「no good can come of this」の意味と使い方|『フレンズ』S04E24で学ぶ英会話

「no good can come of this」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

無謀な計画に突き進もうとしている人に、「それ、絶対いい結果にならないよ」と一言くぎを刺したくなったこと、ありませんか。本人は本気でも、周りからは危うく見えるものです。

そんな忠告にぴったりの「no good can come of this」を、『フレンズ』シーズン4第24話の中盤、ロンドン行きの機内で、隣り合わせた紳士がレイチェルを諌めるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「no good can come of this」の意味とニュアンス

no good can come of this
意味:こんなことをしてもろくな結果にならない。良いことは何も起きない

no good can come of this は、ある行動や計画から「良い結果は生まれない」と告げる、警告・忠告の決まり文句です。鍵になるのは come of ~ という言い回しで、「〜から(結果として)生じる」という意味を持ちます。つまり直訳すると「この件から良いものは何も生じえない」となり、そこから「ろくな結果にならない」という忠告の表現になります。

can のかわりに will を使った no good will come of this もよく用いられ、意味はほぼ同じです。この表現は、相手の無謀な決断や後悔しそうな行動を思いとどまらせようとする場面で登場します。日常のくだけた警告というより、ややあらたまった、重みのある響きを持つのが特徴です。忠告する側の落ち着きと確信がにじむ一言です。

【ここがポイント!】

  • come of ~ は「〜から生じる」、そこに no good が乗って「良い結果ゼロ」を表す一言
  • can でも will でも成立し、意味はほぼ同じ
  • くだけた警告より、落ち着いて重みをもって諌めるときに響く表現

『フレンズ』S04E24のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ロンドンへ向かう機内で、レイチェルは隣席の見知らぬ英国紳士に、自分の恋の告白計画を延々と語ってしまいます。当初は話に付き合っていた紳士も、ついに耐えかねて口を挟み、「あなたは他人の一番幸せな日を台無しにしようとしている」と辛辣に諭す。その忠告の核心が、この一言です。

Gentleman: You say you love this man, yet you’re about to ruin the happiest day of his life.
(彼を愛していると言いながら、あなたは彼の人生で一番幸せな日を台無しにしようとしている。)

Rachel: But he has to know how I feel!
(でも、彼は私の気持ちを知るべきなのよ!)

Gentleman: But why? He loves this… this Emily person. No good can come of this.
(しかし、なぜです? 彼はその……そのエミリーという女性を愛しているんでしょう。こんなことをしても、ろくな結果にはなりませんよ。)

Rachel: I think you’re wrong.
(あなたは間違ってると思うわ。)

Friends Season4 Episode24(The One with Ross’s Wedding: Part 2)

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シーン解説と心理考察

まったくの他人でありながら、視聴者の内心をそのまま代弁するような正論を突きつける紳士の存在が、この場面の妙味です。落ち着いた口調で並べられる yet you’re about to ruin… という指摘は、レイチェルの一途さが暴走していることを、外側からくっきりと照らし出しています。

no good can come of this という一言には、感情に流されず結末を見通す、冷静な確信が表れています。レイチェルが But he has to know how I feel. と食い下がっても、紳士の態度は揺らぎません。恋する当事者の熱と、それを俯瞰する第三者の冷めた視線――この温度差が、笑いと痛快さを同時に生む場面と言えます。当事者には見えないものが、隣の席の他人にははっきり見えている。その構図が、短いやり取りの中に凝縮されています。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

come of を「〜から(良いものが)出てくる」と捉え、そこに no good を掛け合わせてみましょう。真っ暗な袋に手を突っ込んでも、良いものは一つも掴めない――そんな絵を思い浮かべると、「この状況からは良い結果が何も生じない」という意味が体に入ってきます。

このシーンで、機内の紳士が冷静に「ろくな結果にはなりませんよ」と告げ、それでもレイチェルが言い返す場面を重ねてみてください。感情的にならず、静かに結末を見通して諌める。その落ち着いた口ぶりごと覚えておくと、無謀な計画にくぎを刺す決まり文句として引き出しやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「no good can come of this」

無謀な行動を諌める場面で活躍する表現です。日常からビジネスまで、忠告の重みがにじむ3つの例文で感覚をつかみましょう。

Don’t text him at 3 a.m. — trust me, no good can come of this.
(午前3時に彼にメッセージを送るのはやめときな。信じて、ろくなことにならないから。)
衝動的な行動を止める場面です。trust me を添えると、経験にもとづく忠告としての説得力が増します。

Lending money to that business? No good will come of it.
(あの事業に金を貸すって? ろくな結果にならないよ。)
リスクの高い判断を諌める場面です。will を使い、it で直前の話題を受けると、簡潔に言い切れます。

A: I’m thinking of confronting my boss in front of everyone.
B: Honestly, no good can come of this. Talk to him in private.
(A:みんなの前で上司に食ってかかろうと思ってるんだ。)
(B:正直、それはろくな結果にならないよ。二人きりで話しなよ。)
感情的な行動に出ようとする相手を諌める会話です。忠告のあとに代案を添えると、より建設的に響きます。

あわせて覚えたい関連表現

it won’t end well
(良い結末にはならない)
より口語的でカジュアルな言い方です。no good can come of this のほうがあらたまった重みを持つのに対し、it won’t end well は軽い警告から本気の忠告まで幅広く使えます。

you’ll regret it
(後悔することになるよ)
相手個人の「後悔」に焦点を当てた表現です。no good can come of this が結果全般を客観的に見通すのに対し、you’ll regret it は聞き手の感情に直接訴えかけます。

that’s a recipe for disaster
(それは災いの元だ)
「災いを生むレシピ」という比喩的で強めの表現です。no good can come of this が「良い結果ゼロ」を淡々と述べるのに対し、こちらは失敗の予感をユーモラスに、かつ強調して伝えます。

Note|come of の「of」がにぎる「起点」の意味

no good can come of this の構造を読み解く鍵は、小さな前置詞 of にあります。この of の働きを知ると、フレーズ全体の意味がすっきり見えてきます。

come of ~ の of は、「〜から生じる」という起点・出所を示す用法です。ふだん of は「〜の」という所有・所属の意味で覚えられがちですが、実はもっと古い層に「〜から離れて」「〜を出所として」という起点の感覚を持っています。off(〜から離れて)と of がもともと同じ語から枝分かれした、という来歴を知ると腑に落ちやすいでしょう。come of で「〜から結果として生じる」、そこに no good(良いものは何もない)が主語として乗ることで、「この件から良い結果は何も生じえない」という意味が組み上がります。同じ of の起点用法は、What has come of your plan?(君の計画はどうなった=何が生じた?)や、He comes of a noble family.(彼は名家の出だ)といった表現にも生きています。いずれも「〜を出所として」という感覚が共通しています。小さな前置詞一つが、フレーズの意味の背骨を支えているわけです。

of を「〜の」とだけ覚えていると見えないものが、「起点」という視点を持つと立ち上がってきます。

まとめ|機内の紳士に学ぶ「静かな忠告」

no good can come of this は、ある行動や計画から「良い結果は生まれない」と告げる、警告・忠告の決まり文句です。come of ~ の「〜から生じる」という働きを土台に、無謀な決断を思いとどまらせようとする場面で使われます。

この表現を知っておくと、感情的に相手を止めるのではなく、結末を落ち着いて見通す形で忠告できるようになります。重みと確信をもって諌める、大人の一言です。

無謀な計画にそっとくぎを刺す言葉として、あなたの表現の引き出しに加えてみてくださいね。

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