「shrink」から始まる、狙ったものは当ててしまうブースの英語|『BONES』S02E13で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「shrink」から始まる、狙ったものは当ててしまうブースの英語|『BONES』S02E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、BONES シーズン2 第13話に登場する、精神科医ワイアットとブースのセッション場面です。誤ってピエロの着ぐるみを撃ってしまったブースは、FBIの規定でワイアットのカウンセリングを受けることになり、二人のやり取りの中でいくつもの印象的な英語表現が交わされます。

堅い言葉づかいを崩さないワイアットと、それをはぐらかそうとするブース。距離感が少しずつ縮まっていく過程で使われる表現を、実際のセリフとともに見ていきます。

目次

「shrink」と「cogitate」――精神科医との初対面

書類にサインをもらうためだけに立ち寄ったつもりのブースは、ワイアット邸を訪れるなり、無遠慮な聞き方で相手の職業を確かめようとします。

Booth: Right. You’re the shrink?
(ああ。あんたが shrink ってやつか?)

Wyatt: Uh, shrink, yes, meaning psychiatrist.
(ああ、shrink というのはね、精神科医のことだよ。)

BONES Season2 Episode13 (The Girl in the Gator)

shrink は精神科医やカウンセラーを指す口語表現です。もとは「頭を縮める人」を意味する俗語的な言い回しで、正式な psychiatrist よりくだけた響きを持ちます。ブースが真っ先にこの単語を使ったところに、カウンセリングそのものへの身構えが表れています。

早々に切り上げようとするブースに対し、ワイアットは落ち着いた調子で切り返します。

Wyatt: I suggest you cogitate on the underlying reasons you shot that clown while I make us some tea.
(わたしがお茶を淹れているあいだに、なぜあのピエロを撃ったのか、その根底にある理由を cogitate してみたまえ。)

BONES Season2 Episode13 (The Girl in the Gator)

cogitate は「じっくり考える」「思案する」という意味の動詞で、think よりもかなり格式ばった言い回しです。日常会話ではまず出てこない単語をあえて選ぶところに、ワイアットの知的で少し芝居がかった話し方が表れています。ブースが “What? Cogitate? Tea?” と面食らう反応からも、この単語の堅さが伝わってきます。

「Whatever you aim at, you hit」――最後のセッションで見えてきたもの

エピソード終盤、ブースとワイアットは裏庭でバーベキュー台を組み立てながら最後のセッションを迎えます。作業を通じて打ち解けた空気の中、ワイアットはブースのこれまでの人生を一言で言い表します。

Wyatt: Solve crimes, raise a son, love women, leave women. Whatever you aim at, you hit.
(事件を解決する、息子を育てる、女性を愛する、女性と別れる。狙ったものは、なんでも当ててしまうんだね。)

BONES Season2 Episode13 (The Girl in the Gator)

whatever you aim at, you hit は、直訳すれば「狙ったものは何であれ当ててしまう」という言い回しで、ブースの徹底した目標達成志向を言い当てています。狙撃手としての腕前と、人生全般での一貫した強さを重ね合わせた表現です。

ブースが「それは悪いことなのか」と尋ねると、ワイアットは次のように続けます。

Wyatt: Except it is indicative of a need to control your environment.
(ただ、それは自分の置かれた環境をコントロールしたいという欲求の表れでもある、というだけの話だよ。)

BONES Season2 Episode13 (The Girl in the Gator)

indicative of ~ は「〜の表れである」「〜を示している」という意味で、ある行動や態度が何を物語っているかを説明する時に使われる言い回しです。ワイアットはこの後、ブースの派手な靴下やベルトのバックルといった細部を quiet rebellion(静かな反抗)とも言い表し、環境を統制したいという性質が日常の端々にも表れていることを指摘していきます。

まとめ|言葉の選び方に表れる、ワイアットとブースの距離感

shrink・cogitate・whatever you aim at, you hit・indicative of といった表現は、いずれもワイアットという人物の知的で回りくどい話し方を映し出しています。堅い語彙に最初は身構えていたブースが、最後には自分の性質を言い当てられて素直に耳を傾ける流れから、二人の関係の変化が見えてきます。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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