海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン8第18話のシーンから、「ずっと〜しようと思っていたんだけど」と心の中の計画を伝える「mean to」を取り上げます。
日常のさりげない一言に使えるフレーズですが、実は話し手の気持ちの「重み」が自然に伝わる、なかなか奥深い表現です。
実際にそのシーンを見てみよう!
エピソード序盤、自宅でクリスティンをあやしながらブースがブレナンに休暇の話を切り出すシーンです。
クリスティンが生まれてからどこにも出かけていないことに気づいたブースが、二人でバカンスに行こうと提案します。
しかしブレナンが即座に提案した「ずっと行こうと思っていた場所」は、ブースの想像とは正反対のものでした。
Booth:You know, I just think that we need a vacation. You know? We haven’t been away since Christine was born.
(なあ、俺たちには休暇が必要だと思うんだ。クリスティンが生まれてからずっとどこにも行ってないだろ?)Brennan:I have. You were running away from the police.
(私は行ったわよ。あなたは警察から逃げていたけれど。)Booth:I’m just saying, like, you know, the two of us as a couple would get away. Hmm. You like that, don’t you?
(ただ、俺たち二人でカップルとして出かけようって言ってるんだ。いいだろ?)Brennan:I do. Oh, I’ve been meaning to visit the outlying villages in Yangon to study the linguistic characteristics of…
(ええ。ヤンゴンの辺境の村に行って言語的特徴を研究しようと、ずっと思っていたの…)Booth:No, no, no, no, no, no, no. No Langoey, all right, or whatever. No… I’m talking about beach and mai tais.
(ダメダメダメ。言語なんとかはなし。ビーチでマイタイを飲む話をしてるんだ。)Bones Season8 Episode18(The Survivor in the Soap)
シーン解説と心理考察
赤ちゃんのクリスティンをあやしながら「ビーチ、マイタイ、セックス、ルームサービス」という、いかにもな休暇プランを夢見るブース。
「バカンス=何も考えない時間」を切実に求める彼に対し、ブレナンは嬉々として「ヤンゴンの辺境村でのフィールド調査」を提案します。
ブレナンにとっては本気の旅の目的地なのですが、ブースの反応は当然全力拒否。
「ずっと行こうと思っていたのよ」という彼女の言葉には、長年心の中で温め続けてきた研究者としての情熱がにじんでいます。
傍らでご機嫌なクリスティンも含めた家族3人の、ちょっとほほえましいすれ違いです。
二人の価値観のコントラストがコミカルに描かれた、シーズン8らしい軽妙なやり取りですね。
「mean to」の意味とニュアンス
mean to
意味:〜するつもりである、〜しようと思っている
「mean」という動詞には「意味する」のほかに、「〜を意図する・〜するつもりだ」という意味があります。
後ろに不定詞(to do)を伴うことで「(意識的に)〜しようとしている」というニュアンスになります。
今回のブレナンのセリフのように 「have been meaning to」 と現在完了進行形で使うと、「前からずっと〜しようと思っていた(けれどまだできていない)」という状況を自然に表せます。
【ここがポイント!】
このフレーズの核心は、「心の中にずっとその意思があった」という点にあります。
単に「will」や「be going to」と言うよりも、「気にかけていた」「頭の片隅にずっとあった」という感情の重みが伝わります。
たとえば、しばらく連絡できていなかった友人に「I’ve been meaning to call you.(ずっと電話しようと思ってたんだけど)」と言えば、「忘れていたわけじゃない」という温かさが自然に伝わります。
実際に使ってみよう!
I’ve been meaning to read that book for months, but I just haven’t had the time.
(その本、何ヶ月もずっと読もうと思ってるんだけど、なかなか時間がなくて。)
「read that book」の部分を好きなことに置き換えるだけで、すぐ使えます。日常会話でとても使いやすい形です。
Did you mean to send that email to everyone?
(そのメール、全員に送るつもりだったの?)
過去形で「意図的に〜したのか?」と確認する使い方です。ちょっとしたミスや行き違いが起きたときに便利です。
I didn’t mean to hurt your feelings.
(あなたを傷つけるつもりはなかったんだ。)
謝罪や弁明の定番フレーズです。自分の意図と異なる結果になってしまったときに使います。
『BONES』流・覚え方のコツ
クリスティンのご機嫌な声を背景に、目を輝かせながら「ヤンゴンの辺境村でのフィールド調査」を提案するブレナンの姿を思い浮かべてみましょう。
「I’ve been meaning to…」と言いながら嬉しそうに話し出す彼女の姿は、「頭の中でずっと温めていた強い意図」というこのフレーズのコアイメージそのものです。
ブースの「No, no, no, no!」と重ねて記憶すれば、笑いとともにフレーズが定着します。
似た表現・関連表現
intend to
(〜するつもりである、意図する)
「mean to」よりフォーマルで硬めの響きがあります。日常会話よりもビジネスや公的な場で自分の計画を伝える際によく使われます。
plan to
(〜する計画である、予定している)
単なる心の中の意思だけでなく、実現に向けた具体的なスケジュールが頭にある、というニュアンスが含まれます。
aim to
(〜することを目指す、目標とする)
達成すべきゴールに向かって努力するという、より強い意志や長期的な方向性を示す表現です。努力の過程が伴う場面でよく使われます。
深掘り知識:謝罪と弁解で大活躍する「mean」の守備範囲
「mean」は「意味する」という意味で最初に覚える単語ですが、英語圏の日常会話では「意図(intention)」を伝えるためにも非常によく使われます。
特に行き違いやトラブルが起きたとき、「I didn’t mean to…(〜するつもりじゃなかった)」は欠かせない表現です。
さらに、「I meant well.(良かれと思ってやったんだ)」という使い方もあります。
結果的に失敗や迷惑につながってしまったけれど、根底にある意図(mean)は善意(well)だったと伝えたいときに使われます。
また、相手のきつい一言に対して「Did you mean that?(本気で言ったの?)」と聞き返すこともできます。
このように「mean」は、人の「意図・本気度・悪意の有無」を表現するうえでとても重要な役割を果たしています。
直訳に縛られず、キャラクターの気持ちがどちらを向いているかを感じ取ると、ドラマがさらに味わい深くなります。
まとめ|心の中の「ずっと思っていたこと」を英語で伝えてみよう
今回は『BONES』シーズン8第18話から、自分の意図や前から温めていた計画を伝える「mean to」をご紹介しました。
「ずっとあの映画を見ようと思ってたんだ」「あのレストランに行きたいと思ってたんだよね」──日常の中には「頭の片隅にあったけれど、まだ実行できていないこと」がたくさんあるはずです。
そんなとき、ただ「I will…」と言うのではなく「I’ve been meaning to…」を使うことで、会話にぐっと感情の深みが増します。
「頭の中でずっと温めてきた意図」を言葉にできるこのフレーズを、ぜひ自分のものにしてみてください。


コメント