「Before you can run, you must first learn to crawl, young grasshopper.」に見る、大げさな比喩で新人を諭す言い方と健闘をたたえる返し|『CHUCK』S03E07で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「Before you can run, you must first learn to crawl, young grasshopper.」に見る、大げさな比喩で新人を諭す言い方と健闘をたたえる返し|『CHUCK』S03E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン3 第7話に登場する、新人指導の場での師匠ぶったやり取りです。Buy Moreの新人ハンナに仕事を教えてほしいと頼まれたチャックが、格言めいた言い回しで先輩風を吹かせながら応じる場面が描かれています。

気負った物言いの裏にある教える側なりの心遣いと、それに気後れせず切り返すハンナの言い方を、順番に見ていきます。

目次

大げさな比喩で新人の心構えを説く言い方

店内で仕事を教わりたいと頼んできたハンナに、チャックはオタク軍団(Nerd Herd)の先輩として、もったいぶった調子で応じます。

Hannah: I want you to teach me, Chuck.
(教えてほしいの、チャック。)

Chuck: Oh, really? Do you?

Well, I assume that you’re referring to the ancient art of Nerd Herding, but I must warn you, the road to computer enlightenment is a long and treacherous one.
(へえ、本気で? まあ、オタク軍団の奥義のことを言ってるんだと思うけど、警告しておくよ。コンピュータの悟りへの道は長くて険しいんだ。)

Hannah: Bring it on.

Speaking of, how about you bring me on your next install?
(望むところよ。そういえば、次の設置作業には私も連れてってくれない?)

Chuck: Whoa, easy there.

Before you can run, you must first learn to crawl, young grasshopper.
(おっと、落ち着いて。走れるようになる前に、まずは這うことを覚えなきゃ、若き修行者よ。)

CHUCK Season3 Episode7 (Chuck Versus the Mask)

the road to computer enlightenment is a long and treacherous one は、コンピュータの習得を「悟りへの道」に見立てた大げさな言い回しです。仕事の説明を修行めいた表現に置き換えているところに、師匠役を演じたがるチャックらしさが表れています。

対するハンナの Bring it on. は、挑戦や申し出を威勢よく受け入れる短い決まり文句です。この勢いに押されたチャックが返すのが Before you can run, you must first learn to crawl, young grasshopper. という格言調の言い回しで、段階的な習得を説いています。文末の young grasshopper は師匠が弟子に呼びかける定番の言い方で、チャックの師匠ぶりを強調しています。

軽妙な切り返しと、健闘をたたえる返し

一度は軽くいなされたハンナですが、すぐに切り返しの一言でチャックをやり込めます。

Hannah: Okay. Well, maybe you would prefer to go with Jeff, then.

Just the two of you, cramped into that tiny, hot Nerd Herd mobile.
(そう。じゃあ、ジェフと組む方がいいのかもね。二人きりで、あの狭くて暑いナード・ハードカーに押し込められて。)

Chuck: Well played, newbie.

Next assignment, you get to ride shotgun.
(やるじゃないか、新人。次の任務では、助手席に乗せてあげるよ。)

Hannah: Nice.
(いいわね。)

CHUCK Season3 Episode7 (Chuck Versus the Mask)

ハンナは、狭い車にジェフと二人きりで押し込められる図をあえて持ち出すことで、遠回しにチャックを揺さぶります。この切り返しに対してチャックが口にするのが Well played, newbie. です。相手の一手を素直に称える言い方で、勝負に負けたことを認めつつも余裕を崩さない態度が伝わってきます。

その直後の you get to ride shotgun は、車の助手席に座ることを指す言い方です。単なる同乗の許可ではなく、切り返しへのご褒美として提示されているところに、二人のやり取りのテンポの良さが表れています。師匠ぶった説教から始まったやり取りが、最後は軽いご褒美の約束で締めくくられる流れになっています。

まとめ|師弟めいたやり取りに見る、諭す言い方と称える返し

大げさな比喩で新人の心構えを説く言い方から、切り返しを称えるWell played、そしてご褒美めいたride shotgunまで、師匠ぶったやり取りの言葉づかいを見てきました。教える側と教わる側、それぞれの立場から出てくる言い回しの違いが見えてきます。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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