「I absolutely want that job」に見る、はぐらかしの答えから本音の即答へ切り替える言い方|『CHUCK』S01E03で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「I absolutely want that job」に見る、はぐらかしの答えから本音の即答へ切り替える言い方|『CHUCK』S01E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン1 第3話に登場する、答えにくい質問をはぐらかす言い換えと、本音が固まった瞬間に切り替わる即答の言い方です。バイ・モアの店長ビッグ・マイクに将来の希望を尋ねられたチャックが、いったんは話をぼかしてはぐらかし、「まったく分からない」と答えた直後、空いているポストの話が出た途端に態度を変える場面です。

同じ”absolutely”という一語が、正反対の答えのどちらにも使われている点に注目しながら見ていきます。

目次

大げさな言い換えで話をはぐらかす言い方

同僚のハリーに呼び出されたチャックは、接客中にもかかわらずビッグ・マイクの執務スペースへ連れて行かれます。人生で何を求めているのかという漠然とした質問を投げかけられ、チャックはすぐには答えず、質問そのものを言い換えるところから始めます。

Chuck: You mean, existentially–like, fulfillment, inner peace, that kind of a thing? Or are we talking more practically, like, lakers tickets, personal steam room… we’re talking buy more.
(存在論的にって意味ですか?つまり、生きがいとか心の安らぎとか、そういう話です?それとも、もっと現実的な話をしてます?レイカーズの観戦チケットとか、自分専用のスチームルームとか……ああ、バイ・モアの話ですね。)

CHUCK Season1 Episode3 (Chuck Versus the Tango)

existentially(存在論的に)とmore practically(もっと現実的に)という両極端な言い換えを並べているのが見どころです。「生きがい」のような大きな話と、「観戦チケット」のような小さな話の両方を持ち出し、どちらの答えも出さずに済ませています。最後は自分で「we’re talking buy more」と結論づけますが、これも核心には触れない着地の仕方です。

これに対してビッグ・マイクは、話をそらされたまま引き下がらず、もう一段具体的な質問を重ねてきます。

Big Mike: Where do you see yourself in five years, ten years?
(5年後、10年後、自分はどうなっていると思う?)

CHUCK Season1 Episode3 (Chuck Versus the Tango)

Where do you see yourself in five years, ten years? は面接や査定でよく使われる定型の問いかけです。抽象的な言い換えでは逃げ切れない、より絞り込んだ聞き方への切り替えに、ビッグ・マイクの引かない姿勢が表れています。

同じ”absolutely”で、正反対の答えを言い切る言い方

具体的に問い詰められたチャックは、ここでようやく言い換えをやめ、正直な一言を口にします。

Chuck: I have absolutely no idea.
(まったく見当もつきません。)

CHUCK Season1 Episode3 (Chuck Versus the Tango)

absolutely no idea は「まったく分からない」を強める言い方で、ここでのabsolutelyは否定の内容を一段強くする役割を果たしています。はぐらかしをやめた直後だけに、この一言の率直さが際立つ場面です。

ところがビッグ・マイクが空いているアシスタントマネージャー職の話を切り出し、その職を望むかどうかを尋ねると、チャックの返事は一変します。

Chuck: I do, I do. Uh, I’m sorry, big mike. I absolutely want that job.
(欲しいです、欲しいです。あ、すみません、ビッグ・マイク。あの仕事、絶対に欲しいです。)

CHUCK Season1 Episode3 (Chuck Versus the Tango)

同じabsolutelyが、今度は肯定の即答を強める形で使われています。I do, I doと二回重ねてから謝り、その勢いのままI absolutely want that jobと言い切るところに、直前までの言い換えとの落差が表れています。ひとつの単語が、否定と肯定という正反対の内容をどちらも強調できる様子がよく分かるやり取りです。

まとめ|同じ強調の言葉が、正反対の答えを支える場面

言い換えでのはぐらかしから、「まったく分からない」、そして「絶対に欲しい」へ。同じabsolutelyという言葉が、正直な否定にも、心が決まった瞬間の即答にも使われている様子が見えてきます。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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