ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S5E9に学ぶ「take exception」の意味と使い方

take exception

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。今回は『BONES』から、相手の意見に対して知的に異議を唱えたい時に使える少しフォーマルなフレーズを紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

取調室で、被害者とビジネスパートナーだった男性クリスに対し、ブースが事件当時の状況を推測して揺さぶりをかけているシーンです。

Chris Ballinger: We had a business plan, me and Steve. Why would I kill him?
(クリス・バリンジャー:俺とスティーブにはビジネスの計画があったんだ。なんで俺が彼を殺さなきゃならない?)
Booth: I don’t know. Maybe he reneges, you take exception, heat of the moment… it’s an accident?
(ブース:どうだろうな。おそらく彼が約束を破り、君が腹を立てて、カッとなって…事故だったんじゃないか?)
Chris Ballinger: I’m not like that, ask anybody. What I am like is a guy who’s smart enough to ask for a lawyer.
(クリス・バリンジャー:俺はそういう人間じゃない、誰にでも聞いてくれ。俺は弁護士を呼ぶくらいには賢い男なんだ。)
BONES Season5 Episode9 (The Gamer in the Grease)

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シーン解説と心理考察

FBI本部の取調室で、ブースが容疑者のクリスを尋問している緊迫した場面です。

直前の会話でブースは、クリスが被害者に切った1万2000ドルの小切手を証拠として提示し、彼らが世界記録の認定を巡って利益相反の関係にあったことを鋭く指摘しています。

一緒に儲ける計画があったのだから殺すわけがないと潔白を主張する容疑者に対し、ブースは「被害者が約束を破り、君が腹を立ててカッとなった事故なのでは?」という仮説を突きつけます。「renege(約束を破る)」や「heat of the moment(カッとなって)」といった言葉をたたみかけ、自白を引き出そうとするFBI捜査官ならではのテクニックです。

ここで「君が怒った」という部分を感情的な言葉ではなく、少し論理的な響きを持つ表現に置き換えることで、冷徹に事実を詰め寄るプロとしての威圧感を演出していますね。

フレーズの意味とニュアンス

take exception
意味:異議を唱える、反発する、腹を立てる、不快に思う

それぞれの単語を見ていきましょう。「exception」は「例外」や「除外」という意味を持つ名詞です。

そこに「取る、受け入れる」という意味の動詞「take」が組み合わさることで、「相手の発言や行動を、自分の中の許容範囲から『除外(例外)』するものとして受け取る」、つまり「それには反対だ」「受け入れられない」と強く主張する意味合いへと発展しました。

単に怒って感情を爆発させるのではなく、何らかの正当な理由や自分自身の信念に基づいて「それについては異議があります」と論理的な不満や反発を表現する際に用いられます。

【ここがポイント!】

「get angry」や「be mad」のような単なる感情的な怒りとは異なり、知的な響きを持つのがこの表現の最大の特徴です。相手の特定の言動に対して「遺憾に思う」「不快感を示す」といった、大人としての冷静な抗議を伝えることができます。

ビジネスの会議やディベートの場において、相手の意見を真っ向から「間違っている」と否定すると角が立ちますが、「私はあなたのその見解を『例外』として扱いますよ」というニュアンスを含ませることで、感情的な口論に発展するのを防ぐクッションの役割を果たします。

私個人が怒っているのではなく、あなたの発言がルールから外れているから反対しているのだ、と論点を客観的なものにすり替えることができるため、プロフェッショナルなスタンスを保ちながら自分の意見を貫きたい時に非常に頼りになるフレーズです。

実際に使ってみよう!

I take exception to your comment about my team.
(私のチームに対するあなたのコメントには異議があります。)
[解説] 会議などで、相手の不当な評価や発言に対して、感情的にならずに毅然と抗議する時に使える表現です。後ろに対象を示す「to」を伴うのが一般的な形です。

He took exception to being treated like a child.
(彼は子ども扱いされたことに腹を立てた。)
[解説] プライドを傷つけられたり、不当な扱いを受けたりした際の、納得のいかない不満の感情を客観的に描写しています。「to」の後ろに動名詞(being)を持ってくる応用パターンです。

I’m sorry, but I have to take exception to that rule.
(申し訳ありませんが、そのルールには反対せざるを得ません。)
[解説] 前置きとして謝罪の言葉を添えつつも、自分の意見や信念は決して曲げられないという強い意志を伝える、非常に丁寧で洗練された言い回しです。

BONES流・覚え方のコツ

ルールや論理に厳しいブレナンが、非科学的な意見を前にした時に「そんな非合理的なものは『例外(exception)』として箱の外に弾き出す(take)!」とピシャリと反論する姿を想像してみてください。

受け入れられない意見を自分の枠組みから取り出して遠ざけるようなイメージを持つと、知的な反発のニュアンスが直感的に掴みやすくなりますよ。

似た表現・関連表現

object to
(〜に反対する、異議を唱える)
[解説] 裁判で弁護士が「異議あり!(Objection!)」と叫ぶのと同じ語源で、公的または論理的な反対を示す最も標準的な表現です。不快感よりも、事実関係の誤りなどを指摘する際に使われます。

disagree with
(〜と意見が合わない、同意しない)
[解説] 相手の意見に対してシンプルに「違うと思う」と伝える表現です。怒りや反発の感情は含まれず、フラットな見解の相違を表すため、日常会話で最も頻繁に登場します。

be offended by
(〜に気分を害する、不快に思う)
[解説] 相手の言葉や態度によって傷ついたり、無礼だと感じて怒っている状態を指します。論理的な反対ではなく、自分の感情がマイナスに揺さぶられていることに焦点が当たります。

深掘り知識:法廷用語から生まれたフォーマルな響き

このフレーズを使う際、例文でも紹介した通り多くの場合「take exception to 〜」というように前置詞「to」を伴います。

英語の前置詞「to」には「ある方向へ向かって到達する」という矢印のようなコアイメージがあります。つまり、「自分の中の反発心を、相手の特定の意見に向かって(to)突きつける」という明確な方向性を持っているのです。

そのため、「私はただイライラしている」という漠然とした怒りではなく、「あなたの『この発言』に対してのみ抗議しているのです」と対象を絞り込むことができ、知的な議論の場にふさわしい響きを生み出しています。

また、この表現の起源を辿ると、もともとは法廷や議会といった公的な場で「正式な異議申し立て」を行う際の法律用語として使われていたという背景があります。その名残があるからこそ、今回ブースが取調室というフォーマルかつ法的な空間において、容疑者を論理的に追い詰めるための言葉として選んだのは非常に自然であり、ネイティブならではの巧みな言葉のチョイスと言えます。

現代の日常会話やビジネスシーンに織り交ぜることで、語彙力が豊かで教養のある大人という印象を相手に与えることができます。

まとめ|知的に自分の意見を主張するフレーズ

今回は『BONES』のワンシーンから、話題を特定し強調する便利フレーズ「take exception」を紹介しました。

理不尽な要求や納得のいかない発言に対し、「I’m angry(私は怒っている)」とストレートに伝えてしまうと対立を生みやすくなりますが、このフレーズを使えば、プロフェッショナルなスタンスを崩さずに「それには賛同できません」と意思表示をすることができます。ぜひ活用してみてくださいね。

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