海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『BONES -骨は語る-』シーズン12第6話「The Flaw in the Saw」は、木こり競技という耳慣れない題材を通して事件を追う回です。同じ競技の話題でも、ブレナンは数式や物理法則の言葉に置き換えて説明しようとし、ブースは実況中継のような誇張した言葉で盛り上げようとします。同じ出来事を語る二人の言葉の選び方の違いを追いながら、この回の英語を見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
『BONES -骨は語る-』シーズン12第6話では、ゴミ収集車の中から、女性の遺体がバラバラにされた状態で発見される。被害者はかつてゴルファーだったが、木こり競技(ランバージャック・スポーツ)に転向していた人物で、ブースとブレナンは競技関係者や恋人を中心に捜査を進めていく。並行して、ブースとブレナンは娘クリスティーンに自転車の乗り方をどう教えるかで意見が食い違い、ホッジンスとエンジェルは別の未解決事件の再調査にも取り組んでいる。結末や犯人には触れないが、見慣れない競技の世界と家庭内の小さな対立が同時に進む、『BONES』S12E06らしい構成になっている。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. find one’s calling
意味の目安は「天職を見つける」です。
Nancy: She’d found her calling as a lumberjill, or whatever they’re called.
(「彼女は木こり女子、まあ何て呼ぶのか知りませんけど、そういう天職を見つけてしまったんです。」)
BONES Season 12 Episode 6 (The Flaw in the Saw)
ゴルフから木こり競技に転向した被害者について、同居していた恋人ナンシーが語る場面です。単なる趣味ではなく、本人の生き方そのものを変えるほどの出来事だったことが、この一言から伝わってきます。「趣味だったらよかったんですけど」という前置きには、本人の熱の入れようを内心では持て余していたナンシー自身の本音も透けて見えます。
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2. (a) let’s face it
意味の目安は「実際のところ、率直に言うと」です。
Companion: And let’s face it, it’s way more exciting than golf.
(「それに率直に言って、ゴルフよりずっと面白いよ。」)
木こり競技はゴルフよりずっと面白いと言い切る場面です。let’s face it という前置きを挟むことで、これから言う内容が個人の好みではなく、認めるべき事実であるかのように語調を強めています。この一言の前には「これは立派なスポーツなんだ、ボーンズ、すごいことなんだって」という前置きもあり、ブレナンの淡泊な反応を何とか覆そうとする熱の入れようがうかがえます。
3. a play on words
意味の目安は「言葉遊び、駄洒落」です。
Brennan: It’s a play on words.
(「言葉遊びなの。」)
BONES Season 12 Episode 6 (The Flaw in the Saw)
木こり競技にまつわる数学ジョークをブースに披露しようとする場面での一言です。log(丸太)と logarithm(対数)という、意味の異なる単語が音の上でつながる面白さを、短い一言で説明しています。
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4. (b) keep an eye out for
意味の目安は「〜に目を光らせる、〜を気をつけて探す」です。
Forensic Staff: But I’ll do my best to keep an eye out for users of triglycerides.
(「でも中性脂肪を使っている人物には、できる限り目を光らせておきます。」)
犯人の手に付着していた油脂の成分を手がかりに、該当人物に注意を払うと約束する場面です。専門的な成分名と、日常的な keep an eye out for という言い回しが同じ文の中に同居しています。
5. (c) first time for everything
意味の目安は「何事にも初めてということがあるものだ」です。
Researcher: First time for everything.
(「何事にも初めてってことがあるものね。」)
微生物の痕跡が異例の長期間残っていたことに対する、驚きまじりの相槌です。予想外の結果を前に、驚きをいったん受け止めてから次へ進もうとする態度が、この短い一言に表れています。
6. get a leg up
意味の目安は「一歩リードする、有利な立場を得る」です。
Booth: Looks like the husband wanted to get a leg up for the wife.
(「夫は妻を有利にしようとしていたようだな。」)
BONES Season 12 Episode 6 (The Flaw in the Saw)
電話越しの報告で、夫が妻を有利にしようと裏工作していたことが分かる場面です。事件の構図そのものが、この一言の意味とそのまま重なっています。
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7. (d) matter of time
意味の目安は「時間の問題」です。
Interrogator: Her lab is tearing apart your truck right now, it’s only a matter of time before we find Phyllis’ DNA.
(「彼女の研究室が今まさにお前のトラックを調べ尽くしている最中だ。フィリスのDNAが見つかるのは時間の問題だぞ。」)
証拠のDNA鑑定の結果が出るのは時間の問題だと容疑者に告げる、取調べの場面です。相手にまだ言い逃れの余地があるように見せかけず、結果は変わらないという前提で言葉を進めています。
8. get back at
意味の目安は「仕返しをする、意趣返しをする」です。
Booth: Okay, so, you sold off her engagement ring to get back at her?
(「なるほど、それで彼女への仕返しに婚約指輪を売り払ったのか?」)
BONES Season 12 Episode 6 (The Flaw in the Saw)
婚約指輪を売り払った動機が仕返しだったのではと問い詰める、終盤の尋問シーンです。事実の確認というより、相手の動機を言葉にして突きつける言い方になっています。
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9. too good to be true
意味の目安は「話がうますぎる、出来すぎている」です。
Cam: Well, I’m just a little worried that this is too good to be true.
