海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン2 第12話に見られる、証拠と向き合うホッジンスに、アンジェラが軽口で応じる場面の英語表現です。脱走した犯人の捜索が続く緊迫の回のなかで、この一幕は不安をユーモアで受け流す二人らしいやり取りになっています。
一人で分析にのめり込む姿から、将来への大げさな不安、それをたしなめる一言まで。会話の流れに沿って、使われている表現を見ていきましょう。
「Are you talking to the evidence?」――一人で没頭する相手へのツッコミ
夜のオフィスで、証拠の粉末を前に一人で分析を続けるホッジンスのもとへ、アンジェラがやって来ます。
ANGELA: Are you talking to the evidence?
(証拠に話しかけてるの?)HODGINS: Just . . . working through this as systematically as possible.
(ただ……できる限り体系立てて考えてるだけだ。)BONES Season2 Episode12 (The Man in the Cell)
Are you talking to ~? は、独り言のように何かに語りかけている相手を軽くからかう聞き方です。文字どおりの質問というより、「そんなに集中してるの?」というニュアンスを含んだ声かけとして機能しています。
ホッジンスの work through this as systematically as possible は、「できる限り体系立てて(この問題を)考え抜く」という言い方です。work through には「(問題などを)順を追って処理する」という意味があり、systematically(体系的に)と組み合わさることで、闇雲にではなく手順を踏んで向き合っている姿勢が伝わってきます。
「Don’t get paranoid」と「conspiracy theorist」――不安の空回りを笑いに変える切り返し
会話はやがて、アンジェラの将来への大げさな心配話へと移っていきます。
ANGELA: You know, when this whole thing is over, I am moving to a doorman building, I’m getting an unlisted number and I am hiring a full-time bodyguard named Knuckles.
(ねえ、これが全部終わったら、ドアマン付きのマンションに引っ越して、番号は非通知にして、ナックルズっていう名前の専属ボディガードを雇うつもりよ。)HODGINS: Don’t get paranoid.
(被害妄想になるなよ。)ANGELA: That’s funny coming from a conspiracy theorist.
(陰謀論者のあなたに言われたくないわ。)BONES Season2 Episode12 (The Man in the Cell)
when this whole thing is over, I am -ing … は、「これが全部終わったら〜するつもりだ」という、まだ実現していない未来への願望や愚痴を語る型です。具体的な対策を並べ立てる口調に、不安を誇張して笑いに変える語り口が表れています。
それを受けたホッジンスの Don’t get paranoid は、「被害妄想になるな」「考えすぎるな」という意味の一言です。get paranoid で「疑心暗鬼になる」という状態の変化を表します。ところがアンジェラは間髪入れず That’s funny coming from a conspiracy theorist. と切り返します。That’s funny coming from ~ は「よくそれを言えるものだ」というブーメラン的な言い回しで、相手自身の性質を逆手に取って笑いに変える定番の型です。陰謀論者(conspiracy theorist)であるホッジンス自身の矛盾を、アンジェラは見逃しません。
まとめ|不安を軽口で受け流す、二人のやり取り
Are you talking to ~?、work through this as systematically as possible、Don’t get paranoid、That’s funny coming from ~ は、不安や集中を深刻にせず軽口で受け流す時に役立つ表現です。
次回も『BONES』の会話とともに、英語表現を見ていきましょう。
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