海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
諦めかけていたことが急に上手くいったり、色々と迷った末に「やっぱりこれだ」と決断したり。
私たちの日常には、思いがけない結末や、心から納得する瞬間がたくさんありますよね。
英語には、そんな「紆余曲折あった末の結末」や「誰もが納得する理由」を、たった2語でスマートに伝えられる定番フレーズがあります。
シリアスな場面から心温まる日常のワンシーンまで、会話のスパイスとして大活躍する表現を一緒にマスターしていきましょう!
実際にそのシーンを見てみよう!
刑務所に収監されている父親とブレナンが面会室で話している最中、相棒のブースから嬉しそうな電話がかかってくるシーンです。
Booth: Bones, hey! Good news. Turns out I got Parker for Christmas after all.
(ボーンズ、やあ! 朗報だ。結局、クリスマスはパーカーと一緒に過ごせることになったよ。)Brennan: Christmas magic, right?
(クリスマスの魔法ね?)Booth: Hey, so we figured we call and uh, wish you a little, uh, Yuletide cheer.
(ああ、だから電話して、その、クリスマスの喜びを少しお裾分けしようと思ってね。)
BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
シーン解説と心理考察
ブースは元パートナーとの折り合いがつかず、今年のクリスマスは愛息パーカーと一緒に過ごせないと諦めていました。
しかし土壇場で予定が変わり、無事に会えることに。
無理だと思っていた状態から一転して「やっぱり会えることになった!」という喜びが、この言葉にギュッと詰まっています。
シリアスな面会室にいるブレナンに、思いがけないクリスマスの魔法がお裾分けされる心温まる場面ですね。
フレーズの意味とニュアンス
after all
意味:結局(のところ)、やはり、何と言っても(〜なのだから)
「after(〜の後)」と「all(すべて)」の組み合わせで、「すべての事情や経緯を考慮した後に」というのが直訳のニュアンスです。
日常会話では、大きく分けて2つの意味で使われます。
1つ目は、一度は違う方向に向かっていた物事が「紆余曲折あったけれど、結果的に(予想に反して)」ある結末に落ち着いた時の「結局・やはり」です。
2つ目は、「いろいろ考えてみたけれど、やっぱり(何と言っても)〜だからね」と、誰もが納得するような理由や根拠を付け加える際の使い方です。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使う時、根底には「事前の予想や期待とのコントラスト」や「当然の事実の共有」という心理があります。
今回のブースのセリフは1つ目の使い方で、「ダメだと思っていたけれど、結局(after all)一緒に過ごせる!」という、期待を良い意味で裏切った結末を強調しています。
文末に置くことで、感情のスパイスとして見事に機能していますね。
実際に使ってみよう!
I thought it would rain, but it turned out to be a beautiful day after all.
(雨が降ると思っていたけれど、結局のところ美しい晴れの日になった。)
事前の「雨」という予想に反して、「晴れ」という結果に落ち着いた状況を表す、文末に置く定番のパターンです。
He decided not to buy the car after all.
(彼は色々考えた末に、結局その車を買わないことにした。)
買う方向で迷っていたり話が進んでいたりしたものの、最終的に「買わない」という決断に至ったプロセスが含まれています。
You shouldn’t push yourself too hard. After all, you need some rest.
(あまり無理をするべきではないよ。何と言っても、君には休息が必要なのだから。)
こちらは文頭に置き、「だって〜なのだから」と、相手を諭すような当然の理由や根拠を付け加えるパターンの使い方です。
BONES流・覚え方のコツ
愛息とは過ごせないと肩を落としていたブースが、満面の笑みで「Turns out I got Parker… after all!(結局、パーカーと過ごせることになったんだ!)」とブレナンに報告する姿を思い浮かべてみてください。
「いろいろあった(all)その後に(after)」という時間の流れをセットでイメージしてみましょう。
「紆余曲折を経た末の結末」という感情の動きが、自然と記憶に定着するはずですよ。
似た表現・関連表現
in the end
(最終的に、結局は)
「after all」と非常に似ていますが、こちらは「長い時間やプロセスの最後に」という時間の到達点に純粋にフォーカスします。「after all」のような「予想に反して」という感情的なコントラストはあまり含まれず、客観的に結果を述べる際に使われます。
because
(なぜなら〜だから)
「after all」を「だって〜なのだから」という理由の意味で使う場合の比較対象です。「because」は相手が知らない新しい理由を伝えるのに対し、「after all」は相手も知っているであろう当然の事実を「ほら、何と言っても〜じゃないか」と念押しして共有するニュアンスになります。
as expected
(予想通りに、案の定)
こちらは「after all」の対義語にあたる表現です。「after all」が予想を裏切る結末を表すのに対し、「as expected」は事前の予想と結果がぴったり一致した時に使われます。セットで覚えておくと表現の幅がグッと広がりますよ。
深掘り知識:文頭と文末で変わる、2つの顔の使い分け
「after all」は、文のどこに置くかで役割がはっきりと分かれる面白いフレーズです。
今回ブースが使ったように「文末」に置く場合は、「予想に反して、結局は」という結果の意外性を強調します。
一方、3つ目の例文のように「文頭」に置いて「After all, …」と話し始める場合は、「だって(何と言っても)〜なのだから」と、前で述べたことに対する理由や根拠を付け加える役割に変わります。
配置ひとつで「結末の報告」と「理由の念押し」という2つの顔を鮮やかに使い分けることができるのが、このフレーズの奥深く、そして便利なところですね。
まとめ|結末や理由を効果的に伝えてみよう
いかがでしたか?
今回は、予想外の結末や理由の強調に使える「after all」の意味と使い方をご紹介しました。
シンプルな2語ですが、会話の背景にある「紆余曲折」や「当然の事実」をスマートに表現できる大人のフレーズです。
ぜひ、文頭と文末の使い分けを意識して、ご自身の表現に取り入れてみてくださいね。


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