海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
「スマホの充電が切れそう!」「時間がもうない!」
そんな焦りを感じる瞬間、日常でよくありますよね。
今回は、残量が心もとない時に使える重要フレーズをご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
アンジェラの恋人が砂漠で行方不明になり、地元の保安官事務所で捜索状況を確認しているシーンです。
過酷な環境下で数日が経過しており、ドーズ保安官は生存の可能性について厳しい見通しを語ります。
Angela: Kirk’s out there. I know he is.
(カークはあそこにいるわ。私には分かるの。)Sheriff Dawes: It’s over a hundred degrees in that desert, Ms. Montenegro.
(あの砂漠は気温が40度を超えているんですよ、モンテネグロさん。)Booth: How long can a guy survive out there?
(あんな所で、人間はどのくらい生き延びられるんだ?)Sheriff Dawes: They gotta be running low on water. I don’t give them more than a couple of days.
(水が残り少なくなっているはずだ。あと2、3日ももたないだろう。)
BONES Season1 Episode17 (The Skull in the Desert)
このセリフには、長年砂漠を見てきた保安官ならではの冷静な絶望感が漂っています。
感情的に不安を煽るわけではなく、気温や経過日数から論理的に「水という生命線が尽きかけている事実」を突きつけることで、アンジェラたちに最悪の事態への覚悟を促しているのです。
プロとしての厳しさと、現実を直視するシビアな視点が垣間見える瞬間ですね。
フレーズの意味とニュアンス
run low on
意味:〜が残り少なくなる、〜が乏しくなる、〜が切れかかっている
「run(動く・進行する)」と「low(低い・少ない)」が組み合わさり、低い状態へと向かっているというプロセスの進行を表します。
単に少ないという静止画的な状態ではなく、刻一刻と減っていき、底が見え始めているという時間の経過や動きが感じられる表現です。
【ここがポイント!】
完全に無くなったわけではありませんが、危険水域に入っている、早く補充しないとマズいという切迫感やアラート(警告)のニュアンスが含まれています。
物理的なものだけでなく、時間や気力など目に見えないものにも幅広く使えるのが特徴です。
実際に使ってみよう!
日常会話では、自分や相手の状況を知らせる便利なサインとして活躍します。
I’m running low on battery, so I might lose you soon.
(充電が切れかかっているから、もうすぐ電話が切れちゃうかも。)
電話中に非常によく使うフレーズです。「切れてから」ではなく「切れる前」に相手へ状況を伝える、コミュニケーションの基本として覚えておきたいですね。
We are running low on time, so let’s wrap this up.
(時間がなくなってきましたので、まとめに入りましょう。)
話し合いなどで、終了時間が迫っていることを角を立てずに知らせる表現です。急に話を打ち切るよりも、周囲にスマートな印象を与えられますよ。
I’m running low on ideas for dinner tonight.
(今夜の夕食のアイデアがもう尽きかけているよ。)
毎日の献立決めなど、アイデアやインスピレーションが枯渇しそうな時にも使えます。日常のちょっとした悩みを表現するのにぴったりです。
『BONES』流・覚え方のコツ
「砂漠の水筒」をイメージしましょう。
灼熱の太陽の下、水筒を振るとチャプンとわずかな音しかしない。
あの一滴一滴が減っていく焦燥感と、保安官のシビアな表情こそが、まさに running low on の感覚そのものです。
似た表現・関連表現
run out of
(〜を使い果たす、〜を切らす)
run low on が減りつつある過程を表すのに対し、こちらは完全に在庫がゼロになった状態を指す点が異なります。We ran out of water. となれば、事態は手遅れに近い深刻さになります。
be short on
(〜が不足している)
最初から足りていない場合や、単に現状足りないという状態にフォーカスします。徐々に減っていくという動きのニュアンスは弱くなります。
run down
(電池などが切れる、徐々に衰える)
バッテリーに関して言えば、The battery is running down. のように使いますが、on を伴って後ろに名詞を置く形では使いません。
深掘り知識:なぜココで前置詞の「on」を使うの?
なぜ run low on と、前置詞 on を使うのでしょうか?
ここでの on は、「〜を燃料にして」「〜に支えられて」という依存・接触のニュアンスを持っています。例えば、run on gas(ガソリンで走る)という表現と同じ働きですね。
つまり、We are running low on water は、「私たちの生存を支えている水という燃料が、低くなっている」という感覚なのです。
単にモノが無いという以上に、それがないと活動し続けられないという依存関係が背景にあるため、このフレーズには独特の心細さが宿るというわけです。
まとめ|枯渇する前のアラートを出そう
完全に無くなってから I ran out of… と言うよりも、その手前で I’m running low on… と言えるかどうかが、日常生活でのリスク管理の鍵になります。
余裕があるうちにこのフレーズでSOSを出せるよう、ぜひ声に出して練習してみてくださいね。
次回もまた、ドラマチックなシーンから生きた英語を学んでいきましょう。


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