海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
楽しいことを独り占めする人に「私にも分けて!」と伝える時、どう表現しますか?
今回はお裾分けをねだるユーモアあるフレーズをご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
ジェファソニアンのラボで、発見された古い骨から「海賊の財宝」が関与している可能性が浮上したシーンです。
海賊オタクであるホッジンズは、宝探しのロマンに興奮して発掘現場に行きたくてたまりません。
しかし、あくまで殺人事件の捜査として冷静に単独で現場へ向かおうとするブースに対し、ホッジンズが食い下がります。
Hodgins: We gotta get out to that dig site and see what else we can find. I’ll be glad to help.
(あの発掘現場に行って、他に何が見つかるか調べなきゃ。喜んで手伝うよ。)
Booth: That’s okay. I’ll – I can handle it.
(大丈夫だ。俺が…俺一人でやれる。)
Hodgins: Come on, man, share the wealth!
(おいおい、俺にもその楽しみを分けてくれよ!)
Brennan: We are looking for answers, Jack, not treasure.
(私たちが探しているのは答えよ、ジャック。宝物じゃないわ。)
BONES Season1 Episode18 (The Man with the Bone)
子供の頃からの夢である「海賊の宝探し」を前に、ホッジンズのテンションは最高潮に達しています。
FBIとしての職務を全うしようとするブースに対し、ホッジンズは「そんな面白いこと、独り占めしないで俺にも混ぜてくれよ!」という本音を、わざと「宝(wealth)」に引っかけた洒落た表現でぶつけていますね。
大真面目なブレナンにたしなめられてしまうのも、彼らしい愛嬌です。
フレーズの意味とニュアンス
share the wealth
意味:富を分かち合う、恩恵を共有する、独り占めしない
直訳すると「富(wealth)を共有する(share)」です。
元々は政治や経済の分野で「富の再分配」を意味する真面目な言葉でした。
それが日常会話に持ち込まれると、もっとカジュアルな意味合いに変化します。
【ここがポイント!】
実際の「お金」や「財産」だけでなく、「楽しい経験」「美味しい食べ物」「良い情報」など、ポジティブな恩恵すべてに対して使えるのが最大のポイントです。
相手が何か良いものを独占している時に、「ケチケチしないでこっちにも回してよ」「お裾分けしてよ」と、ユーモアたっぷりに要求する(または提案する)フレンドリーな響きがあります。
実際に使ってみよう!
Wow, you brought donuts for yourself? Share the wealth!
(わあ、自分のためにドーナツ買ってきたの?独り占めしないで分けてよ!)
美味しいものを一人で食べている友人に対して、冗談めかして「一口ちょうだい」とねだる時によく使われます。
He has three tickets to the concert, so he decided to share the wealth with us.
(彼はコンサートのチケットを3枚持っていたので、私たちにお裾分けしてくれることになった。)
幸運や良い機会を、周りの人と分かち合うというポジティブな行動を表しています。
Don’t keep all the good ideas to yourself. Share the wealth.
(良いアイデアを独り占めしないで。みんなにも共有してよ。)
ビジネスの会議などで、有益な情報や知識をチーム全体に還元してほしいと促す際にも使えます。
『BONES』流・覚え方のコツ
目をキラキラさせたホッジンズが、一人で現場に行こうとするブースの袖を引っ張って「ズルイ!俺も宝探し(楽しいこと)に混ぜてよ!」と駄々をこねる姿をイメージしてください。
富=宝物=ワクワクする現場というホッジンズの思考回路をたどると、フレーズが持つ「お裾分けして」というニュアンスがすっと腑に落ちるはずですよ。
似た表現・関連表現
cut someone in
(〜を仲間に入れる、分け前を与える)
ギャンブルやビジネスの利益など、物理的な「分け前」を分配する際によく使われる、少しクールな響きのある表現です。今回のフレーズとの違いは、より金銭的・実利的なニュアンスが強い点です。
pass it around
(みんなに回す、分け与える)
食べ物や飲み物、または書類などを「順番に回して共有する」という物理的な動作に焦点が当たっています。
hog
(〜を独り占めする)
「share the wealth」の対義語的な動詞です。「Don’t hog the TV!(テレビを独り占めしないで!)」のように、ネガティブな独占を表します。
深掘り知識:目に見えない「Wealth」の豊かさ
英語の「wealth」という単語は、銀行口座の残高だけを指すのではありません。
「a wealth of experience(豊富な経験)」や「a wealth of knowledge(豊かな知識)」というように、無形の価値がたくさんある状態を表す時にもよく使われます。
ホッジンズにとっての「wealth」は、まさに現場の土や泥から得られる「無形の宝物(情報)」だったのですね。
まとめ|幸せはお裾分けしよう
ブースに「share the wealth」と頼み込んだホッジンズは、見事に現場へ潜入し、子供のように目を輝かせて捜査を楽しみました。
皆さんも、何か素敵なものを見つけたら独り占めせずに、ぜひ周りの人と share the wealth してみてくださいね。


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