海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』S2E21から、日常会話で頻出する表現をご紹介します。
シチュエーションと一緒に、フレーズのニュアンスを味わってみてくださいね。
実際にそのシーンを見てみよう!
アンジェラとホッジンズの結婚式当日。
しかし、過去にアンジェラが別の男性と結婚していたことが発覚し、式を急遽取りやめることになってしまったパニックの場面です。
Angela: Jack, I-I’m sorry, this is my fault.
(ジャック、ごめんなさい、私のせいだわ。)Hodgins: No worries. No worries, we’ll just um-we’ll just – (sighs) there’s just a lot of people in there expecting a wedding.
(気にしないで。気にしないで、ただ…その…中でたくさんの人が結婚式を待ってるからさ。)Angela: Yeah, I made this huge deal out of getting married and they all, they all-
(ええ、結婚するってあんなに大げさに騒ぎ立てたのに、みんな、みんな…)Caroline: Run.
(逃げなさい。)
BONES Season2 Episode21 (Stargazer in a Puddle)
シーン解説と心理考察
普段は自由奔放なアンジェラですが、ホッジンズとの結婚にはすっかり舞い上がり、盛大な式を企画して友人たちを巻き込んでいました。
それなのに、自分の過去の過ち(フィジーでの結婚)のせいで全てが台無しに。
このセリフには「あんなに大々的にアピールして浮かれていた自分が恥ずかしいし、集まってくれたみんなに申し訳ない」という、彼女の深い落胆と自嘲の念が込められています。
そこへ検事のキャロラインが「ただ逃げなさい」と現実的かつ大胆な助け舟を出す、緊迫感とユーモアが交差する名シーンですね。
フレーズの意味とニュアンス
make a huge deal out of
意味:〜を大げさに騒ぎ立てる、〜を過大評価する、〜を重大なことのように扱う
直訳すると「〜から巨大な取引(deal)を作り出す」となります。
「make a big deal out of(〜を大げさにする)」という非常によく使われるイディオムの「big」を「huge(巨大な)」に置き換えることで、さらに誇張の度合いを強めた表現です。
本来はそこまで深刻ではない物事に対して、必要以上に騒ぎ立てたり、重大な問題として扱ってしまったりする状況を指します。
【ここがポイント!】
このフレーズのコアイメージは「針小棒大(小さなことを大きく見せすぎる)」です。
ネイティブはこの表現を、相手の過剰な反応に対して「なんでそんなにムキになってるの?」とたしなめる時や、逆に自分が「大騒ぎしちゃってごめんね」と反省する時に使います。
感情の波立ちを客観的に表現できるため、人間関係の摩擦を和らげたり、状況を冷静に分析したりする際にとても重宝するフレーズです。
実際に使ってみよう!
I didn’t mean to make a huge deal out of it.
(そのことを大げさに騒ぎ立てるつもりはなかったんです。)
自分の過剰反応や、些細なことで怒ってしまった後などに、相手に謝罪や弁明をする際に使える実践的なフレーズです。
Please don’t make a huge deal out of my mistake.
(私のミスをそんなに大げさに騒ぎ立てないでください。)
他人が自分の失敗を必要以上に責めてきたり、大事にしようとしたりするのを制止する際に役立ちます。
She always makes a huge deal out of nothing.
(彼女はいつも、何でもないことを大げさに騒ぐのよ。)
「out of nothing(何でもないことから)」と組み合わせることで、「些細なことで大騒ぎする人」の性格を表現する定番の形です。
『BONES』流・覚え方のコツ
アンジェラが華やかなウェディングドレスを着て、たくさんのゲストを前に「やってしまった…」と頭を抱えている姿を思い浮かべてみてください。
「ただの結婚の報告」で済むものを、自ら巨大なイベント(huge deal)に作り上げてしまった(make out of)というイメージを持つのがコツです。
このフレーズが持つ「空回り感」や「やりすぎた感」がスッと記憶に定着するはずですよ。
似た表現・関連表現
overreact
(過剰に反応する)
出来事に対して感情的になりすぎることを指す一語の動詞です。「make a huge deal out of」よりもシンプルかつ直接的で、日常のちょっとした場面ですぐに使えます。
blow things out of proportion
(物事を大げさに言う、話を誇張する)
「proportion(比率・本来のサイズ)」の枠から「blow out(吹き飛ばす)」というイメージです。事実を不釣り合いなほど大きく膨らませてしまう、というニュアンスを持ちます。
make a mountain out of a molehill
(針小棒大に言う、小さなことを大げさに騒ぐ)
「モグラの塚(molehill)を山(mountain)にする」という、英語ならではの視覚的でウィットに富んだイディオムです。表現の幅を広げたい方にぴったりです。
深掘り知識:ネイティブが使い分ける「deal」のスケール感
「deal」を使った表現は、日常会話で頻繁に登場しますが、形容詞を変えることで相手に与える印象がガラリと変わります。
一般的な「大げさにする」は「make a big deal」ですが、今回アンジェラが使った「huge」は、bigよりもさらに圧倒的なスケール感を持っています。
「ただ大きい」のではなく「手に負えないほど巨大」というニュアンスが含まれるため、彼女のパニック状態がよりリアルに伝わってきます。
逆に「It’s no big deal.(大したことないよ)」は、トラブルをサラリと流す時の魔法の言葉です。
英語の「deal(扱い・事態)」という単語が持つ、状況の大きさを自在にコントロールできる力強さを感じてみてくださいね。
まとめ|感情のコントロールを表現する便利なフレーズ
今回は、パニックに陥ったアンジェラのセリフから「make a huge deal out of」を深掘りしました。
自分の感情を客観視したり、相手を落ち着かせたりと、コミュニケーションの潤滑油として非常に優秀な表現です。
ぜひ、日々の英語学習や英会話の引き出しに加えてみてくださいね。


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