海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン9第3話から、日常でもよく使われる「sneak up on」の意味と自然な使い方を詳しく解説します。
「こっそり近づく」という動作だけでなく、締め切りや季節など”いつの間にか迫ってくるもの”にも使えるこの表現、あなたはすでにどこかで聞いたことがあるでしょうか?
実際にそのシーンを見てみよう!
スイーツがしばらくFBIの現場を離れ、地域のボランティア活動に専念していた時期のこと。
スイーツが一人で歩いていると、突然背後からブースが声をかけ、思い切りスイーツを驚かせます。
久しぶりの再会を演出した、ブースらしいおかしなシーンです。
Sweets:See you. I’ll see you tomorrow.
(じゃあ。また明日。)Booth:Hey, Sweets!
(おいスイーツ!)Sweets:Geez, Booth! Hey! You scared me.
(びっくりしたじゃないですか!)Booth:I work with the FBI. I’m used to sneaking up on people.
(FBIで働いてるからな。人にこっそり近づくのには慣れてるんだ。)Sweets:What are you doing here?
(ここで何してるんですか?)BONES Season9 Episode3(El Carnicero en el Coche)
シーン解説と心理考察
しばらく連絡が途絶えていたスイーツを心配し、わざわざ様子を見に来たブース。
しかし再会の第一声は、背後からこっそり近づいてスイーツをビクッとさせるという、いかにもブースらしいいたずらでした。
「FBIだから忍び寄るのはお手の物だ」と胸を張るブースの言葉には、久しぶりに会えた照れを冗談でごまかすような、彼らしい不器用な優しさが感じられます。
普段は冷静なスイーツが本気でびっくりしている姿が、二人の間にある確かな信頼感をよけい微笑ましく見せてくれるシーンです。
「sneak up on」の意味とニュアンス
sneak up on
意味:〜にこっそり近づく、〜に忍び寄る、不意打ちする
「sneak」は「こそこそ動く、こっそり歩く」という意味を持つ動詞です。
そこに「up(近づいて)」と「on(〜に接して)」が組み合わさることで、「相手に気づかれないように背後や死角からそっと接近する」というニュアンスが生まれます。
物理的に忍び寄る場面だけでなく、「気づいたら締め切りが目前だった」というような抽象的な状況でも自然に使われる、非常に使い勝手の広い表現です。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使うときの核心にあるのは、「気づかないうちにジワジワと距離が縮まっているプロセス」です。
単なる「surprise(一瞬の驚き)」とは異なり、「ずっとそこにあった(近づいていた)のに、直前まで気づかなかった」というニュアンスが肝になります。
いたずらっぽく人に近づく場面から、「気づいたら年齢を重ねていた」といった時間の経過に対する驚きまで、幅広いシチュエーションで登場します。
実際に使ってみよう!
Don’t sneak up on me like that!
(そんな風にこっそり近づいてびっくりさせないでよ!)
後ろから突然声をかけられたとき、日常のちょっとした驚きを表現する定番フレーズです。
The deadline is sneaking up on us.
(締め切りが気づかないうちに迫ってきているね。)
物理的な人ではなく「時間」や「予定」が主語になるパターンです。ビジネスシーンでも非常に役立ちます。
Age sneaks up on you when you least expect it.
(年齢というものは、全く予期していない時に忍び寄ってくるものだ。)
「いつの間にか歳をとったな」と感じた時によく使われる、少し哲学的な表現です。
『BONES』流・覚え方のコツ
仕事熱心なブースが、ボランティア中のスイーツの背後に足音を立てずにスーッと近づき、ニヤッと笑いながら声をかける姿を思い浮かべてみてください。
「あの生真面目なスイーツを背後からビクッとさせる動き」とセットで記憶すると、「sneak up on = 相手を驚かせるためにこっそり近づく」というプロセスが頭にしっかり残ります。
ブースの得意げな表情まで一緒にイメージできたら完璧です。
似た表現・関連表現
creep up on
(〜にゆっくりと忍び寄る)
sneakとほぼ同じ意味ですが、creepのほうが「地を這うように、さらにゆっくりと気づかれないように」という不気味さや慎重さが強調されます。
catch someone off guard
(〜の不意をつく、〜を油断させる)
物理的に近づくかどうかは関係なく、相手が警戒していないタイミングを突く心理的な表現です。
tip-toe
(つま先立ちで歩く、忍び足で歩く)
足音を立てないように歩く動作そのものを指します。sneak up onを実行する際の手段として、実際にtip-toeが使われることが多いですね。
言葉の歴史:「snuck」と「sneaked」、どちらが正しい?
「sneak」の過去形をめぐる、少し面白いトリビアをご紹介します。
もともと伝統的な英語のルールでは、規則動詞として「sneaked」とするのが正解でした。
しかし19世紀のアメリカで、「strike/struck」などの響きにつられる形で「snuck」という不規則変化が生まれ、口語として一気に広まりました。
現在ではアメリカ英語を中心に「snuck」が標準的に使われています。
言葉が時代とともに変化し、辞書のルールすらも塗り替えてしまう過程が感じられる、興味深い単語ですね。
まとめ|気づかないうちに近づいてくる感覚をつかもう
今回は『BONES』のワンシーンから「sneak up on」を紹介しました。
足音を消して人に近づく物理的な状況から、時間や期限が迫ってくるという比喩的な使い方まで、知っておくと会話の幅がぐっと広がります。
まずは「The weekend is sneaking up on us.(週末がもうすぐそこまで来てるね)」のように、身近な予定を主語にしてオリジナルの例文を一つ作ってみるのが、定着への近道です。

