海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
「雨続きでどこにも行けない…」
「仕事で会議室に缶詰…」
そんな時、身体がなまってイライラしませんか?
今回は、活動的な人ほど感じやすい「閉塞感」や「閉じ込められたストレス」を的確に表す英語表現をご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
捜査のために田舎町へやってきたブースとブレナン。宿泊先は安っぽいモーテルです。
「機能的だから問題ない」と平然とするブレナンに対し、都会派で感情豊かなブースは、殺風景な部屋に我慢なりません。
Booth: This place is depressing.
(ここは気が滅入るな。)Brennan: It’s clean.
(清潔じゃない。)Booth: It’s a dump.
(ゴミ溜めだ。)Brennan: It is not a dump. It is functional.
(ゴミ溜めじゃないわよ。機能的だわ。)Booth: You know being cooped up in crappy hotel in the middle of nowhere, with a fifty dollar per diem, is not my idea of a good time either, you know.
(何もない田舎のボロホテルに缶詰めになって、日当50ドルで過ごすなんて、俺だって御免だぞ。)BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)
シーン解説と心理考察
このシーンは、二人の価値観の違いがよく表れていますね。
ブレナンにとって部屋は「寝るための箱(機能)」ですが、ブースにとっては「くつろぐ空間(情緒)」です。
だからこそブースは、単に「狭い部屋にいる(staying in a small room)」という事実描写ではなく、cooped up という言葉を使って、「まるで家畜のように押し込められている」という屈辱感とストレスを訴えているのです。
フレーズの意味とニュアンス
be cooped up
意味: (狭い場所に)閉じ込められる、缶詰めになる
coop とは「鶏小屋(chicken coop)」のこと。
鶏がカゴの中にぎゅうぎゅうに詰められている様子が語源です。
【ここがポイント!】
必ず be cooped up (または get cooped up)という受動態で使われる点に注目してください。
「自分から好んで引きこもっている」のではなく、天候や仕事、病気などの「外部要因によって、不本意ながら閉じ込められている」というニュアンスが含まれます。
だからこそ、「あー、外に出たい!」という不満の感情がセットになるのです。
実際に使ってみよう!
自分の意志に反して「動けない」ストレスを感じた時に使ってみましょう。
I’ve been cooped up in the house all week.
(今週はずっと家に閉じこもりっぱなしだ。)
解説:
インフルエンザや悪天候などで、一歩も外に出られない時の定番フレーズ。「うっぷんが溜まっている」感じが伝わります。
Don’t stay cooped up in your room. Go outside!
(部屋に引きこもってないで、外に行きなさい!)
解説:
ゲームばかりしている子供や、落ち込んでいる友人を励ます時に。「鶏小屋から出て羽ばたけ!」というイメージです。
We were cooped up in a small meeting room for hours.
(私たちは何時間も狭い会議室に缶詰め状態だった。)
解説:
長時間の会議や残業で、閉鎖的な空間に拘束された疲労感を伝えられます。ビジネスマンの愚痴としてよく聞きます。
『BONES』流・覚え方のコツ
「檻の中のライオン」をイメージしましょう。
ブースは元スナイパーであり、本能的に動くタイプです。
そんな彼が、田舎の狭いモーテルという「檻(Coop)」に入れられ、ウロウロと歩き回りながら唸っている姿を想像してください。
「狭い! 出せ! 俺は動きたいんだ!」
そのブースの身体的なムズムズ感こそが、cooped up の正体です。
似た表現・関連表現
- stuck inside
(中に閉じ込められている、出られない)
解説:物理的に出られない状況全般に使えます。cooped up ほど強い「動物的な窮屈さ」はありませんが、日常で最も使いやすい表現です。 - shut-in
(病気などで外出できない人、引きこもり)
解説:こちらは名詞的にも使われます。長期間にわたり家から出られない状態を指し、より深刻なニュアンスを含むことがあります。
深掘り知識:「Cabin Fever」との違い
「閉じ込められたストレス」を表す言葉として、もう一つ有名なのが Cabin Fever(キャビン・フィーバー) です。
- Cooped up: 「狭い場所に押し込められている」という身体的な窮屈さに焦点があります。
- Cabin Fever: 長期間の隔離生活による精神的なイライラ、鬱屈に焦点があります。
語源は、アメリカ開拓時代。
長く厳しい冬の間、雪に閉ざされた丸太小屋(Cabin)で数ヶ月も過ごすうちに、人々が極度のストレスでおかしくなってしまう現象から名付けられました。
「Cooped up された状態が続くと、やがて Cabin Fever になる」と覚えると、完璧です。
まとめ|心の換気をしよう
雨の日が続いたり、仕事でオフィスに張り付けになったりした時、ため息交じりに I’m feeling cooped up! (閉じ込められて息が詰まりそうだ!)とつぶやいてみてください。
自分のストレスを的確な英語にするだけで、少しだけガス抜きができるかもしれませんよ。


コメント