海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回取り上げるのは、BONES シーズン1第15話。ラボで進行中の事件と並行して、ブレナンが匿名のオンラインデート相手と食事の約束を交わす様子が描かれます。「デート」ではなく「食事」と言い張るブレナンの一言から、恋愛関係のラベルを避けたいときの言い回しを読み解いていきます。
普段の会話で関係性をぼかしたいとき、英語ではどんな表現が使われるのか、一緒に見ていきましょう。
デートではなく食事、その線引き
ブレナンがオンラインで知り合った相手と食事の約束を交わしたことは、すぐにラボの同僚たちの知るところとなります。アンジェラから「今夜デートなんでしょ」と聞かれたブレナンは、きっぱりと言い返します。
ANGELA: You have a date tonight.
(今夜デートなんでしょ。)BRENNAN: It’s not a date, it’s a meal.
(デートじゃない、食事なだけよ。)BONES Season1 Episode15 (Two Bodies in the Lab)
a date と a meal は、どちらも「異性と食事に行く」という状況を指せる点では同じです。ただし a date には、そこに恋愛的な意味合いや期待が含まれるというニュアンスがあります。一方 a meal は、単に「食事をとる」という行為そのものを指す、感情的な含みの薄い言葉です。ブレナンがあえて a meal を選んだのは、相手との関係にまだラベルを貼りたくない、という距離感の表れとも読み取れます。
日常会話でも、関係性が固まっていない段階の相手について話すとき、date という言葉を避けて hang out や grab dinner のような表現に言い換える場面はよくあります。呼び方ひとつで、相手や周囲に伝わる関係の重みが変わってくるのが分かります。
駆け引きを避ける、という選び方
ブースがカードをスワイプして現れ、「オンラインで出会いを探しているのか」と尋ねる場面が続きます。ブレナンは自分がオンラインデートを選ぶ理由を、いつもの調子で説明します。
BOOTH: You’re dating online?
(ネットで相手を探してるのか?)BRENNAN: Well it’s a practical way of objectively examining a potential partner without all the game play.
(駆け引きなしに、交際相手になりうる人を客観的に見極める、実用的な方法よ。)BONES Season1 Episode15 (Two Bodies in the Lab)
game play という言葉は、ここでは恋愛における駆け引きや腹の探り合いを指しています。相手の出方をうかがったり、素振りで気持ちを探ったりする、対面での恋愛につきものの駆け引きを、ブレナンは排除したい要素として捉えている様子です。
without all the game play という言い回しは、「〜にまつわる面倒事を抜きにして」という文脈で応用が利きます。会議での腹の探り合いやSNS上のやり取りなど、恋愛以外の場面でも「余計な駆け引きなしで、率直に」というニュアンスを伝えるときに使えます。objectively examining という表現にも、感情より基準を優先する姿勢が表れていて、ブレナンらしい合理的な考え方が言葉選びに映っています。
hook up と creepy、ブースの評価
事件の捜査が進む中、ブースはブレナンの食事相手だった男性から話を聞きます。オンラインでの出会いについて、ブースは率直な感想を口にします。
BOOTH: So this whole online thing, how long does it last because if it’s just a way to hook up. I gotta tell you. It’s pretty low.
(このオンラインのやつがどれくらい続くものなのか。ただの遊び目的の出会いだって言うなら、正直言ってかなり低レベルだな。)BONES Season1 Episode15 (Two Bodies in the Lab)
相手の男性が友人の結婚例を挙げて反論すると、ブースは表情を変えずに付け加えます。
BOOTH: Doesn’t mean it’s not creepy.
(それでも気味悪いことに変わりはないけどな。)BONES Season1 Episode15 (Two Bodies in the Lab)
hook up は、真剣な交際を前提としない、その場限りの出会いや関係を指すカジュアルな言い方です。ブースは a way to hook up という表現で、オンラインでの出会いを遊び目的と決めつけ、それを pretty low(かなりレベルが低い)と評しています。low は品質や誠実さの水準が低いことを表す評価語で、道徳的な物差しで相手を測るときによく使われます。
creepy は「気味が悪い」「薄気味悪い」という意味の形容詞で、対象そのものよりも、それに触れたときの生理的な違和感を表します。ブースのように、行動や状況に対して直感的な不快感を示すときにぴったりの一語です。ブースとブレナンの、感覚重視と論理重視という対照的な立ち位置が、このやり取りからも伝わってきます。
まとめ|ラベルを避ける言葉が示すもの
a date ではなく a meal、game play のない関係の見極め方、そして hook up や creepy という評価語。ブレナンとブースの視点の違いを通して、関係性に名前をつけたいとき・つけたくないときの英語表現が見えてきます。ラベルをどう選ぶかで、相手に伝わる距離感が変わってくるのが面白いところです。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。次回も『BONES』と一緒に、英語表現の面白さを見ていきましょう。


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