海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン5エピソード17のちょっとユーモラスなやり取りから、
日常会話でズバッと使える「get with the program」をご紹介します。
「時代遅れだよ」「状況を読んでよ」——そんな気持ち、英語でどう表現しますか?
実際にそのシーンを見てみよう!
殺人事件の現場となった地元の納屋を訪れたブースとブレナン。
地元のコンウェイ保安官が、被害者の頭蓋骨を発見した二人の少女について説明しています。
ブースが少し戸惑いを見せると、保安官がひと言ピシャリと返すシーンです。
Sheriff Conway:Two girls were out here rolling around..
(コンウェイ保安官:二人の女の子がここで転げ回ってたのよ。)Booth:Two girls.
(ブース:女の子が二人。)Sheriff Conway:Yeah, it’s the 21st, sweetheart. Get with the program.
(コンウェイ保安官:そうよ、今は21世紀よ。現実を見なさい。)BONES Season5 Episode17(The Death of the Queen Bee)
シーン解説と心理考察
被害者を発見したのが「いちゃついていた女の子二人組」と聞き、ブースが少し保守的な反応を見せます。
それに対してコンウェイ保安官が、「今は21世紀なんだから、古い価値観は捨てなさい」とたしなめる場面です。
ブースの生真面目で少し古風な一面と、保安官のサバサバとした現代的な感覚の対比が、
ユーモアたっぷりに描かれています。
相手の考えが時代遅れであることをズバッと指摘する、この保安官の堂々とした態度が印象的です。
セリフの短さと切れ味が、このフレーズの本質をよく表していますね。
「get with the program」の意味とニュアンス
get with the program
意味:状況に合わせる、現実を見る、周りのペースに合わせる
直訳すると「プログラムと一緒になる」ですが、ここでの 「program」 はコンピューターの話ではありません。
「現在進行中の計画」「時代の流れ」「みんなが共有しているルールや常識」といった大きな枠組みを指します。
つまり、古いやり方や凝り固まった考えに固執している人に対して、
「今の状況をちゃんと理解して、それに合わせなさい」と強く促す表現です。
口語的でやや直接的なフレーズなので、親しい間柄や、ある程度砕けた場面で使うのが自然です。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使う時、根底には「みんなはもう分かっているのに、あなただけ遅れているよ」という、
少し呆れたような・発破をかけるようなニュアンスがあります。
「さあ一緒にやろう!」と優しく誘うのではなく、「いい加減に状況を察して動いて」という軌道修正を求める表現です。
ポジティブな誘いよりも、ネガティブな状況からの修正を促すコアイメージが強い点を覚えておきましょう。
相手の目を覚まさせるような、少しピリッとしたニュアンスが特徴です。
実際に使ってみよう!
Come on, get with the program! We need to finish this presentation by 5 PM.
(おい、状況を分かってくれよ!午後5時までにこのプレゼン資料を終わらせなきゃいけないんだ。)
チームのペースに遅れている相手に、急ぐよう強く促すシチュエーションです。
You still use a flip phone? It’s time to get with the program and buy a smartphone.
(まだガラケーを使ってるの?そろそろ時代に合わせてスマートフォンを買う時期だよ。)
古いテクノロジーを使い続けている友人に、冗談交じりに新しいものを勧める場面で使えます。
If he doesn’t get with the program soon, he’s going to lose his job.
(彼がすぐに会社のやり方に合わせないなら、仕事を失うことになるだろう。)
組織のルールに従わない人について、第三者に警告・懸念を伝える場面にぴったりです。
『BONES』流・覚え方のコツ
コンウェイ保安官が「it’s the 21st(今は21世紀よ)」と言い放つシーンとセットで記憶しましょう。
「program=21世紀の新しい常識」とイメージすると、
「その常識(program)を自分の中に取り込む(get with)」という意味がスッと入ってきます。
時代遅れな発言をしたブースに、呆れ顔でツッコミを入れる保安官の表情を思い浮かべるのが
このフレーズを自分のものにする一番のコツです。
似た表現・関連表現
- catch up:追いつく、遅れを取り戻す
態度を改めるニュアンスはなく、知識やスピードの不足を補う意味合いが強い表現です。 - keep up with the times(時代についていく)
時代の流れに適応するという点で近い意味ですが、より客観的な事実を述べる際に使われます。 - face reality(現実を直視する)
夢物語や古い考えから抜け出すよう促す表現で、より深刻な場面で使われることが多いです。
深掘り知識:スポーツや軍隊がルーツ?
「get with the program」の語源には、いくつかの説があります。
有力なのは、スポーツのトレーニングや軍隊の訓練プログラムに由来する説です。
厳しい訓練(program)に参加しているのに、やる気がなかったりルールに従わないメンバーへ、
指導者が「しっかりプログラムに従え!」と喝を入れたのが始まりだと言われています。
その後、1980〜90年代のアメリカのビジネスシーンで「会社の方針(program)に従う」という意味で広まり、
日常会話にも定着していきました。
単なる「計画」ではなく「みんなが共有しているルールや常識」を「program」と表現するところに、
英語らしい面白い感覚が見て取れます。
まとめ|新しい状況に柔軟に対応するフレーズ
今回は『BONES』のワンシーンから、状況や時代の流れに合わせることを促すフレーズをご紹介しました。
直訳では少し分かりにくい表現ですが、コアイメージを掴むと会話の幅が大きく広がります。
海外ドラマのセリフは、こうした生きた表現の宝庫です。
実際のシチュエーションを思い浮かべながら、ぜひ日々の英語学習に取り入れてみてくださいね。


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