海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は人気ドラマ『BONES』シーズン4・エピソード11から、日常会話で最もよく使われる基本フレーズを紐解き、ネイティブの感覚を一緒に学んでいきましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
ブースが息子のパーカーについて「あいつ、本当に大丈夫か?」とブレナンに尋ねた直後のシーンです。
科学の知識が豊富な彼女の口から出た歯切れの悪い返答に対し、ブースが慌てて聞き返します。
Brennan: Sure! Well, probably.
(ええ!まあ、たぶんね。)
Booth: Probably, like, what do you mean, probably? What the hell are they doing anyways?
(たぶんって、ていうか、どういう意味だよ、たぶんって? あいつら一体何やってんだ?)
Brennan: Disrupting the surface tension of a two-liter cola.
(2リットルコーラの表面張力を破壊しているのよ。)
BONES Season 4 Episode 11 (The Bone That Blew)
シーン解説と心理考察
ブースは下の階で遊んでいるパーカーが安全だと信じていましたが、ブレナンから「たぶんね(probably)」という不確かな言葉が出たことで一気にパニックに陥ります。
ただ言葉の意味を尋ねているのではなく、「たぶんってどういうことだ!?何か危険なことでもしているのか!?」という親としての焦りが爆発しています。
そして、その必死な問いかけに対するブレナンの答えが「コーラの表面張力を破壊している(メントスコーラの実験)」という大真面目かつズレた科学的解説であるところが、このシーンの最高のスパイスになっています。
二人の温度差がユーモラスな名場面ですね。
フレーズの意味とニュアンス
what do you mean
意味:どういう意味ですか、どういうことですか、どういうつもりですか
直訳すると「あなたは何を意味していますか」となりますが、相手の発言の意図や真意を確認する際の超定番フレーズです。
ここで注目したいのは、ブースが「what do you mean」の前に「like」という単語を挟んでいる点です。
この「like」は「〜を好む」や「〜のような」という意味ではなく、「えーっと」「ていうか」「なんか」といった、言葉に詰まった時に無意識に出る繋ぎ言葉(フィラー)です。
ブースが「たぶん」という言葉に動揺し、思考が追いつかずに焦っているリアルな心理状態が、この小さな「like」にしっかりと表れています。
【ここがポイント!】
ネイティブはこのフレーズを、学校で習うような単なる「単語の定義」を聞くためだけでなく、「どうしてそんなことを言うの?」「信じられない!」といった感情のリアクションとして多用します。
ブースのようにパニック気味に早口で言えば「ちょっと待って、どういうこと!?」というニュアンスになりますし、低い声でゆっくり言えば「それ、どういうつもりで言ったの?」という怒りや抗議を含んだ響きにもなります。
言葉そのものの意味よりも、そこに込められた感情が主役になる、非常に表現豊かなフレーズです。
実際に使ってみよう!
純粋な質問から、驚きや抗議まで、状況に応じた使い方を例文で確認しましょう。
What do you mean by that?
(それはどういう意味でしょうか?)
純粋に相手の発言の意図が理解できず、説明を求める際の丁寧な使い方です。「by that(それによって)」をつけると、より焦点が絞られて自然な響きになります。
What do you mean we are out of coffee?
(コーヒーが切れてるって、どういうこと?)
後ろに文章を続けることで、「〜とはどういうことだ?」という驚きやショックをダイレクトに表現できます。日常のちょっとしたハプニングに対するリアクションとしてよく使われます。
What do you mean you didn’t know? I told you yesterday!
(知らなかったってどういうこと?昨日言ったじゃない!)
相手の言い訳に対する抗議や非難のニュアンスを含んだ使い方です。感情を込めて少し強めに、相手を問い詰めるようなトーンで発音するのがポイントです。
『BONES』流・覚え方のコツ
ブースが「たぶんね」と言われた瞬間に目を見開き、「Probably, like, what do you mean, probably?(たぶんって、どういう意味だよ!)」と食い気味に問い詰める慌てた表情をイメージしてください。
単に辞書的な意味を聞くのではなく、相手の言葉に対する「強烈なツッコミ」や「リアクション」としてこのフレーズを使う感覚が、焦るブースの姿と共にすっきりと掴めるはずです。
言葉のキャッチボールのテンポ感を意識して声に出してみましょう。
似た表現・関連表現
・ What are you getting at?
(何が言いたいの?どういう結論に持っていきたいの?)
相手が遠回しな言い方をしている時に、その言葉の裏にある「本当の意図」を探る表現です。「what do you mean」よりも、相手の隠された真意を暴こうとする少し探りを入れるニュアンスが含まれます。
・ Could you elaborate on that?
(もう少し詳しく説明していただけますか?)
ビジネスシーンなどで「what do you mean」の代わりに使える、とても知的で丁寧な表現です。「elaborate(詳細に述べる)」を使うことで、相手に敬意を払いながら、言葉の真意や詳細な説明を求めることができます。
・ Are you saying that…
(つまり〜ということですか?)
相手の言葉を自分の言葉で言い換えて、「あなたの意図はこういうことですよね?」と確認をとる際に便利なフレーズです。ミスコミュニケーションを防ぐためのクッション言葉として役立ちます。
深掘り知識:「What do you mean」と「What does it mean」の決定的な違い
「what do you mean」を使いこなす上で絶対に覚えておきたいのが、主語が「it」になる「What does it mean?」との明確な違いです。
日本の英語学習者がよく混同してしまうポイントですが、ネイティブはこの2つを全く異なる目的で使い分けています。
「What do you mean?」は、主語が「you(あなた)」です。
つまり、「あなたという人間が、今の発言にどういう意図を込めたのか」を聞いています。
言葉そのものの意味を知っている上で、「なぜその言葉を選んだのか」「どういうつもりで言ったのか」という発言者の「心の中」にフォーカスを当てているのです。
一方、「What does it mean?」は、主語が「it(それ)」です。
これは、特定の単語、標識、ルールなど、「その対象物が客観的に何を意味しているのか」という「定義」を聞くためのフレーズです。
例えば、本を読んでいて知らない単語を見つけた時は、相手の意図ではなく単語の定義を知りたいので「What does this word mean?」と聞くのが正解です。
もし、相手の発言に対して間違えて「What does it mean?」と聞いてしまうと、「あなたの言ったその英単語の意味が分かりません(私の語彙力不足です)」というニュアンスで伝わってしまい、話の腰を折ってしまう可能性があります。
ドラマを見ていると、キャラクター同士が感情的にぶつかり合うシーンでは必ず「What do you mean?」が使われています。
主語が「あなた」なのか「それ」なのか、この違いを意識するだけで、英会話の解像度がぐっと上がりますよ。
まとめ|シンプルな言葉に感情を乗せる
今回は、「what do you mean(どういう意味ですか)」というフレーズを紹介しました。
基本の確認フレーズとしてだけでなく、驚きや抗議まで表現できる万能な言葉ですね。
簡単な単語だからこそ、ぜひ感情を込めて口に出す練習をしてみてください。


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