ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E9に学ぶ「have a falling out」の意味と使い方

have a falling out

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン9エピソード9から、人間関係の深刻な決裂を表す「have a falling out」をご紹介します。
単なる「喧嘩した」では表しきれない、重みのある断絶感。この一言を知っておくと、人間ドラマを語る語彙がぐっと豊かになります。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ブレナンが陪審員を務める裁判に関して、陪審員の隔離措置(sequester)が取られたというニュース速報を、アンジェラたちがテレビで見ているシーンです。
さらに衝撃的な情報が飛び込んできます。

Reporter: An anonymous source within the courthouse suggests that it’s because Christopher Barnes, the most important defense witness, will be changing sides and testifying for the prosecution.
(裁判所内の匿名の情報筋によれば、弁護側の最重要証人であるクリストファー・バーンズが寝返り、検察側の証人として証言するとのことです。)

Montenegro: Oh, my God. Barnes and Kidman must have had some kind of falling out.
(なんてこと。バーンズとキッドマンの間に、何か仲違いがあったに違いないわ。)

Hodgins: Or maybe he just couldn’t live with himself.
(あるいは、良心の呵責に耐えられなくなったのかもしれないな。)

Montenegro: Or maybe he was having a fling with the sister.
(それか、被告人の妹と関係があったとか。)

BONES Season9 Episode9(The Fury in the Jury)

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シーン解説と心理考察

これまでキッドマンを擁護していたはずの最重要証人・バーンズが、突如として検察側に寝返るというニュースが報じられます。
このニュースを受けたアンジェラは、二人の間に何が起きたのかを瞬時に推測します。
「some kind of(何らかの)」と付け加えているのがアンジェラらしい表現で、「絶対に私たちの知らないヤバいトラブルがあったはず」という好奇心と確信が入り混じったリアルな心理が伝わってきます。
続くホッジンズとアンジェラのやり取りも、真剣な裁判の話題でありながらどこか推理ゲームを楽しむような軽さがあり、彼らのキャラクターが自然に出ています。
昨日まで味方だった人間が急に牙を剥く——この展開が、裁判の行方を大きく揺さぶる転換点となっています。

「have a falling out」の意味とニュアンス

have a falling out
意味:仲違いする、仲違えする、喧嘩別れする

「fall out」という句動詞には、物理的に「外へ落ちる」という意味のほかに、「列から外れる」「脱落する」というニュアンスから派生して「口論になる」「仲違いする」という意味があります。
これを名詞化したのが「a falling out」です。
単なる一時的な口喧嘩(argument や fight)とは異なり、これまで築いてきた信頼関係が崩れ去り、しばらく口をきかなくなったり、そのまま縁が切れたりするような「深刻な決裂」を表すのが特徴です。
友人同士、ビジネスパートナー、家族間など、もともと親しかった関係性が悪化した際に使われます。

【ここがポイント!】

このフレーズのイメージは「関係性の崩壊と断絶」です。
「喧嘩をした」という一時的な出来事よりも、「喧嘩をした結果、関係が冷え切っている状態(溝ができていること)」に焦点が当たります。
日常会話では「have a falling out (with someone)」((誰々と)仲違いする)という形で使われるのが一般的で、第三者の関係悪化を語る時や、過去の苦い経験を振り返る時によく登場します。
少し重みのある表現だけに、軽い口喧嘩ではなく、長期的な断絶や深刻なトラブルに使うのがポイントです。

実際に使ってみよう!

I heard Sarah and Jane had a falling out over a business deal and haven’t spoken in months.
(サラとジェーンは取引のことで仲違いして、もう何ヶ月も口をきいていないそうだ。)
友人や同僚の深刻な関係悪化に言及する際の例文です。「haven’t spoken(口をきいていない)」という状況が伴うのが、このフレーズの典型的な重みです。

My brother and I had a falling out a few years ago, but we are slowly trying to rebuild our relationship.
(兄とは数年前に仲違いしてしまったけれど、今は少しずつ関係を修復しようとしているところです。)
家族との過去の決裂を振り返る例文です。一時的な喧嘩ではなく、長期的な溝ができてしまった事実を落ち着いて表現することができます。

A: Did you notice that Tom and Mike are ignoring each other?
B: Yeah, they must have had a falling out recently.
(A: トムとマイクがお互いに無視し合ってるのに気づいた?)
(B: うん、最近絶対に何か仲違えがあったんだよ。)
周囲の人間関係の不穏な空気を察知して、友人同士で推測し合うシチュエーションです。ドラマのアンジェラのように「絶対に何かあったはず」と噂するシーンで自然に使えます。

『BONES』流・覚え方のコツ

キッドマンとバーンズは、もともと固い絆で結ばれた仲間でした。
しかしアンジェラが「must have had some kind of falling out(何らかの仲違いがあったに違いない)」と推測した通り、彼らの関係は完全に崩れ(fall)、もともといた親しい枠組みの外へとこぼれ落ちて(out)しまいました。
「fall out(外に落ちる)」という言葉の通り、同じ箱(関係性)の中にいた人たちがポロリと外へこぼれ落ち、バラバラになってしまう映像をイメージしてみてください。
物理的な落下と人間関係の決裂をリンクさせることで、このフレーズの持つ決定的な断絶感がしっかり記憶に定着するはずです。

似た表現・関連表現

drift apart
(疎遠になる、次第に離れ離れになる)
「have a falling out」が決定的なトラブルによる急激な決裂を表すのに対し、こちらは進学や就職、価値観の変化などによって自然にゆっくりと関係が薄れていくことを指します。

part ways
(道を分かつ、別れる)
お互いの進む方向が違ってきたために、合意の上で関係を解消したり別行動をとったりすることを表します。喧嘩別れのネガティブなニュアンスを含まない、大人の別れに使われます。

cut ties with
(〜との関係を断ち切る、縁を切る)
自らの意志で意図的かつ一方的に相手との関係を終わらせる、非常に強い表現です。連絡を断ったり一切の関わりを持たないと決意したりした際の最終手段として使われます。

深掘り知識:「fall out」が持つ歴史的な重み

「falling out」という表現がいつ頃から使われているのか、実は英語の歴史をたどると興味深い背景が見えてきます。
「fall out」が「争い・仲違い」を意味する表現として確認できる最古の用例は16世紀にまで遡ります。
特に軍事の文脈では「fall out(隊列から外れる)」という命令として使われており、「列(秩序)から外れる=関係性の秩序から外れる」という比喩として転用されていったと考えられています。
現代でも “Fall out!” は軍隊用語で「解散!」を意味しており、整然と並んでいた隊列がバラバラになるイメージは、まさに関係性の決裂を連想させます。
またシェイクスピアの時代の英語にも「falling out」が登場しており、長い歴史を持つ表現であることが分かります。
「fall out=秩序・関係性から外れて落ちてしまう」というイメージを歴史的な奥行きとともに理解しておくと、このフレーズを使う際の説得力がより増すはずです。

まとめ|人間関係のトラブルを冷静に語ろう

今回は、人間関係の深刻な決裂を表す「have a falling out」を解説しました。
生きていれば、友人や同僚と意見が食い違い、関係がこじれてしまうこともあります。
そんな少しビターな出来事を客観的に表現したい時、あるいはドラマのアンジェラのように周囲の人間ドラマの背景を推察したい時に、このフレーズはとても役立ちます。
「over 〜(〜をめぐって)」とセットで覚えて、状況を的確に語れる大人の語彙として使いこなしてみてください。

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