海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン1第21話では、目撃者の母親のもとへ向かう車内で、ブースの何気ない軽口にブレナンが理由をごまかし、それをブースがすぐに見抜いてしまう場面が描かれています。今回はそのやり取りから、嘘のつき方や言い返しの応酬にまつわる英語表現を拾ってみます。
軽口の応酬にパートナーとしての距離感がにじむ場面から、英語表現を見ていきます。
取り繕う言い訳と、見抜かれる瞬間 ― “that’s all”と”lousy liar”
わざわざ同行しなくてもよかったのにと言いたげなブースに、ブレナンは理由をこう言い訳します。
BRENNAN: I know. Just wanted to keep you company, that’s all.
(分かってるわ。ただ一緒にいたかっただけ、それだけよ)BONES Season1 Episode21 (The Soldier on the Grave)
that’s allは「それだけ」「それだけのことだ」と、理由を小さく見せて話を切り上げる決まり文句です。深い意図を悟られたくないときに、動機をあっさり片づけてしまう言い方として使われます。ブレナンはこの後もsociable(社交的な)という言葉を使って自分をもっと人付き合いのいい人間だと言い張りますが、ブースは納得した様子を見せません。そして、こう切り返します。
BOOTH: Lousy liar.
(嘘つくのが下手だな)BONES Season1 Episode21 (The Soldier on the Grave)
lousy liarは「嘘が下手な人」という意味の言い方です。lousyは「ひどい、へたくそな」という評価を表す形容詞で、liar(嘘つき)と組み合わせることで「嘘のつき方が下手」というニュアンスになります。lousy cook(料理が下手な人)、lousy driver(運転が下手な人)のように、lousyの後ろに人を表す名詞を続けるだけで応用が利く言い方です。
言い返しの応酬 ― “not such a great liar”と”get the last word in”
ブースの指摘をかわしきれなかったブレナンは、視線をそらしながらこう言い返します。
BRENNAN: You’re not such a great liar yourself.
(あなただって嘘は上手じゃないでしょ)BONES Season1 Episode21 (The Soldier on the Grave)
not such a great liarは「そんなに上手な嘘つきでもない」と、相手の弱点を軽くあしらう言い方です。not such a great ~の形は「そんなに大した~でもない」と評価をやんわり下げる汎用性のある構文で、liar以外の名詞にも置き換えて使えます。
しばらく後、VA病院の廊下でも二人の口の応酬は続きます。ブレナンの軽口に、ブースは半ば呆れたようにこうこぼします。
BOOTH: Do you always have to get the last word in?
(いつも最後の一言を譲らないと気が済まないのか)BONES Season1 Episode21 (The Soldier on the Grave)
get the last word inは「最後の一言を自分のものにする、言い負かされずに終わる」という意味の表現です。議論や口喧嘩の場面で、相手に反論の余地を与えず会話を締めくくる様子を表し、ここではブースがブレナンの負けず嫌いな一面を言い当てています。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| that’s all | それだけ(理由を小さく見せる) |
| lousy liar | 嘘が下手な人 |
| not such a great liar | そんなに上手な嘘つきでもない |
| get the last word in | 最後の一言を譲らない |
まとめ|軽口の中に見える、パートナーの距離感
that’s all、lousy liar、not such a great liar、そしてget the last word in。取り繕う言い訳とそれを見抜く一言、そして言い返しの応酬という一連のやり取りから、軽口を交わせる間柄ならではの英語表現が並んでいるのが分かります。
次回も『BONES』と一緒に、こうした会話の端々に潜む英語表現を追いかけていきましょう。
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