ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E22に学ぶ「turn state’s evidence」の意味と使い方

turn state's evidence

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

刑事モノでよく見る、刑を軽くするために仲間を売る「司法取引」。
今回はブレナンの家族の謎を解く鍵となる、裏切りの表現をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

両親の過去を調査する中、FBI捜査官ワーナーから、かつて両親が所属していた強盗団が壊滅した本当の理由を聞かされるシーンです。

BOOTH: When was that?
(それはいつだ?)
WARNER: July 4, 1978.
(1978年の7月4日だよ。)
RUSS: Never caught them?
(奴らを捕まえられなかったのか?)
WARNER: Not us. No. A few years later, one of them turned state’s evidence for an F.B.I. Agent out of Louisville. Sent the rest to jail.
(我々じゃない。いや、数年後、彼らの一人がルイビルのFBI捜査官に対して司法取引で証言したんだ。残りは刑務所送りになった。)
BONES Season1 Episode22 (The Woman in Limbo)

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長年行方不明だった両親が、実は凶悪な強盗団の一味だったという衝撃。
そして彼らが消えたのは、警察に捕まったからではなく、仲間の「裏切り(司法取引)」によって追われる身になったからでした。

ワーナー捜査官は法律用語として淡々と語りますが、ブレナンやラスにとってはこの一言が「家族を引き裂いた残酷な真実」として突き刺さります。
事務的な言葉と、それに翻弄された家族の感情の対比が非常に重いシーンです。

フレーズの意味とニュアンス

turn state’s evidence
意味:司法取引で(仲間に不利な)証言をする、検察側の証人となる

直訳すると「州(State=検察側)の証拠(evidence)になる(turn)」です。
アメリカの通常の刑事事件では、州が国民を代表して起訴するため、検察側を「State」と呼びます。

【ここがポイント!】

単なる「自白」ではありません。
この表現の核心は、今まで犯罪を共にしてきた人間が「くるっと向きを変え(Turn)」、検察側の「証拠(evidence)という道具」に成り下がる、という部分にあります。

人間としての義理や友情を捨て、己の保身のために相手を売るという、非常にドロドロとした裏切りのニュアンスが含まれています。

実際に使ってみよう!

ビジネスでの寝返りや、日常会話でのちょっとしたジョークにも応用できます。

The vice president turned state’s evidence against the CEO.
(副社長はCEOを告発し、司法取引に応じた。)
企業犯罪のニュースで頻出する形です。誰を売ったのかを明確にする場合、このように「against +(裏切った相手)」を伴うのが定番の型です。

Even if we get caught, promise you won’t turn state’s evidence.
(もしバレても、絶対にチクったり寝返ったりしないと約束して。)
悪友同士の秘密の会話で。深刻なトーンだけでなく、「絶対に裏切るなよ」という念押しとして、少しドラマチックな比喩表現としても使えます。

I thought he was on my side, but he turned state’s evidence during the meeting.
(彼は味方だと思っていたのに、会議中に上司側に寝返った。)
日常やオフィスでの比喩的な表現です。社内政治でハシゴを外された時などに、少しウィットを効かせた大人の表現として活用できます。

『BONES』流・覚え方のコツ

「オセロの石がひっくり返る瞬間」をイメージしましょう。

黒(犯罪者側)だった石が、自分の保身のためにクルッと白(警察側)にTurn(ターン)する。
そして、ひとりの人間から「証拠品」に変わってしまう。

その瞬間の、かつての仲間たちの絶望的な顔を想像すると、意味と情景がセットで記憶に定着しますよ。

似た表現・関連表現

cut a deal
(取引をする、司法取引をする)
turn state’s evidence よりカジュアルで広義な表現です。仲間を売ることに限らず、単に「刑を軽くしてもらう条件交渉をする」という行為全般を指します。

snitch
(密告する、チクる)
こちらはスラングです。「先生に言いつける」ような軽いレベルから使えますが、非常にネガティブで相手を侮蔑する響きを持っています。

blow the whistle
(内部告発をする)
笛を吹いて警告する様子から来ています。こちらは犯罪者仲間の裏切りというより、組織の不正を正す「正義感」や「倫理的な告発」のニュアンスが強い表現です。

深掘り知識:「連邦」と「州」の違い

なぜ “State’s” なのでしょうか?
アメリカの通常の刑事事件は、それぞれの州法に基づいて裁かれるため、検察官は「State(州)」を代表して起訴を行います。

一方、FBIが介入するような規模の大きな連邦事件では、turn federal evidence や turn government’s evidence と言うこともあります。
しかし、慣用句としては圧倒的に turn state’s evidence が定着しているため、基本の形としてこのまま覚えておきましょう。

まとめ|裏切りの英語

たった3語のイディオムですが、そこには「保身」「裏切り」「取引」という深い人間ドラマが凝縮されています。

海外ドラマやニュースでこの言葉を聞いたら、「あぁ、また誰かが誰かを売ったんだな」と思い出してくださいね。

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