海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン2 第16話に登場する、任務の段取りをめぐるチャックとコールのやり取りです。無線が途絶える中、二人はいつもの裏方役ではなく別の変装の案を出し合い、片方の案に代案のないまま押し切られていく様子が描かれています。
いつもと違うやり方を提案する言い方と、代案がなければ押し通す返しの言葉を見ていきます。
いつものやり方を説明してから方向転換を切り出す言い方
その日、チャックとコールは無線が途絶えたことを受け、独自の判断で潜入することを決めます。チャックはまず、いつものやり方を確認しながら方向転換を切り出します。
Chuck: Normally we stay in the service arena– waiter, busboy, maybe valet. How about we mix it up this time? What do you think about dentists?
(いつもは裏方の役回りでやってきただろ。ウェイターとか、バスボーイとか、バレーとか。今回はちょっと違うやり方にしてみないか? 歯医者ってのはどうだ?)Cole: Dentists at a consulate party?
(領事館のパーティーに歯医者??)CHUCK Season2 Episode16 (Chuck Versus the Lethal Weapon)
Normally we stay in the service arena の normally(普段は、通常は)は、いつものパターンを説明する前置きの定番です。まず現状を整理してから、how about we mix it up this time? という提案に移る流れが分かりやすい構成になっています。mix it up は「いつもとやり方を変える」「一味違うものにする」という意味の口語表現で、決まりきったパターンから外れる提案をする際によく使われます。
コールの Dentists at a consulate party? という聞き返しは、相手の提案をそのまま名詞句にして繰り返す形の聞き返し方です。疑問符ひとつで「それは本気か」という戸惑いを表現しており、突飛な提案に対する率直な反応として機能しています。
代案がなければ押し通す言い方と、渋々の同意
チャックの歯医者案にコールはあまり乗り気ではなく、話は代案の応酬に移ります。
Chuck: You got a better idea?
(もっといい案でもあるのか?)Cole: I say we go as spies.
(スパイとして潜り込めばいいだろう。)Chuck: It’s a little obvious, but I guess we can do it your way.
(ちょっとバレバレな気もするが、まあお前のやり方でいいよ。)CHUCK Season2 Episode16 (Chuck Versus the Lethal Weapon)
You got a better idea? は、自分の案に難色を示された側が、代案がなければ押し通すという姿勢を示す定番の切り返しです。疑問文でありながら、実質的には「文句があるなら代わりの案を出してみろ」という強気の一言になっています。
これに対してコールが挙げた案に、チャックは It’s a little obvious, but I guess we can do it your way. と応じます。a little obvious(ちょっと見え透いている)で懸念を一言添えつつ、I guess we can do it your way(まあお前のやり方でいいよ)という形で結局は折れているのが見どころです。難点を指摘してから渋々譲る、というこの順序に、二人のやり取りらしい気安さが表れています。I guess という言い方自体、確信を持って賛成しているわけではなく、消極的に受け入れているニュアンスを添える役割を果たしています。
まとめ|いつもと違う提案と、押し切られる譲り方
方向転換を切り出す how about we mix it up this time?、代案がなければ押し通す you got a better idea?、難点を認めつつ折れる I guess we can do it your way を見てきました。
次回も『CHUCK』とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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