に時間の無駄ね。私たちのプロジェクトに集中しましょう。)
「total(完全な)」などの形容詞を前に置くことで、「本当に時間の無駄だ」と意味を強調することができます。日常会話でとても自然なやり取りです。
Don’t waste time worrying about things you can’t control.
(コントロールできないことを悩んで時間を無駄にしないで。)
動詞として使い、「waste time -ing(〜して時間を無駄にする)」の形にした上級者向けの構文です。相手を励ましたり、アドバイスしたりする際に大活躍します。
『BONES』流・覚え方のコツ
バラバラになった何千もの骨の破片を、途方もない時間をかけてパズルのように組み立てるブレナンの姿を想像してみてください。
骨の鑑定には何百時間も没頭する彼女が、こと「心理学」や「他人の感情」となると、たった数分の悩みすら「waste of time(時間の無駄)」と一蹴してしまいます。
この「極端な価値観のコントラスト」をセットで覚えると、フレーズのニュアンスがより鮮明に脳裏に焼き付きますよ。
似た表現・関連表現
「waste of time」と似たニュアンスを持つ表現も一緒に覚えて、表現の幅を広げましょう!
waste of money
(お金の無駄)
今回のフレーズの「時間」が「お金」に変わった表現です。買ったものが役に立たなかった時や、費用対効果が悪いと感じた時に使います。後ろの名詞を「energy(体力)」に変えれば「waste of energy(体力の無駄)」になるなど、応用が利きやすいのが特徴です。
spin one’s wheels
(空回りしている、無駄な努力をしている)
車がぬかるみにはまって、タイヤ(wheels)が空回り(spin)して前に進まない様子を表すイディオムです。「waste of time」が「価値がないこと」に焦点を当てるのに対し、こちらは「頑張って動いているのに成果が出ない徒労感」を強調します。
go down the drain
(無駄になる、水の泡になる)
「drain」は排水溝を指し、費やした努力や時間などがすべて排水溝に流れて消えてしまう情景から来ています。これまで積み上げてきたものが一瞬で台無しになった時の、強いガッカリ感を表すのにぴったりです。
深掘り知識:Time is Money?「waste」が持つ本来の恐ろしさ
「waste」という単語の語源は、ラテン語の「vastus(荒れ果てた、空っぽの)」に遡ります。
かつては、ただの「無駄」という意味ではなく、「土地が荒廃する」「町が破壊される」といった、悲劇的でスケールの大きい恐ろしい言葉でした。
では、なぜそれが「時間の無駄」に繋がるのでしょうか?
かつての人類にとって、富を生み出す最大の財産は「土地」でした。
豊かな実りをもたらすはずの土地を、耕さずに放置して不毛な荒れ地(waste)にしてしまうことは、生きていく上で最大の損失だったのです。
時代が下り、近代社会になると、ベンジャミン・フランクリンの格言「Time is money(時は金なり)」に代表されるように、私たちが価値を生み出すための最大の資源は、土地から「時間」へと変化しました。
つまりネイティブにとって「waste of time」とは、単に「ちょっと時間がもったいなかったな」という軽い感覚ではありません。
「本来なら豊かな実り(成果や価値)を生み出せたはずの貴重な資源を、手入れもせずに不毛な荒れ地に変えてしまった」という、深刻な損失感や徒労感が根底にあるのです。
この歴史的な背景を知っておくと、「waste」という言葉が持つネガティブな重みがよりリアルに感じられますよね。
まとめ|時間は有限!表現を広げてスマートな会話を
今回は、日常の徒労感や非効率さを的確に表す「waste of time」をご紹介しました。
あまりネガティブな言葉は使いたくないものですが、自分の時間や労力を守るため、あるいはビジネスでの効率化を図るために、意見をはっきり伝える手段として知っておくと非常に便利です。
関連表現とあわせて、ぜひ使いこなしてみてくださいね。


コメント