海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』S02E08から、ビジネスシーンでも日常会話でも必須級のフレーズ「keep A in the loop」を深掘りして解説しますね。
実際にそのシーンを見てみよう!
ラスベガスの過酷な砂漠で、探していた検事の白骨の下から予期せぬ「2体目の女性の遺体」を発見したブレナンたち。
ワシントンD.C.のジェファソニアン研究所で待機する責任者のカムと、パソコンのウェブカメラ越しに今後の遺体分析の進め方を協議するシーンです。
Cam: Just ship both sets of remains here. Along with bugs, dirt, the works. If there’s a forensic link to those murders we’ll find it.
(両方の遺体をこっちへ送って。虫や泥、何もかも全部ね。もしこの事件に法医学的な繋がりがあるなら、私たちが見つけるわ。)Brennan: As long as you keep me in the loop.
(私に情報を共有し続けてくれるならね。)Cam: As if we could actually keep you out.
(あなたを蚊帳の外に置けるわけないでしょ。)
BONES Season2 Episode8 (The Woman in the Sand)
シーン解説と心理考察
遠く離れたラスベガスで潜入捜査を続けなければならないブレナンは、新しく発見された謎だらけの遺体の分析を、D.C.のチームに託すしかありません。
「自分の骨は自分で調べたい」という並外れた執着心を持つブレナンにとって、現場を離れることは非常に苦痛なはずです。
だからこそ、「すべてを任せるけれど、絶対に私の知らないところで話を進めないで(常に最新情報をよこして)」とカムに強く釘を刺しています。
カムの「あなたを外せるわけない」という呆れ混じりの返しからも、ブレナンのコントロール欲求の強さと、それを丸ごと受け止めるチームの深い信頼関係が窺えますね。
フレーズの意味とニュアンス
keep A in the loop
意味:Aに情報を共有し続ける、Aを輪の中に入れておく、Aに随時報告する
直訳すると「Aをループ(輪)の中に保つ」となります。
ここでの loop は「情報伝達の輪」や「関係者のネットワーク」を指しています。その輪の中に誰かをとどめておくことで、「継続的に最新情報を提供する」「意思決定のプロセスから外さない」という意味になります。
【ここがポイント!】
ネイティブがこの表現を使う時のコアイメージは、「情報の輪(ループ)を通じた特権的な繋がり」です。
単に「後で結果を教えて(Let me know)」という一方通行の報告を求めるのではなく、「意思決定やプロジェクトが進行していくプロセス(輪)の中に、自分も継続して参加させ続けてほしい」という主体的なニュアンスが含まれます。
仲間外れにされたくない、常に状況を把握してコントロールしたいという意思を示す際に、非常に重宝するスマートな表現ですよ。
実際に使ってみよう!
Please keep me in the loop while I’m away on a business trip.
(出張中は、随時状況を報告してください。)
[解説] ビジネスで非常に頻出する使い方です。自分が不在の間も、単なる事後報告ではなく、プロジェクトの進行状況の「輪」の中に自分を残しておいてほしいと伝える時に使います。
I’ll keep you in the loop about the party planning.
(パーティーの計画について、随時お知らせするね。)
[解説] 日常会話でもよく使われます。友人同士でイベントの計画を進める際、「決まったことがあったらその都度連絡して、一緒に計画を進めよう」という一体感を軽やかに伝えられます。
We need to keep the client in the loop regarding these unexpected delays.
(この予期せぬ遅れについて、クライアントに常に情報を共有しておく必要がある。)
[解説] トラブル発生時など、関係者を不安にさせないために「こまめな情報共有のプロセスが不可欠である」という状況を表すのに最適ですね。
『BONES』流・覚え方のコツ
普段は「骨の分析は私の仕事」と絶対に譲らないブレナン。しかし今回はラスベガスに留まるため、泣く泣く遺体をD.C.に送らざるを得ません。
「遺体は手放すけれど、捜査の輪(ループ)からは絶対に私を外さないで!」と、パソコン画面越しに身を乗り出して念押しする彼女の執念深い姿をイメージしてみてください。
物理的な距離(ラスベガスとワシントンD.C.)を埋めるための「情報の命綱=ループ」と捉えると、このフレーズの切実なニュアンスがスッと腑に落ちるはずですよ。
似た表現・関連表現
keep A updated
(意味:Aに最新情報を提供する)
in the loop とほぼ同じように使えますが、update(更新する)という言葉が入っているため、「状況に変化があった時に情報の上書きをする」という事務的なニュアンスが少しだけ強くなります。
keep A posted
(意味:Aに随時情報を知らせる)
こちらも定番フレーズです。post には「掲示する」「知らせる」という意味があり、何か進展があったらポストカードを送るようにポンと知らせる、というイメージを持つと分かりやすいですね。
be out of the loop
(意味:情報共有の輪から外れている、蚊帳の外にいる)
in the loop の反対の意味になります。I’m out of the loop.(事情を知らないんだ)のように、自分だけが状況を把握できていないことを伝える際に便利です。カムのセリフにあった keep you out も似た発想の表現ですよ。
深掘り知識:ビジネスメールとLoopの関係
ビジネスの世界では、この in the loop という概念が日々の業務システムに深く組み込まれています。その代表がメールの「Cc(Carbon Copy)」機能です。
ネイティブのビジネスパーソンは、メインの担当者ではないけれど進捗を把握しておいてほしい上司などをCcに入れる際、I cc’d you to keep you in the loop.(進捗を共有するためにCcに入れました)といった表現を頻繁に使います。
また、元々は航空機や軍事通信などで「閉じた通信回路(closed loop)」の内にいるか外にいるか、という物理的なシステムの言葉が語源とも言われています。
軍隊出身のブースや、巨大な研究所のチームで動くブレナンたちにとって、「誰が情報回路(ループ)の中にいるべきか」は、組織の連携において非常に重要な概念であることがわかりますね。
まとめ|情報の輪を繋ぐスマートな表現
いかがでしたか?
今回は「keep A in the loop(情報を共有し続ける、輪の中に入れておく)」の意味と使い方について解説しました。
離れていても「あなたを仲間外れにしないよ」「プロセスの輪に入っていてね」という繋がりを感じさせることができる、とても実用的で温かい表現です。
職場や友人関係で、ぜひ使ってみてくださいね。


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