海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、メンタリスト シーズン1 第3話で、ビーチに打ち上げられた少女の事件を追うCBIチームが、有力な容疑者を尋問し、そのアリバイを検証していく場面で使われる英語表現です。
証拠より先に人物像で相手を追いつめていくジェーンの尋問の運び方を、リズボンの決め台詞とあわせて見ていきましょう。
尋問室で突きつけられる「fit the profile」と「person of interest」
CBIチームは、被害者クリスティンと親しかったサーファーのフリッパーを、保安官事務所の取調室で尋問します。ジェーンは証拠を並べ立てる代わりに、フリッパーの生活そのものを容疑者像に重ね合わせるやり方で切り込みます。
Jane: Lisbon here is looking at you like you’re a porkchop because you fit the profile.
(そこにいるリズボンは、君をポークチョップでも見るような目で見てるよ。君が容疑者プロファイルにぴったり当てはまるからね。)The Mentalist Season1 Episode3 (Red Tide)
fit the profileは「(犯罪者の)プロファイルに当てはまる」という意味で、生活の乱れや素行といった人物像が、捜査側の想定する犯人像と重なることを指します。証拠品ではなく人柄そのものを材料にして相手を揺さぶる、ジェーンらしい尋問の切り口が伝わってきます。
尋問が終わった直後、廊下で待っていた被害者の父親ジャックは、娘の友人がまだ容疑者と決まったわけではないという説明を受け、こう聞き返します。
Jack: What do you mean, person of interest?
(重要参考人ってどういう意味だ?)The Mentalist Season1 Episode3 (Red Tide)
person of interestは「重要参考人」で、正式に起訴された「suspect(容疑者)」とは立場が異なり、あくまで捜査上話を聞きたい対象という位置付けです。この線引きの曖昧さが、娘を失ったばかりの父親をいっそう苛立たせている様子が読み取れます。
| 表現 | 立場 |
|---|---|
| witness | 目撃者、事件を見た第三者 |
| person of interest | 重要参考人、話を聞きたい対象(起訴前) |
| suspect | 容疑者、犯人である疑いが強い対象 |
「cast-iron alibi」でアリバイの固さを言い切る英語
物語が進み、ジェーンとリズボンはダニーの父親カーティックへの容疑を追っていましたが、リズボンはCBIを訪ねてきたホープに、その結果をこう伝えます。
Lisbon: Thing is, Hope, mr. Kurtik has a cast-iron alibi for that evening.
(実はね、ホープ、カーティックさんにはあの夜の鉄壁のアリバイがあるのよ。)The Mentalist Season1 Episode3 (Red Tide)
cast-ironはもともと「鋳鉄製の」という意味の形容詞で、鋳鉄のように硬く壊れにくいことから、「揺るぎない」「鉄壁の」という比喩として使われます。cast-iron alibiは、崩しようのない完璧なアリバイを指す決まり文句で、捜査ドラマで頻出する言い回しです。似た表現にsolid alibiやairtight alibiがあり、どちらも「隙のないアリバイ」というニュアンスを表しますが、cast-ironは素材の硬さをそのまま比喩にしている点が特徴的です。
fit the profileで容疑者像に切り込み、person of interestで立場を線引きし、最後にcast-iron alibiでその容疑が崩れていく——この一連の流れの中で、捜査の英語がどう使い分けられているかが見えてきます。
まとめ|容疑者を追いつめ、アリバイで確かめる尋問の英語
fit the profile、person of interest、cast-iron alibiという3つの表現は、いずれも捜査ドラマの尋問シーンで繰り返し登場する言い回しです。人物像で切り込み、立場を線引きし、最後にアリバイの固さで判断を下すという流れを追うと、英語圏の刑事ドラマ特有の語彙の運び方が見えてきます。
次回も『メンタリスト』のキャラクターたちと一緒に、尋問の駆け引きに使われる英語を追いかけていきましょう。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。
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