「So much for that」に見る、疑いを表す英語のリアクション|『BONES』S02E17で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「So much for that」に見る、疑いを表す英語のリアクション|『BONES』S02E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、BONES シーズン2 第17話に登場する、疑いや意外さを軽く言葉にする英語のリアクションです。記憶の食い違いを指摘するブースの皮肉から、口説き文句をかわすアンジェラの一言、状況証拠の手応えのなさを表すブースの返し、思いがけない知らせに驚くドンラン神父の反応まで、事件捜査と私生活の両方でこうしたリアクションが交わされます。

短い一言に凝縮された疑いや意外さの表現を、実際のセリフとともに見ていきます。

目次

「So much for that」と、尋問での「Nice try」――ブースの皮肉な切り返し

教会のラウンジで、墓地で見つかった遺体の身元特定のための似顔絵を見せられたドンラン神父は、はっきりしない口調でマッコート神父に似ているようだと答えます。それを聞いたブースは、こう茶々を入れます。

Booth: So much for that sharp memory.
(それでその鋭い記憶力も形無しだな。)

BONES Season2 Episode17 (The Priest in the Churchyard)

so much for ~ は「〜も形無しだ」「〜も台無しだ」という意味の口語表現で、期待や自称していたことが裏切られた時に使われる皮肉混じりの言い回しです。直訳の「〜についてはそれだけのこと」という響きから、evaluative(評価的)なニュアンスが生まれています。

別の場面、教会の雑用係だったエンゾを尋問する中で、ブースは彼の言い訳を軽くいなします。

Booth: Nice try, Enzo, but your name also came up on the auction site that was selling jewellery from the graves.
(いい言い訳だな、エンゾ。だが墓から盗んだ宝飾品を売っていたオークションサイトにも、お前の名前が出てきたんだよ。)

BONES Season2 Episode17 (The Priest in the Churchyard)

nice try は文字通りには「いい挑戦だったね」という意味ですが、実際には「その言い訳は通用しない」という皮肉として使われる定番のフレーズです。相手の言い分を真っ向から否定するのではなく、一度受け止めてから軽くかわす言い方に、ブースの尋問スタイルが表れています。

私生活の「Nice try」と、「None, zilch」の畳みかけ

同じnice tryという一言は、事件とは関係のない場面でも登場します。ジェファーソニアンのエジプト展示室で、ホッジンスはクレオパトラのベッドの複製に横たわりながら、アンジェラを口説こうとします。

Angela: Nice try.
(その手には乗らないわ。)

BONES Season2 Episode17 (The Priest in the Churchyard)

ブースの場面では相手の言い訳を尋問の中で切り返す道具として使われていたnice tryが、ここでは恋人同士の軽いじゃれ合いの中でのかわし文句として使われています。同じフレーズでも、場面によって皮肉の強さや温度感が変わることが分かります。

続いてダイナーでは、ドンラン神父を疑う根拠があるかどうかを確かめられたブレナンが、「証拠もないし、直感も働かない」と自ら認めます。すかさずブースはこう茶々を入れます。

Booth: None. Zilch.
(何もない。ゼロだ。)

BONES Season2 Episode17 (The Priest in the Churchyard)

zilch は「まったくのゼロ」「皆無」を意味するくだけた口語表現で、noneだけでも通じる内容を、あえて重ねることで語気を強めています。ブレナン自身が認めた「直感がない」という一言をなぞって畳みかけるこの言い方から、直感より分析を重んじるブレナンをからかうブースの軽口が読み取れます。

「The hell, you say」――疑いを声にする瞬間

FBIの会議室でドンラン神父は、イチイの木の毒性について尋ねられ、植物の知識を試されていることに気づきます。マッコート神父とマット神父の双方がイチイによる中毒症状を起こしていたと知らされると、ドンラン神父はこう返します。

Father Donlan: The hell, you say.
(まさか、そんなことが。)

BONES Season2 Episode17 (The Priest in the Churchyard)

the hell, you say は「まさか」「本当かい」に近い、驚きと疑いが入り混じった口語表現です。you sayという結びには、相手の発言そのものへの半信半疑のニュアンスが込められています。日常会話ではやや古風で癖のある言い回しですが、驚きをそのまま声に出す反応として印象的です。

まとめ|短い一言に込められた、疑いと意外さの温度差

so much for that、nice try(尋問での皮肉)、nice try(私生活でのかわし)、none / zilch、the hell you sayという5つの反応から、同じフレーズが場面によって皮肉の強さを変えていく様子が見えてきます。

同じ回のフレーズ記事やエピソードまとめも、あわせて読むとこの場面の理解がより深まります。


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