海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン2 第13話で初登場するFBI捜査官サリーの英語表現です。湿地のアリゲーターにまつわる事件現場でブレナンの新しい相棒として現れたサリーは、捜査と並行して、自分の将来の夢や積み重ねてきた資格を次々と語ってみせます。
ひとつの肩書きや専門性にとどまらない生き方を語るサリーの言葉づかいを、実際のセリフとともに見ていきます。
「Okie dokie」に見る、力の抜けた自己紹介
湿地でのアリゲーターの体内から人間の遺骨が見つかった現場で、サリーとブレナンは初めて顔を合わせます。緊迫した状況にもかかわらず、サリーの相槌はどこかのんびりとしています。
Sully: Okie dokie, if you’re doing this then there’s a boat for sale that I’d like to check out.
(オーケードーキー、それをやるってんなら、おれもちょっと見てみたいボートの出物があるんだよな。)BONES Season2 Episode13 (The Girl in the Gator)
okie dokie は「オーケー」をくだけた形にした相槌で、深刻な状況でも軽い調子を崩さない話し方を印象づける表現です。事件現場という張り詰めた空気の中でこの一言が出てくるところに、サリーの飄々とした人物像が表れています。
「the only thing I ever was」――一つに絞らない生き方の告白
FBI会議室でサンドイッチを頬張りながら、サリーは将来の夢についてブレナンに語り出します。ボートの購入、チャーターサービス、バンド経営。話が広がる中、ブレナンが仕事への向き合い方を尋ねると、サリーはこう答えます。
Sully: Nah, sure I do. I just don’t want it to be the only thing I ever was. You’re telling me, you’re just going to be a bone lady your whole life?
(いや、好きだよ、もちろん。ただ、それだけの人間にはなりたくないってだけさ。骨博士としてだけの人生を、この先ずっと送るつもりなのか?)Brennan: I spent years studying anthropology.
(わたしは何年もかけて人類学を学んできたのよ。)Sully: I got a degree, but I’m not going to let it ruin my life.
(学位はちゃんと取ったさ。でも、それに人生を台無しにさせるつもりはないんだ。)BONES Season2 Episode13 (The Girl in the Gator)
the only thing I ever was は「自分がずっとそれだけの人間だった」というニュアンスの言い回しで、ひとつの肩書きに縛られたくないという価値観を端的に表しています。not going to let it ruin my life も同じ発想の延長線上にある表現で、let it ruin my life(それに人生を台無しにさせる)という形で、専門性を持ちながらもそこに縛られない距離の取り方を示しています。ひとつの分野を極めることに人生を懸けてきたブレナンとの対比が、このやり取りをくっきりと浮かび上がらせています。
資格を積み上げるバスの中の告白
モンテのバスの中を捜査する場面でも、サリーは思わぬ形で自分の経歴を明かします。
Sully: Well, I told you I went to college. I minored in kinesiology. Although, this is the first time I’ve used it to impress a lady.
(まあ、大学には行ったって言っただろ。運動学を副専攻でね。もっとも、女性を感心させるためにその知識を使ったのは、これが初めてだけどな。)Brennan: What was your major?
(専攻は何だったの?)Sully: Art history. I also got a master certificate in sailing, a pilot’s license, and I’m a certified EMT. There’s more but I don’t wanna brag.
(美術史だよ。それに、上級のセーリング免状に、パイロットのライセンス、救急救命士の資格も持ってるんだ。まだあるけど、自慢するみたいで嫌だからな。)BONES Season2 Episode13 (The Girl in the Gator)
minor in ~ は「〜を副専攻する」という意味で、major(専攻)と対になる大学の学習制度を表す表現です。master certificate は「上級の資格・免状」を指し、ここではセーリングの上級資格を意味しています。専攻や免許を次々と並べ立てながらも「自慢したくない」と締めくくるあたりに、資格の多さを誇示するのではなく、あくまで自然体でいたいというサリーの姿勢が読み取れます。
まとめ|肩書きの数だけ見えてくる、サリーという人物像
okie dokie・the only thing I ever was・not going to let it ruin my life・minor in・master certificate は、いずれも肩書きや専門性に縛られたくないというサリーの価値観を映し出す表現です。ボート、バンド、セーリング、飛行機、救急救命士。次々と語られる関心事の幅広さから、ひとつの職業に人生を懸けるブレナンとは対照的な生き方が見えてきます。
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