ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E22に学ぶ「do the math」の意味と使い方

do the math

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

状況から答えを導き出す「do the math」の意味と使い方を、『BONES』シーズン9第22話のセリフから詳しく解説します。論理的に相手を追い詰める場面で光るこの表現、日常会話でも大活躍しますよ。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

連続殺人事件の真犯人を追い詰めたブレナン。
尋問中に庭師の女性の顎の骨格を観察し、彼女がマクナマラ家の隠し子である可能性を突きつける場面です。

Brennan: And it was common knowledge that Giles McNamara wasn’t a faithful husband.
(それに、ジャイルズ・マクナマラが誠実な夫ではなかったことは公然の秘密でした。)

Brennan: And your mother worked on the estate.
(あなたの母親はその屋敷で働いていた。)

Brennan: Why don’t you do the math?
(自分で計算してみたらどうですか?)

Bones Season 9 Episode 22(The Nail in the Coffin)

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シーン解説と心理考察

マクナマラ邸の庭師として長年働いてきた女性。
ブレナンは尋問の場で彼女の顎骨の微妙な特徴(prognathism=下顎前突)に気づき、マクナマラ家の遺伝的特徴と一致すると判断します。
そして「マクナマラ家の当主は不倫をしていた」「あなたの母親は屋敷で働いていた」という2つの事実だけを静かに提示し、「あとは自分で計算しなさい」と告げます。

ブレナンはここであえて「あなたはマクナマラの隠し子だ」と直接口にしません。
2つの客観的なデータを並べ、残りの残酷な結論は相手自身に導き出させる——これは、「事実と証拠だけが真実を語る」と信じる法人類学者ブレナンらしい、冷徹で知的な問いかけです。
言葉で追い詰めるのではなく、論理の力で逃げ場をなくしていく——そのプレッシャーの鋭さが、このシーンを際立たせています。

「do the math」の意味とニュアンス

do the math
意味:計算する、考えて答えを出す、状況から察する、筋道を立てて考える

直訳すると「数学(計算)をする」となります。
実際に数字を計算する場面でも使われますが、日常会話やドラマで頻出するのは比喩的な表現としての使い方です。
「目の前にある複数の事実(点と点)を組み合わせれば、自然と結論(答え)が出るはずでしょう?」という意味合いで、「状況から察してよ」「自分で筋道を立てて考えてみて」と相手に促す際に広く使われます。

【ここがポイント!】

使い方によってニュアンスが微妙に変わるのが、このフレーズのポイントです。

命令形「Do the math.」は「計算してみれば分かるでしょ」という、少し突き放した強めの言い方です。
疑問形「Why don’t you do the math?」はブレナンのように「自分で考えてみたら?」という冷静な誘導の表現です。
平叙文「I did the math, and it doesn’t work.」は「計算してみたけど、うまくいかない」という客観的な結論を伝えます。

「計算(math)」という言葉が持つ「答えは一つしかない」という絶対的な性質が、このフレーズ全体に反論を許さない冷徹なプレッシャーを与えています。

実際に使ってみよう!

He canceled our date again and he is always hiding his phone. You do the math.
(彼、またデートをキャンセルしたし、いつもスマホを隠しているわ。状況から察してよ。)
決定的な状況証拠が揃っているのに現実を直視できていない相手に「もう分かるでしょ?」と突きつけるシチュエーションです。ドラマでもよく耳にする定番の使い方です。

We have a limited budget and the material costs are rising. Do the math — we can’t afford this project.
(予算は限られているのに材料費は上昇している。計算してみてくれ、このプロジェクトは資金的に無理だ。)
ビジネスシーンで実現不可能な計画に対して論理的に反対する際の使い方です。ただ感情的に「無理だ」と言うのではなく「客観的な事実(数字)を見れば明らかだ」と説得力を高めることができます。

The suspect has no alibi, and his fingerprints were on the weapon. Do the math.
(容疑者にはアリバイがなく、凶器には彼の指紋が残っていた。答えは明らかだろ。)
ミステリードラマや刑事ものでよく使われる形です。「これらを組み合わせれば犯人が誰かは明白だ」と結論づける際の、知的でサスペンスフルな表現です。

『BONES』流・覚え方のコツ

覚え方はとてもシンプルです。
「do(する)」+「the math(数学・計算)」=「計算してみる」という構造は、このまま意味と直結しています。
大切なのは「数学(math)は答えが一つしかない」というイメージです。
ブレナンが「不倫の事実」と「母親が屋敷で働いていた事実」を黒板に書き、「1+1=? 自分で計算してみなさい」と冷たく問いかけている映像——その論理的なイメージと「do the math」を結びつければ、日常でも比喩的な使い方がスッと出てくるようになります。

似た表現・関連表現

put two and two together
(意味:状況から推測する、話の辻褄を合わせる)
「2と2を合わせる(=4になる)」という直訳から、「複数の事実から論理的な結論を導き出す」という意味になります。「do the math」とほぼ同じ文脈で使われますが、「やっと話の点と点が繋がった!」という気づきの瞬間に「I finally put two and two together.」のように使うことが多いです。

read between the lines
(意味:行間を読む、暗黙の意図を察する)
「do the math」が明らかな事実から論理的に答えを出すのに対し、こちらは直接言葉にはされていない感情や意図を察し取るという、より感覚的・心理的なニュアンスが強い表現です。「You have to read between the lines to understand what she really means.(彼女が本当に言いたいことを理解するには、行間を読まないといけない)」という形が典型です。

figure it out
(意味:答えを見つけ出す、理解する、解決する)
問題に対して自分の頭で考えて答えを出すプロセス全般を指す最も一般的な表現です。「do the math」のような「すでに材料は揃っている」というニュアンスはなく、これから情報を集めて解決していく場合にも広く使えます。

深掘り知識:「数学」が持つ冷徹さと絶対性

英語の日常会話には、数学や数字の概念を「疑いようのない論理的な真実」の象徴として使った比喩表現が多く存在します。
「do the math」もそのひとつですが、他にも「It doesn’t add up.(計算が合わない=つじつまが合わない、何かがおかしい)」という表現は、ミステリーの捜査シーンなどで頻繁に耳にします。

なぜあえて「math(数学)」という言葉を使うのでしょうか。
数学という学問が「答えは常に一つである」という絶対的な性質を持っているからです。
感情論ではなく「数学のように計算すれば誰がやっても同じ答えになる事実だ」という客観的なアプローチが、アメリカの法廷やビジネスの交渉では最大の武器になります。
「do the math」という言葉の裏には、「これ以上、言い逃れをする余地はない」という反論を許さない冷徹なプレッシャーが隠されているのです。
直訳の面白さと英語圏のロジック重視の文化をセットで知ると、ドラマのセリフがより深く味わえますね。

まとめ|「だから明らかでしょ」を英語でスマートに言えるようになろう

今回は『BONES』のクライマックスシーンから、状況から答えを導き出す「do the math」という表現を詳しく解説しました。

「それくらい察してよ」と伝えたいとき、客観的な事実から「答えは明らかでしょう」と説得したいとき——このフレーズを使えるようになると、英語での論理的な表現力が一段階上がります。
ただ感情をぶつけるのではなく、事実を並べて相手に考えさせるブレナンの「冷静な追い詰め方」、ぜひ英会話でも取り入れてみてください。

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