海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン3 第5話「Mummy in the Maze」に登場する、ハロウィンのお化け屋敷でブースが繰り出す意地っ張りな英語表現です。ミイラ発見現場となった遊園地のお化け屋敷で、ブースは不気味な人形にすっかり動揺しながらも、平気なふりを崩そうとしません。
強がりの裏に隠れた本音と、それを覆い隠す英語の言い回しを、実際のシーンとともに見ていきましょう。
「Coulrophobia」という診断名
遊園地のお化け屋敷「Dungeon of 1000 Corpses」で、ブースは不気味などうけの人形にすっかり動揺しています。びくっと声を上げて飛び上がったブースは、とっさに携帯電話を取り出し「電話が鳴った」と言い訳します。それを聞き流すように、ブレナンは冷静にこう告げます。
Brennan: Coulrophobia.
(クルーロフォビアね。)Booth: Euh?
(は?)Brennan: The fear of clowns. Coulrophobia. May explain why you shot that clown last year.
(道化を怖がる症状のことよ。クルーロフォビア。去年あなたが道化を撃った理由も、それで説明がつくかもしれないわね。)Booth: Look, I have no problems with clowns. I can stand right here. See?
(いいか、俺は道化なんて全然平気だ。ほら、ここにこうして立っていられるだろ。分かるか?)BONES Season3 Episode5 (Mummy in the Maze)
coulrophobiaは「道化恐怖症」を指す語で、正式な医学用語というより、様々な「〜恐怖症」を表す言い方のひとつとして日常的に使われます。語の成り立ちには諸説あり、はっきりと確定した由来があるわけではないとされています。ブレナンの説明直後、ブースはI have no problems with X. I can [動作]. See?という型で言い返します。「Xは平気だ」と主張するだけでなく、実際に行動を添えて言葉を裏付けようとする言い方です。
「Not you」で怖い対象を切り分ける言い方
この直後、ブースの携帯にカムから連絡が入り、被害者の身元特定の話に切り替わりますが、視線は人形から離れません。通話を終え、人形をよけて通り過ぎようとした瞬間、人形の腕がブースをかすめ、思わず悲鳴を上げてしまいます。その後、ブレナンが「拷問部屋」と呼ぶ一角に差しかかったところで、ブースはこう言い放ちます。
Booth: Yeah, okay. Clown, scary. Not you.
(ああ、分かった。道化は怖い。お前は怖くない。)BONES Season3 Episode5 (Mummy in the Maze)
[対象], scary. Not you.という形は、怖いと認める範囲をぎりぎりまで絞り込み、目の前の相手だけを除外する言い方です。Not youは大きなカテゴリーから特定の一点だけを切り離す働きをしていて、回りくどい言い方をせずに本音と体裁をテンポよく両立させています。
| 表現 | 使う場面 |
|---|---|
| I have no problem with X. | Xを恐れていない、気にしていないと主張する時 |
| I can [do it]. See? | 実際にできることを示して、言葉を裏付けようとする時 |
| X, scary. Not you. | 怖い対象から、目の前の相手だけをピンポイントで除外する時 |
まとめ|強がりにも型がある
「Coulrophobia」から”I have no problems with X. I can stand right here. See?”、”X, scary. Not you.”まで、ブースの一連の言い訳には、怖がる自分を認めたくない気持ちがにじんでいます。強がりの言い回しは、本音を隠しつつ会話のテンポを保てる便利な型です。
次回も『BONES』のキャラクターたちと一緒に、言葉の選び方を追いかけていきましょう。
このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
[dde_episode_columns id=”BONES_US_S03E05″]


コメント