海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン2 第16話に登場する、けがをしたチャックと、それを心配するエリーとデヴォンのやり取りです。脚にけがを負ったチャックが平気なふりを続ける一方で、姉のエリーと義兄のデヴォンは本気で心配し、病院行きを強く勧めます。
大したことないと言い張る言い方と、その強がりに正面から向き合う家族の温かい言葉を見ていきます。
けがを平気だと言い張る言い方と、心配する家族の出方
脚にけがをして帰ってきたチャックに、エリーがすぐに気づいて駆け寄ります。
Ellie: Chuck. What happened?
(チャック。何があったの?)Chuck: Nothing. It’s a flesh wound. It’s nothing. I’m fine.
(何でもないよ。かすり傷だから。本当に何でもない、大丈夫。)Ellie: Well, let’s see. Sit down. Up, up. Sorry, sorry. Devon, can you help?
(とにかく見せて。座って。ほら、脚上げて。ごめんね、ごめん。デヴォン、手伝ってくれる?)Chuck: Please promise not to go all crazy Dr. Sister on me.
(頼むから、お医者さんお姉ちゃんモード全開にしないでよ。)CHUCK Season2 Episode16 (Chuck Versus the Lethal Weapon)
It’s nothing. I’m fine. は、心配されたくないときにとっさに口をつく定番の言い方です。nothing(何でもない)と fine(大丈夫)をたたみかけるように重ねているところに、深刻に受け止められたくない気持ちの強さが表れています。a flesh wound(かすり傷)という言い方も、実際の重さとは関係なく事態を小さく見せるために選ばれた表現です。
一方でエリーは、チャックの言葉をそのまま受け取らず let’s see(とにかく見せて)と行動に移ります。心配する側は、平気だという相手の言葉より自分の目で確かめることを優先するものだと分かる場面です。チャックの go all crazy Dr. Sister on me という言い方も見どころで、go all + 形容詞 + on someone は「相手に対して〜モード全開になる」というニュアンスの口語表現です。医師でもある姉の過保護ぶりを軽くからかいながら、いつものやり取りとして受け流そうとしているのが伝わってきます。
強がりを見抜きながら、本音を促す優しい言い方
その場に加わったデヴォンも交えて、話は病院行きをめぐる攻防に移ります。
Devon: What’s up, babe?
(どうしたんだ、ベイブ?)Ellie: We need to get Chuck to the hospital. We got to X-ray this leg.
(チャックを病院に連れて行かないと。この脚、レントゲン撮らなきゃ。)Chuck: No, we don’t. I’m fine.
(いや、いいって。大丈夫だから。)Devon: Pretty swollen there.
(結構腫れてるな、これ。)Chuck: I’m actually a lot tougher than people think I am.
(僕、これでも見た目より全然タフなんだから。)Devon: I know you are, buddy. Sometimes it takes a real man to admit when you’re hurt.
(分かってるさ、相棒。でも時には、痛いって認めるのも男の器ってもんだぜ。)CHUCK Season2 Episode16 (Chuck Versus the Lethal Weapon)
No, we don’t. I’m fine. は、エリーの提案を否定しつつ、またしても I’m fine を繰り返す言い方です。同じ「大丈夫」の一点張りでも、繰り返されるほど強がりだと見透かされていきます。I’m actually a lot tougher than people think I am. という自己主張も、自分に言い聞かせるような響きを持っています。
これに対するデヴォンの I know you are, buddy. は、相手の強がりをまず正面から認める言い方です。そのうえで sometimes it takes a real man to admit when you’re hurt と続けており、it takes a real man to do 〜(〜するには本物の男が必要だ)という構文で、痛みを認めることこそ強さの証だと伝えています。否定せずに受け止めてから本音を促す順序に、気遣いが表れています。
まとめ|強がる言い方と、それを受け止める優しさ
it’s nothing, I’m fine という強がり、go all crazy Dr. Sister on me といういなし方、it takes a real man to admit when you’re hurt という促し方を見てきました。
次回も『CHUCK』とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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