「You’re an adult」に見る、家族への義理を語る英語|『BONES』S03E06で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「You're an adult」に見る、家族への義理を語る英語|『BONES』S03E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、BONES シーズン3 第6話に登場する、カムが同僚のブースに頼み事をする場面の英語表現です。実家で開かれる父親の還暦祝いに「元カレ」を連れて行かないと、いまだに独り身でいることを家族に説明せずに済まない、というカムの困った事情から始まる、事件とは無関係な軽妙なやり取りです。

気の置けない相手への頼み込み方と、家族への義理を大げさに語る言い回しを、実際のシーンとともに見ていきましょう。

目次

家族への「義理」を頼み込む言い方

ジェファソニアンの検死フロア(メイン検査エリア)を離れた通路で、カムはブースに声をかけます。父の還暦祝いの席で、いまだに独り身でいる理由を家族に説明したくないカムは、ブースに「元カレのふり」を頼み込もうとしています。

Cam: I can’t spend the night defending the fact that I still live alone to my family.
(家族に、私がまだ独り身だってことを一晩中言い訳し続けるなんて、耐えられないわ。)

Booth: You never told them we broke up?
(俺たちが別れたって、家族に言ってなかったのか?)

Cam: You wanna’ make a man miserable on his sixtieth birthday.
(還暦の誕生日に、父をみじめな気持ちにさせたいわけ?)

Booth: You want me to pretend that I’m your boyfriend?
(俺に、お前の彼氏のふりをしろって言うのか?)

BONES Season3 Episode6 (The Intern in the Incinerator)

make a man miserableは「(誰かを)みじめな気持ちにさせる」という言い方で、ここでは相手に罪悪感を抱かせて頼み事を通そうとする、ガイルトリップ寄りの言い回しとして使われています。事実を淡々と伝えるのではなく、「あなたのせいで父がみじめになる」という構図に持ち込むことで、カムはブースが断りづらい状況を作っています。pretend that I’m your boyfriendのように、pretend + that節は「〜のふりをする」という頼み事の中身をそのまま言い当てる表現で、ブースが状況を確認し直す時にも自然に使われています。

「You’re an adult」の説得と、大げさな家族トーク

頼み事の内容が具体的な時間指定にまで及ぶと、ブースはさすがに折れきれず、カムに向かって説得を試みます。それでもカムは折れず、家族への義理を大げさな言い回しで押し通します。

Cam: Yes, between six-thirty and ten on Thursday.
(そうよ、木曜の六時半から十時までのあいだだけでいいから。)

Booth: Camille, you’re an adult. You can’t live your life afraid of what your family thinks!
(カミール、お前はもう大人だろ。家族にどう思われるかを恐れて生きるなんて、できないはずだ!)

Cam: Seeley, it’s not going to be like this forever. One day he’ll die!
(シーリー、これがずっと続くわけじゃないの。いつか父は死ぬのよ!)

BONES Season3 Episode6 (The Intern in the Incinerator)

you’re an adult. You can’t live your life afraid of what X thinksという型は、相手の年齢や自立を持ち出して説得する時の定番の言い回しです。ブースは「もう大人なんだから」という前提を足がかりに、カムの行動を変えさせようとしています。対するカムのOne day he’ll die!は、「いつか死ぬのだから今は我慢して」という、家族への義理を大げさに正当化する誇張表現です。深刻な内容を装いながらもコメディとして受け取れるテンポの良さが、このやり取りの見どころです。

まとめ|頼み事は理屈より情に訴える

“make a man miserable”から”you’re an adult”、”One day he’ll die!”まで、カムとブースのやり取りには、理屈ではなく情に訴えて相手を動かそうとする言い回しが詰まっています。頼み事を通す時の大げさな言い方は、日常会話でもテンポを保ちながら本音を伝えられる便利な型です。

次回も『BONES』のキャラクターたちと一緒に、言葉の選び方を追いかけていきましょう。

このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。


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