海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
教科書や単語帳にはなかなか載っていませんが、海外ドラマを観ていると頻繁に耳にするリアルな英語表現ってありますよね。
今回は、ネイティブの日常会話に溶け込んでいる少し砕けたスラングを取り上げます。
洗練された言葉だけでなく、こうした生きた表現を知ることで、キャラクターたちの親密度やシーンの空気感が手に取るように分かるようになりますよ。
さっそく見ていきましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
舞台は緑豊かなボーイスカウトのキャンプ地。テントの設営作業が進む中、引率のリーダーが少年の1人(アーロン)に、姿が見えない別の少年(ジョーイ)の居場所を尋ねるシーンです。
大自然の中でのびのびと過ごす子どもたちと、安全のために規則を守らせたい大人の、何気ない日常のやり取りが描かれています。
Leader: Aaron, where’s Joey?
(アーロン、ジョーイはどこだ?)Aaron: Takin’ a leak.
(おしっこに行ってるよ。)Leader: (sighing) Buddy system!
((ため息をついて)行動は2人1組だろ!)
BONES Season3 Episode3 (Death in the Saddle)
シーン解説と心理考察
「10分おきにトイレに行きたがるんだ」と少し呆れ気味に答えるアーロンの言葉遣いは、気取らない少年らしさに溢れています。
一方のリーダーは、子どもが一人で森の奥へ行ってしまったことに気づき、「バディ・システム(必ず2人1組で行動するという規則)」が守られていないことに頭を抱えています。
この他愛のない会話が、この後に待ち受ける衝撃的な発見への絶妙な前振りとなっている点も見逃せませんね。
フレーズの意味とニュアンス
take a leak
意味:用を足す、小用をする
leak には本来「(水やガスが)漏れる」「水漏れ」といった意味があります。
そこから転じて、体内の水分を外に出すこと、つまり「小用を足す」ことを指すスラングとして定着しました。
go to the bathroom(お手洗いに行く)といった標準的な表現と比べると、非常に直接的でカジュアルな言い回しです。
【ここがポイント!】
この表現の核心は、「飾らない素の自分」を見せられる関係性の中で使われるという点にあります。
フォーマルな場や目上の方に対して使うことは避けられますが、親しい友人同士、特に気の置けない仲間内の会話では、あえてこうした生々しい表現を使うことで心理的な距離の近さを演出する効果があります。
ドラマのキャラクターがこの言葉を使った時は、「相手に対して全く気を遣っていない、リラックスした状態である」という心理を読み取ることができますよ。
実際に使ってみよう!
Hold on a sec, I need to take a leak before we hit the road.
(ちょっと待って、出発する前に用を足しておきたいな。)
友人たちとのロードトリップに出発する直前など、親しい間柄でよく使われる定番フレーズです。hit the road(出発する、旅に出る)というカジュアルな表現との相性も抜群ですね。
I’m just gonna go take a leak. Order me a beer, will you?
(サッとお手洗いに行ってくるよ。ビール頼んどいてくれない?)
パブやスポーツバーで、友人との飲み会の途中で席を立つときの自然な言い回しです。gonna (going to) を使うことで、よりリラックスした話し言葉の響きになります。
He stepped outside to take a leak.
(彼なら用を足すために外に出たよ。)
今回のドラマのシーンのように、キャンプなどのアウトドア環境や、近くにトイレがない状況で草むらなどに向かう際にもそのまま使えますよ。
『BONES』流・覚え方のコツ
大自然のキャンプ場で、ボーイスカウトの少年が「ちょっとおしっこ!」と駆け出していく無邪気な姿を思い浮かべてみてください。
綺麗に整備されたトイレ(restroom)ではなく、アウトドアの開放的な環境とセットでイメージしましょう。
そうすることで、この表現が持つ「少し泥臭くて、飾らないカジュアルなニュアンス」が自然と記憶に定着しやすくなります。
似た表現・関連表現
nature calls
(トイレに行きたくなる)
直訳すると「自然の呼び声」となりますが、生理現象をユーモアを交えて遠回しに伝える洒落た表現です。take a leak が直接的すぎる場面で、少し場を和ませたい時に便利ですね。
go to the restroom
(お手洗いに行く)
公共の場やレストランなどで使う、最も一般的で無難な表現です。今回のフレーズとの違いとして、こちらはビジネスシーンや初対面の人に対しても安心して使えるフォーマルさがあります。
freshen up
(身だしなみを整える、手や顔を洗う)
「ちょっとお手洗いへ」というニュアンスで、特に女性が化粧直しなどで席を立つ際によく使われる上品で洗練された表現です。
深掘り知識:トイレ事情から見る英語の婉曲表現の面白さ
英語圏の人々は、排泄に関する直接的な表現を避ける傾向が強く、時代とともに様々な「婉曲表現(遠回しな言い方)」を生み出してきました。
古くは水洗設備そのものを指す water closet(WC)や、お風呂場を意味する bathroom、休憩室を意味する restroom など、直接的なイメージを和らげる工夫がされてきました。
面白いのは、言葉が定着して生々しさが出てくると、また新しい婉曲表現が生まれるというイタチごっこが続いていることです。
その一方で、今回のような take a leak というあけすけなスラングが存在するのは、人間関係において「あえてタブーを口にすることで親密さを示す」という心理が働くためです。
言葉の歴史を辿ると、人間の恥じらいとコミュニケーションの深い関係が見えてきて、とても奥深いですね。
まとめ|ネイティブのリアルな表現を知ってドラマをもっと楽しもう
今回は、教科書ではなかなか学べないネイティブのリアルな日常表現「take a leak」をご紹介しました。
自分が率先して使う機会は少ないかもしれませんが、ドラマや映画で耳にした時に「あ、二人は気を許し合っている関係なんだな」と背景まで汲み取れるようになれば、英語のリスニングはもっと楽しくなります。
ぜひ、言葉の裏側にあるニュアンスも一緒に味わってみてくださいね。


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