ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S03E04に学ぶ「out of respect for」の意味と使い方

out of respect for

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ビジネスシーンなどで、目上の方に対して失礼のないように、でもしっかりと自分の意見や境界線を伝えたい時、どんな言葉を選べばいいか迷うことはありませんか?

今回はそんな時に役立つ、成熟した大人の英語表現をご紹介します。

日々の英会話の引き出しを増やしていきましょうね。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

まずは、今回のフレーズが登場するシーンを見てみましょう。

若き心理学者スイーツ博士のセラピーを初めて受けるブースとブレナン。

22歳という若さを理由に小馬鹿にする大人たちに対し、スイーツがプロとしての毅然とした態度を示そうと奮闘するシーンです。

Booth: That’s great. I’m sure your mother is really proud of you, Sweets.
(そいつはすごいな。君のお母さんもさぞ鼻が高いだろうよ、スイーツ。)
Sweets: Dr. Sweets, or Lance, you know, if you’re more comfortable with informality, but I’d prefer, out of respect for each other and the process of psychotherapy, that we at least try to, uh…
(スイーツ博士、あるいはランスと呼んでください。カジュアルな方がお好みなら。ですが私は、お互いへの敬意と、心理療法のプロセスへの敬意から、少なくとも私たちは…)
Booth: Sign the forms so I can get out of this suit and I could have a Saturday night.
(書類にサインしてくれ。そしたら俺はこのスーツを脱いで、土曜の夜を楽しめるんでね。)
Brennan: I don’t care how young you are. I’ve never believed in psychotherapy…
(あなたがどんなに若かろうと関係ないわ。私はそもそも心理療法なんて信じていないの…)
BONES Season03 Episode04 (The Secret In the Soil)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

経験豊富な大人たちから完全に主導権を握られている若きスイーツ博士。

ブースの意地悪な皮肉に対し、スイーツは感情的になって反論するのではなく、「お互いへの敬意」という言葉を盾にしてプロフェッショナルな境界線を引こうとします。

「私のことが気に入らなくても、せめて心理療法というプロセスそのものには敬意を払ってほしい」という、彼の必死の防衛本能と専門家としてのプライドが滲み出ている非常に奥深いセリフですね。

フレーズの意味とニュアンス

out of respect for
意味:〜への敬意から、〜に配慮して、〜を尊重して

何かの行動を起こす、あるいは控える際の動機や理由を説明する表現です。

敬意や配慮という感情が自分の中から湧き出ているため、強制されてやっているのではなく、自らの良識や道徳観に基づいて行動していることを示します。

【ここがポイント!】

この表現の核心は「out of(〜の中から外へ)」という前置詞にあります。

心の中にある敬意や配慮が、外側の行動として表れ出ているイメージです。

相手の立場や経験、その場の状況の重みを正しく理解し、認めているという、非常に理性的でネイティブらしい成熟したニュニュアンスを持ちます。

実際に使ってみよう!

それでは、日常会話での使い方を例文で確認していきましょう。

I didn’t argue with the manager out of respect for his experience.
(彼の経験に敬意を払い、マネージャーとは口論しませんでした。)
意見の対立があっても、相手のキャリアや立場を尊重して行動を抑制したことを伝える、ビジネスシーンで非常に有効な大人の表現です。

Out of respect for the grieving family, the media decided not to publish the photos.
(遺族に配慮して、メディアはその写真を掲載しない決定を下しました。)
ニュース報道などでも頻出するフォーマルな使い方です。目上の人への尊敬だけでなく、悲しんでいる人への配慮や思いやりという意味でも使われます。

We should lower our voices out of respect for the people studying in the library.
(図書館で勉強している人たちに配慮して、私たちは声を落とすべきです。)
ルールだから静かにするのではなく、他者の努力や時間を尊重するからというマナーの精神を表す美しい言い回しです。

BONES流・覚え方のコツ

ふんぞり返る手強い二人の大人を前に、スイーツ博士が「プロセスへの敬意」と書かれた「透明な盾」をスッと差し出す様子をイメージしてみてください。

感情的に言い返すのではなく、誰もが納得せざるを得ない「敬意(respect)」という知的な盾を構えることで、この場を専門的な医療の場へと引き上げようとしているのです。

out of respect for=相手を論理的に諭すための知的な盾」として映像で紐付けると、フォーマルな響きがスッと記憶に定着しますよ。

似た表現・関連表現

「out of respect for」と似たニュアンスを持つ表現も一緒に覚えてしまいましょう。

in honor of
(〜に敬意を表して、〜を記念して)
今回の表現が配慮や遠慮など行動を抑制する際にも使われるのに対し、こちらはパーティーを開くなど、積極的にお祝いや賞賛をするポジティブな場面で使われます。

with all due respect
(お言葉ですが、失礼ながら)
「out of respect for」が「行動の理由」を表すのに対し、こちらはこれから真っ向から反論する際の「発言の前置き」として使うクッション言葉です。全く異なる使い所になります。

show consideration for
(〜への配慮を示す)
敬意や尊重よりも、相手の置かれた状況や気持ちに対する思いやり(consideration)に重きを置いた表現です。より日常的な優しさを表します。

深掘り知識:英語圏における「Dr.(博士)」という称号の重み

スイーツ博士は、自分を呼び捨てにしたブースに対し、真っ先に「Dr. Sweets(スイーツ博士)」と訂正しました。

実は英語圏において、Ph.D.(博士号)を取得し「Dr.」と呼ばれることは、年齢に関係なく多大な努力と専門性の証として、社会的に非常に強いリスペクトの対象となります。

ブースが意図的に「Dr.」を外して呼んだのは、専門家として認めていないという明確なマウンティングであり、だからこそスイーツは「out of respect for(敬意を持て)」という言葉で反撃したのです。

ここにはプロフェッショナルとしてのアイデンティティを賭けた、静かで熱い心理戦が隠されています。

まとめ|配慮を言葉にして成熟したコミュニケーションを

今回は『BONES』の心理戦から、「out of respect for(〜への敬意から)」という表現を解説しました。

自分の行動の理由が相手への配慮であると明確に言語化することは、英語での信頼関係を築くための強力な武器になります。

ぜひビジネスやフォーマルな場で活用してみてくださいね。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次