(「ただ、これは話がうますぎるんじゃないかと少し心配なの。」)
BONES Season 12 Episode 6 (The Flaw in the Saw)
別事件の証拠が都合よく揃いすぎていることに不審を抱く、カムの発言です。喜んでいいはずの好材料を前にしても、素直に受け取らない慎重さがにじんでいます。
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10. (e) catch someone off guard
意味の目安は「〜の不意を突く、〜の虚を突く」です。
Competitor: Kind of caught you off guard.
(「ちょっと虚を突かれたみたいだな。」)
木こり競技を模した対決の場面で、意外な一手に相手が驚かされる場面です。勝ち誇るというより、相手の反応を面白がるような余裕のある言い方になっています。「知らなかったんだろ?」と一度確認を挟んでから続けるこの言い方には、相手の反応をじっくり見届けたうえでからかう余裕が表れています。
このエピソードの英語学習ポイント
木こり競技という不慣れな題材を前にして、ブレナンとブースはまったく違う言葉で説明しようとします。ブレナンは It’s a play on words. という一言で、log と logarithm という単語のつながりを解説し、木こり競技を数学の話に持ち込んでしまいます。理屈で理解しようとする姿勢が、競技そのものよりも言葉の構造に向いている点がこの発言の特徴です。
一方でブースは、This is a major sport. Bones, it’s huge. And let’s face it, it’s way more exciting than golf. と、感嘆詞に近い勢いのある言葉を重ねて競技の魅力を語ります。let’s face it という前置きは、根拠を積み上げて説得するのではなく、これは誰もが認めるべき事実だという前提で押し切る言い方です。ブレナンの理屈による説明と、ブースの勢いによる説明が、同じ木こり競技という話題を挟んで対照的に並んでいる点に注目できます。
事件そのものの説明でも、この違いは形を変えて表れます。Looks like the husband wanted to get a leg up for the wife. という報告は、証拠から導かれた結論を簡潔に述べる言い方であるのに対し、Well, I’m just a little worried that this is too good to be true. というカムの一言は、証拠が整いすぎていることへの違和感を率直に言葉にしたものです。同じ「証拠を評価する」場面でも、結論を急ぐ言い方と、慎重に立ち止まる言い方の両方が用意されています。
視聴のときは、同じ出来事について複数の人物が話す場面で、誰が理屈から入り、誰が感覚から入っているかを聞き分けてみると、この回の会話の組み立てがより見えやすくなります。
キャラクター別|英語の特徴
ブレナン|出来事を物理法則の言葉に置き換える
ブレナンの英語には、日常の出来事であっても、物理法則や科学用語に置き換えて説明しようとする特徴が表れています。
Brennan: Dr. Fuentes is correct. This fracture is extremely common in golfers,
(「フエンテス博士の言うとおりです。この骨折はゴルファーに非常によく見られるものです。」)
BONES Season 12 Episode 6
骨折の所見について同僚の意見を認めたうえで、自分の専門知識を淡々と重ねていくこの言い方には、感情を交えず事実だけを積み上げていく姿勢が表れています。木こり競技にまつわる言葉遊びを持ち出す場面でも、笑いを取ろうとするのではなく、あくまで単語の構造を説明しようとする態度が一貫しています。あらすじで触れた娘クリスティーンへの自転車指導でも、この姿勢は変わりません。感覚でコツをつかませようとするブースに対し、ブレナンはジャイロ効果や重力加速度といった物理用語を持ち出して説明しようとし、家庭内のささいな一場面までも科学の言葉に還元してしまいます。
視聴のときは、ブレナンが誰かの発言を認めてから自分の見解を重ねる場面を追ってみると、この人物の説明の組み立て方が見えてきます。
ブース|誇張した言葉で場を盛り上げる実況口調
ブースの英語には、出来事の魅力を誇張した言葉で語り、場の空気を盛り上げようとする特徴が表れています。
Booth: What? No, no, no. That’s not impressive. I think the word that you’re looking for is “badass,” all right?
(「何だって? いやいや、それは印象的なんて言葉じゃ足りないな。お前が探してる言葉は”badass”だろ?」)
BONES Season 12 Episode 6
相手の控えめな評価を否定してまで、もっと強い言葉に言い換えようとするこの場面には、出来事を実際以上に盛って伝えようとする話し方の癖が表れています。終盤の尋問では Okay, so, you sold off her engagement ring to get back at her? と、同じ勢いのある調子のまま相手の動機を言い切る場面もあり、盛り上げる場面と問い詰める場面のどちらでも、率直に踏み込む言い方を崩さない点が特徴です。
視聴のときは、ブースが強い形容詞や決めつけに近い言い方を使う場面がどこにあるかを数えてみると、この人物の話し方の勢いがどこに向いているかが分かります。
ホッジンス|軽口とスラングでラボの空気をほぐす
ホッジンスの英語には、専門的な鑑識作業の合間に、軽口やスラングを差し込んでラボの空気をほぐす特徴が表れています。
Hodgins: North East Lumber Sports fans are the bombest fans! Well, this Jean Frong guy is really die hard.
(「ノースイースト・ランバースポーツのファンは最高のファンだよ! このジーン・フロングって奴なんて相当な熱狂的ファンだ。」)
BONES Season 12 Episode 6
被害者を敵視していた熱狂的ファンについて調べた結果を報告するこの場面では、”bombest” という口語的なスラングを交えて、事件の緊張感をやわらげる言い方が選ばれています。専門的な鑑識結果を伝える場面の合間にこうした軽い言葉を挟む点が、ラボでの会話に独特のリズムを作っています。
視聴のときは、ホッジンスがどのタイミングでくだけた言葉を挟むかを見てみると、鑑識作業の緊張と弛緩の切り替わりが分かりやすくなります。


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