ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S02E08に学ぶ「ring a bell」の意味と使い方

ring a bell

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』S02E08から、日常会話で頻出する「ring a bell」をご紹介しますね。
記憶の扉をノックする、とても感覚的で面白い表現を一緒に学んでいきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ラスベガスのカジノにやってきたブースとブレナン。
被害者の夫が多額の借金をしていた高利貸しのルー・マッキーを見つけ出し、彼をバーカウンターで問い詰める緊迫したシーンです。

Lou Mackey: She’s attractive. I didn’t even know he was married.
(魅力的な女だな。奴が結婚していたことすら知らなかったよ。)

Booth: How about the name Mason Roberts? I’m sure that rings a bell.
(メイソン・ロバーツという名前はどうだ?心当たりがあるはずだが。)

Lou Mackey: Whispers on the strip is that you finally found him. Congratulations, now leave me alone.
(あんたらがやっと彼を見つけたと、この辺りでは噂になってるよ。おめでとう、もう放っておいてくれ。)

Booth: If you know more than what you’re saying, I’m gonna find out eventually.
(もし知っていることを隠しているなら、遅かれ早かれ見つけ出してやる。)
BONES Season2 Episode8 (The Woman in the Sand)

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シーン解説と心理考察

「被害者の妻など知らない」と余裕の態度でシラを切る高利貸しのルーに対し、ブースは5年前に失踪した連邦検事(メイソン・ロバーツ)の名前を突然突きつけます。

ここで面白いのは、重大な未解決事件の核心に触れる場面でありながら、ブースがあえて「ring a bell(聞き覚えがあるだろ?)」という少しカジュアルな日常表現を使っている点です。

深刻なトーンで尋問するのではなく、世間話の延長のような軽さを装うことで、相手が油断してボロを出す(=動揺して目の色が少し変わるなど)のを誘う、元スナイパーらしい見事な心理戦ですね。

フレーズの意味とニュアンス

ring a bell
意味:ピンとくる、心当たりがある、聞き覚えがある

直訳すると「鐘を鳴らす」ですが、頭の中で「チーン!」と鐘が鳴って記憶が呼び覚まされる様子から、「聞き覚えがある」「心当たりがある」という意味で使われます。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は「完全な記憶ではないが、何かのフックに引っかかって記憶の扉が開きかける感覚」です。
はっきりと「覚えている(remember)」と言い切れない時や、脳の奥底に眠っている記憶を探り当てるような場面で使われます。

今回のブースのように相手にカマをかける時だけでなく、日常会話で「うーん、どこかで聞いたことあるような…」というもどかしいニュアンスを伝えるのにぴったりの表現ですよ。

実際に使ってみよう!

The title of that song rings a bell, but I can’t hum the melody.
(その曲のタイトルには聞き覚えがあるけれど、メロディがハミングできないな。)
[解説] 「タイトルは知っているけれど曲が思い出せない」という、日常でよくあるもどかしい状況を表すのに最適です。何かが頭に引っかかっている感覚が伝わりますね。

Does the name “John Smith” ring a bell to you? He used to work in our department.
(「ジョン・スミス」という名前に心当たりはありませんか?以前私たちの部署で働いていたんですが。)
[解説] ビジネスシーンで、相手の記憶を優しく促す時に便利です。Do you remember…? と直接的に聞くよりも、柔らかく控えめなニュアンスになります。

His explanation didn’t ring a bell to me at all. I have no idea what he’s talking about.
(彼の説明には全くピンときませんでした。何を言っているのかさっぱりです。)
[解説] 否定形で使うことで、「全く身に覚えがない」「聞いたこともない」という強い戸惑いを表現できます。誤解を解きたい時などにも使えますよ。

『BONES』流・覚え方のコツ

ブースが尋問相手の頭の中に、見えない「小さなベル」をこっそり仕掛けた様子をイメージしてみてください。

「メイソン・ロバーツ」という言葉のフックを投げ込んだ瞬間、相手の頭の中のベルが「チーン!」と鳴って反応してしまう。
この「言葉で相手の記憶のベルを鳴らす」という心理トラップの映像を思い浮かべると、ニュアンスが鮮明に焼き付くはずですよ。

似た表現・関連表現

ring true
(意味:真実味がある、本当らしく聞こえる)
ring a bell が「記憶」に反応するのに対し、こちらは直感的に「本物だ」と反応する際に使われます。嘘っぽい言い訳を聞いた時に It doesn’t ring true.(どうも腑に落ちない)と表現します。

strike a chord
(意味:琴線に触れる、共感を呼ぶ)
鐘ではなく弦楽器の弦(chord)を弾くイメージで、感情や記憶に深く響く際に使われます。ring a bell よりも、感情的な深みや感動を伴う表現ですね。

jog one’s memory
(意味:記憶を呼び起こす)
ジョギング(jog)するように、停滞していた記憶を揺さぶって動かすイメージです。何かのヒントやきっかけが、忘れていたことを思い出させてくれる時に使います。

深掘り知識:英語の「音」のイディオムとコミュニケーション

このフレーズのように、英語には「音」をメタファーにしたコミュニケーション表現が多く存在します。
例えば、相手の意向を打診する sound out(音を出して反響を確かめる)や、人の話を聞き流す tune out(ラジオの周波数を外す)などです。

日本語では「空気を読む」「腹を探る」といった視覚や身体感覚に基づく表現が多いのに対し、英語では「相手との間にどのような音が響いているか」で心理的な距離や理解度を測る傾向があります。

ネイティブにとって会話のキャッチボールは、お互いの見えない鐘を鳴らし合い、チューニングを合わせるような感覚なのかもしれませんね。

まとめ|記憶をノックする便利なフレーズ

いかがでしたか?
今回は「ring a bell(ピンとくる、聞き覚えがある)」の深いニュアンスを紐解きました。

相手の記憶を優しく探る時にも、ドラマのように鋭くカマをかける時にも使える、表現力の高いフレーズです。
相手が「あ!」と思い出した瞬間の表情を楽しみながら、ぜひ会話に取り入れてみてくださいね。

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