「move up in the world」の意味と使い方|『CHUCK』S01E03で学ぶ英会話

「move up in the world」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

仕事で昇進が決まりかけたとき、家族や友人から「すごいじゃない、出世だね!」と少しからかい混じりに祝われた経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「move up in the world」を、スパイコメディ『CHUCK』シーズン1第3話の序盤、姉エリーが弟チャックの昇進話を聞きつけて声をかけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「move up in the world」の意味とニュアンス

move up in the world
意味:出世する、地位が上がる、羽振りがよくなる

move up(上へ動く)と in the world(世間で)が組み合わさって、社会的・経済的・職業的に立場が上がることを表します。昇進や昇給、引っ越し、収入アップなど、生活水準や社会的地位が一段上がった状況を指す表現です。

トーンとしては、純粋な称賛から軽いからかいまで幅があります。誰かの成功を「やるじゃない」と認めるとき、あるいは身内の出世を少しひやかすときにも使われます。進行形 moving up in the world の形で「今まさに上り調子」というニュアンスを出すことも多く、日常会話で自然に登場します。

【ここがポイント!】

  • 核は「世間(world)の中で上へ(up)動く」という上昇のイメージ
  • 称賛にも軽いからかいにもなる、温度感のある一言
  • 進行形 moving up にすると「今ちょうど上り調子」の勢いが出る

『CHUCK』S01E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

電器店バイ・モアで働くチャックに、アシスタントマネージャー昇進のチャンスが巡ってきます。その話を弟思いの姉エリーが聞きつけ、家で顔を合わせるなり嬉しそうに祝福します。ところが当のチャックは、まだ決まってもいない昇進に浮かれる姉に、少し冷めた反応を返します。

Ellie: Morgan told me about the assistant management job. Congratulations. Team Bartowski moving up in the world, huh?
(モーガンからアシスタントマネージャーの話、聞いたわよ。おめでとう。バートウスキー家も出世してるじゃない?)

Chuck: Okay, first of all, it’s not mine yet, and second of all, you can ease up on the enthusiasm.
(まず第一に、まだ僕のものじゃないよ。第二に、そんなに張り切らないでよ。)

Chuck Season1 Episode3(Chuck Versus the Tango)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

エリーの「Team Bartowski moving up in the world」という一言には、弟の小さな前進を我がことのように喜ぶ姉の温かさがにじみます。両親が不在の中でチャックを育ててきたエリーにとって、弟の昇進は家族(Team Bartowski)全体の浮上として映っているのが伝わってきます。

一方のチャックの返しは対照的です。たかが時給2ドルの昇給で、まだ確定もしていない——そう冷静に水を差す姿に、自分の現状をどこか卑下している彼の心理が読み取れます。スタンフォードを中退し、電器店で働く自分への屈託が、姉の無邪気な祝福との温度差として浮かび上がります。「出世」という前向きな言葉が、二人の間ではすれ違いを生んでいるのが見どころです。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

エレベーターが下の階から上の階へと上がっていく様子を思い浮かべてみてください。move up in the world は、まさに社会という大きなビルの中で、自分の乗ったエレベーターが一つ上の階へ動くイメージです。

エリーがチャックの昇進を「上の階に進んだ」と捉えて喜んだのに対し、チャックは「まだ階数表示は変わってない」と冷静に返した——そんな高低差のあるやり取りと結びつけると、「世間という建物の中での上昇」という核が記憶に残りやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「move up in the world」

昇進や成功を祝う場面だけでなく、暮らしぶりの変化をコメントするときにも使える表現です。3つの例文で幅を見ていきましょう。

She started as an intern, but she’s really moving up in the world now.
(彼女、インターンから始めたのに、今やすっかり出世したね。)
同僚の昇進ぶりを話題にするカジュアルな場面です。進行形で「今まさに上り調子」という勢いを伝えています。

A new car and a bigger apartment? You’re moving up in the world!
(新車に広いアパート?羽振りがよくなったじゃない!)
友人の生活水準の向上を、少しひやかしながら祝う一言です。収入や暮らしの変化にも使える幅広さが見えます。

A: I just got promoted to senior manager.
B: Look at you, moving up in the world!
(A:シニアマネージャーに昇進したんだ。)
(B:すごいじゃない、出世したね!)
昇進報告に対する明るいリアクションです。会話の中で相手の成功を受け止める、定番の返し方になります。

あわせて覚えたい関連表現

come up in the world
(出世する、地位が上がる)
move up in the world とほぼ同じ意味で使える表現です。move を come に替えただけで、上昇のイメージは共通しています。

climb the ladder
(出世階段を上る)
「はしご(ladder)を上る」という比喩で昇進を表します。move up in the world が生活全般の向上を含むのに対し、こちらは職業上のキャリアアップに焦点が当たります。

go up in the world
(身分が上がる、暮らし向きがよくなる)
これも上昇系の仲間です。反対の意味の come down in the world(落ちぶれる)とセットで覚えると、up と down の対比が際立ちます。

Note|「up」が運ぶ「上昇」のイメージ

move up in the world の中心にあるのは、方向を表す小さな単語「up」です。なぜ英語では「上」が成功や向上を意味するのでしょうか。

英語には、抽象的な「良い状態」を「上」で、「悪い状態」を「下」で表す発想が深く根付いています。気分が良ければ feel up、調子が落ちれば feel down。給料が上がれば a raise(rise=上昇)、地位が高ければ high position。move up in the world もこの大きな枠組みの一部で、「世間という空間の中で物理的に上へ動く」という比喩が、そのまま社会的な成功を表しています。言語学では、こうした「上=良い/多い/高地位」という対応は、人が立ち上がって元気な状態と、横たわって弱った状態の身体感覚に由来するとされます。

この見方を知っておくと、move up / come up / go up in the world がどれも同じ「上昇」の家族であることが腑に落ちます。動詞は違っても、世間の中で一段上へ——という方向感覚は共通しているのです。

小さな「up」一つに、これだけの世界観が詰まっています。

まとめ|エリーの祝福から学ぶ「出世」のひとこと

move up in the world は、世間という大きな空間の中で一段上へ動く——つまり出世や地位の向上を表す表現です。昇進・昇給・暮らし向きの変化など、生活が一段上がった場面で幅広く使えます。

称賛にも軽いからかいにもなる温度感があり、進行形にすれば「今まさに上り調子」という勢いも添えられます。誰かの成功を耳にしたとき、この一言があれば、明るく自然に祝福の気持ちを返せるようになります。

エリーがチャックに向けた何気ない祝福のように、身近な誰かの前進を見つけたとき、表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「move up in the world」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次