ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E10に学ぶ「pro bono」の意味と使い方

pro bono

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

法廷ドラマや『SUITS/スーツ』などで、この「プロボノ」という響きを耳にしたことはありませんか?

今回は、ある医師が自分の正当性を主張するために放った一言から、単なる「無料」とは一味違う、知的で社会貢献の響きを持つラテン語由来の英語表現をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

被害者の美容整形を行った医師アトラスを、ブースとブレナンが尋問するシーンです。

高額な手術費を誰が払ったのかを問い詰めますが、アトラスは弁護士同伴で慎重に言葉を選びながら、「無料で行った」と主張します。

Booth: That’s fifty thousand dollars worth of work. Who paid for it?
(5万ドル相当の手術だ。誰が払ったんだ?)

Lawyer: You can answer that Henry.
(答えていいぞ、ヘンリー。)

Dr. Atlas: I did Susan’s procedure pro bono.
(スーザンの手術はプロボノ(無料奉仕)でやったんだ。)

Brennan: Why?
(なぜ?)

Dr. Atlas: I do a certain amount of reconstructive work for the needy.
(私は貧しい人々のために、ある程度の再建手術を行っているんだよ。)
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「貧しい人のために無料で手術した」と美談のように語るアトラス医師ですが、ブレナンはその嘘を見抜いています。

実際には、彼は新しい手術法の実験台(guinea pig)として彼女を利用しただけでした。

自分の非倫理的な行為を、あえて「pro bono(公共善)」という高潔な言葉でラッピングして正当化しようとする、インテリ特有の狡猾さが透けて見えるシーンですね。

フレーズの意味とニュアンス

pro bono
意味:無料奉仕の、慈善の(法律相談や専門的サービスなど)

ラテン語の “Pro bono publico”(公益のために)が語源です。

単に「タダ」という意味ではなく、「弁護士や医師などの高度な専門家が、スキルを活かして社会貢献のために無償で提供するサービス」を指します。

【ここがポイント!】

「無料(Free)」との違いは、そこに「圧倒的な市場価値」があるかどうかです。

単なるお手伝いではありません。「本来なら1時間数万円、手術なら数百万円するようなプロの技術を、あえて無償で提供する」という、「ノブレス・オブリージュ(高貴な者の義務)」のニュアンスが含まれています。

だからこそ、この医師は自分を「徳の高い人物」に見せるために、わざわざこの言葉を選んだのです。

実際に使ってみよう!

ビジネスや専門職の文脈で、知的かつカッコよく使ってみましょう。

Our law firm does a lot of pro bono work.
(当法律事務所は、多くのプロボノ活動(無料法律相談など)を行っています。)
解説:企業のCSR(社会的責任)活動の一環として語られることが多く、会社のブランドイメージや信頼性を高めるポジティブな表現です。

Are you doing this project pro bono?
(このプロジェクトは無償奉仕(プロボノ)でやっているんですか?)
解説:フリーランスやコンサルタントに対して、「報酬は発生しないけれど、実績作りや社会貢献のために引き受けているのか」を確認する際に使います。

He took the case pro bono to help the community.
(彼は地域社会を助けるために、その訴訟をプロボノ(無償)で引き受けた。)
解説:お金のためではなく、正義や信念のために動く専門家のカッコよさが際立つフレーズです。

『BONES』流・覚え方のコツ

「プロ(Pro)の良い(Bono)行い」と覚えましょう。

語源的には違いますが、Professional(プロ)が、Bono(良いこと=Good)をする、という語呂合わせが最強です。

アトラス医師のような「偽善」ではなく、本当の意味での「良い行い」として使いたいですね。

似た表現・関連表現

似た意味を持つ表現との違いを押さえておきましょう。

volunteer
(ボランティアをする、自ら進んでやる)
意味・解説:最も一般的な「奉仕活動」です。pro bono が「専門スキル」に特化しているのに対し、volunteer はゴミ拾いやイベント手伝いなど、スキルを問わず幅広い活動に使えます。

for free / for nothing
(タダで、無料で)
意味・解説:日常会話で「お金がかからない」ことを言うならこれです。”I got this for free.”(これタダでもらった)のように使います。pro bono のような「高尚さ」はありません。

on the house
(店のおごりで、無料サービスで)
意味・解説:レストランやバーで、お店側が代金を負担してくれる時に使います。”It’s on the house.”(店のおごりです)と言われたらラッキーですね。

深掘り知識:ドラマでよく見る「プロボノ」の裏側

アメリカの法曹界では、「年間50時間以上のプロボノ活動」が弁護士に推奨されています。

ドラマ『グッド・ワイフ』や『SUITS/スーツ』などで、冷徹に見える一流弁護士が急に「無料の案件」に熱心になるシーンを見たことがありませんか?

あれは単なる気まぐれではなく、プロボノ活動が弁護士としてのステータスや義務であると同時に、彼らが「金儲けだけでなく、正義のために戦う人間だ」と視聴者に示すための重要な演出(人間味の回復)として機能しているのです。

まとめ|スキルは誰かのために

自分の得意なことで誰かを助ける pro bono。専門家でなくても、自分のスキルを「誰かのために」使う姿勢は真似したいものです。

言葉の響きに負けないよう、心からの善意で行動できるとかっこいいですね。

これで、今回のエピソード『BONES』S01E10から選りすぐった5つのフレーズ紹介は完了です。
次回は、これらの学びをさらに深めるコラム記事でお会いしましょう!

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