「Mr. Fix-It」に見る、”何でも屋”を表す英語表現|『BONES』S02E01で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「Mr. Fix-It」に見る、"何でも屋"を表す英語表現|『BONES』S02E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン2、エピソード1では、列車事故の現場で見つかった遺体が大富豪ウォーレン・リンチのものと偽装されていたことを、ブースとブレナンが追いかけます。今回は、捜査線上に浮かび上がる私立探偵リック・ターコの人物評から、”何でも屋”を表す英語表現を見ていきます。

立場の異なる人物たちがターコをどう呼び、どう語るかを通して、英語の言い回しの幅を広げていきましょう。

目次

FBIのオフィスで語られた”何でも屋”という評判

FBIのブースのオフィスでは、リンチの妻ブリアナ・リンチと、事情に詳しいダイアン・ホックマンが、リンチの私立探偵ターコについて語る場面があります。

DIANNE HOCHMAN: Rick Turco. He was one of Lynch’s all-purpose, go-to, dirty-work fixer.
(リック・ターコ。リンチの何でも屋で、頼れる存在、汚れ仕事の後始末も引き受けていた人物です。)

BONES Season2 Episode1 (Titan on the Tracks)

all-purposeは「何にでも使える、万能の」、go-toは「まず頼る相手」を指す表現で、どちらも日常会話でも「何でも屋」的な人を評するときに使われます。一方のdirty-work fixerは、汚れ仕事(dirty work)を片付ける(fix)人という組み合わせで、単なる便利屋というより、表沙汰にしにくい仕事の後始末役というニュアンスが加わっているのが見どころです。

同じ「頼れる人」でも、言葉の選び方によって印象が変わることが読み取れます。all-purposeやgo-toは素直な評価に近く、dirty-work fixerは少し裏の顔をにおわせる言い方だと言えます。

ブースの皮肉と、ターコ自身が名乗る”sin eater”

場面はロイヤルダイナーに移ります。ブースが薬物捜査をちらつかせて、ターコに揺さぶりをかける場面です。

BOOTH: I open up a drug investigation on you, Mr. Turco. Once the press gets wind of that, your high-profile clients find some other unprinciples Mr. Fix-It.
(あんたを麻薬絡みで捜査対象にするぞ、ターコさん。マスコミがそれを嗅ぎつけたら、上客たちは別の、もっと節操のないMr. Fix-Itを探すことになるだろうな。)

BONES Season2 Episode1 (Titan on the Tracks)

Mr. Fix-Itは「何でも解決してくれる人」を指すニックネーム的な表現ですが、ここではブースがやや皮肉を込めて使っているのが伝わってきます。

対してターコ自身は、自分の仕事ぶりをこう表現します。

RICK TURCO: Well, Agent Booth. You know my rep. I’m a sin eater. I make problems go away.
(まあ、ブース捜査官。俺の評判はご存じでしょう。俺はsin eaterってやつでね。厄介事を消してやるのが仕事だ。)

BONES Season2 Episode1 (Titan on the Tracks)

sin eaterは、他人の罪や後始末を一身に引き受ける人を指す言い回しで、ここではターコが自らの仕事ぶりを誇るように使っています。同じ「何でも屋」でも、他人からの評価としてのMr. Fix-Itと、本人が自称するsin eaterとでは、込められた温度が違うという場面です。

4つの表現を並べてみると、それぞれのニュアンスの違いがはっきりします。

表現 ニュアンス
all-purpose, go-to 何でも頼める、頼れる存在
dirty-work fixer 汚れ仕事の後始末を引き受ける人
Mr. Fix-It 何でも解決する人(皮肉交じりにも使われる)
sin eater 他人の罪や失敗を肩代わりする人

まとめ|”何でも屋”を表す表現の幅

何でも屋を表す言い方には、all-purposeやgo-toのような素直な評価から、dirty-work fixer、Mr. Fix-It、sin eaterのように皮肉や自負のこもった言い方まで幅があることが分かります。誰かの働きぶりを表現する語彙の引き出しが増えていきます。

次回も『BONES』の会話を通して、英語表現を見ていきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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