ルームメイトと「誰の部屋か」で食い違ったときの英語|『フレンズ』S02E03で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: ルームメイトと「誰の部屋か」で食い違ったときの英語|『フレンズ』S02E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第3話では、レイチェルが気に入った貝殻のランプをめぐって、同じ部屋に住むモニカと意見が食い違います。ランプの話はやがて、二人の部屋がどちらのものかという話に広がっていきます。

一緒に暮らしていると、物の置き場所ひとつで気持ちのずれが表に出ることがあります。断り方、本音の突き方、弁解、そして歩み寄りの一言を、3つの場面から見ていきます。

目次

「It doesn’t go with my stuff」から「your apartment」へ

階下の住人の部屋にあった品を仲間で見ている場面で、レイチェルは貝殻のランプを手に取り、モニカに声をかけます。

Rachel: Monica… Monica, look at this lamp. Is this tacky or what? We have to have this.
(モニカ……モニカ、このランプ見て。悪趣味すぎない?これはもらわなきゃ。)
Monica: Uh, Rach, I think we have enough regular lamps.
(えっと、レイチ、普通のランプならもう十分あると思うわ。)
Friends Season2 Episode3(The One Where Heckles Dies)

~ or what? は文末に付けて「〜じゃない?」と同意を強く求める言い方です。tacky は「安っぽい、悪趣味な」という意味です。レイチェルは悪趣味だと言ったすぐあとに「これはもらわなきゃ」と続けます。モニカの I think we have enough ~. は、「もう十分ある」と言うことで、はっきり「いらない」と言わずに断る形です。

レイチェルが引き下がらないと、モニカは理由を添えます。

Monica: Look, it doesn’t go with any of my stuff.
(ねえ、それ、私の物のどれにも合わないのよ。)
Rachel: Well, what about my stuff?
(じゃあ、私の物は?)
Monica: You don’t have any stuff.
(あなた、物なんて持ってないじゃない。)
Rachel: You still think of it as your apartment, don’t you?
(今でもうちを自分の部屋だと思ってるんでしょ?)
Monica: Mm… no.
(うーん……思ってない。)
Rachel: Yes, you do. You think of it as your apartment and I’m just someone who rents a room.
(思ってる。自分の部屋だと思ってて、私はただ部屋を借りてるだけの人なのよ。)
Friends Season2 Episode3(The One Where Heckles Dies)

go with ~ は「〜と合う、調和する」で、家具や服の組み合わせを話すときに使われることの多い表現です。モニカが my stuff と言ったことを、レイチェルは what about my stuff? と拾い返します。そこから think of A as B(AをBだと考える)に付加疑問の don’t you? を付けて、「そうなんでしょ?」と相手の本音を突く問いに進みます。ランプの好みの話が、部屋は誰のものかという話に変わる流れです。

モニカの否定に対するレイチェルの Yes, you do. は、「いいえ、思ってる」と相手の否定を打ち消す返し方です。日本語の「はい・いいえ」と向きが逆になるので、和訳と英語の yes を取り違えないよう注意が要ります。I’m just someone who ~ の just は「ただの」で、自分の立場を小さく言う働きをします。同居人ではなく「部屋を借りているだけ」と言い換えることで、不満の中身がはっきり伝わります。

「It was an accident, I swear」と「I want to believe you」

その後、モニカは「ランプ隠しゲーム」をしようと冗談を言います。その後、モニカが上着を着るときにランプを割ってしまいます。

Monica: It was an accident, I swear. All right?
(わざとじゃないの、本当よ。いい?)
Monica: I was putting on my jacket and the thing… and the lamp and it broke.
(上着を着てたら、その、あれが……ランプが、それで割れちゃったの。)
Rachel: Oh, please, Monica. You’ve always hated my lamp.
(よしてよ、モニカ。ずっと私のランプを嫌ってたじゃない。)
Rachel: And now, all of a sudden it’s just, magically, it’s just broken?
(それが今になって急に、魔法みたいに、割れたっていうの?)
Monica: Phoebe, tell her.
(フィービー、言ってあげて。)
Phoebe: I didn’t see it ‘cause I was putting on my jacket but, um, I want to believe you.
(私も上着を着てたから見てないんだけど、えっと、信じたいとは思ってるの。)
Friends Season2 Episode3(The One Where Heckles Dies)

It was an accident. は「わざとじゃない」という弁解で、反対は on purpose(わざと)です。I swear を添えると「誓って」「本当に」と強調になり、I swear I didn’t do it.(本当に私じゃない)のように文の頭に置く形もあります。レイチェルの Oh, please. は「よしてよ」と相手の言い分を退ける一言です。続く all of a sudden(急に)と magically(魔法みたいに)は、「都合よく割れるはずがない」という疑いを、大げさな言い方で示しています。

証言を頼まれたフィービーは、見ていないことを先に伝えたうえで I want to believe you. と答えます。「信じる」と言い切らずに「信じたい」と言うことで、どちらの側にも立たない返事になります。I believe you. と言えば相手の言葉を信じると言い切ることになり、want to の有無で返事の重さが変わります。

「I want you to have it」で歩み寄る

部屋の片付けが終わるころ、モニカは、レイチェルが気に入っていた置き時計を持ってきます。

Rachel: Oh, what you got there?
(あら、何持ってるの?)
Rachel: Something else that’s not yours that you can break?
(また自分のじゃない物を割るつもり?)
Monica: No. Um…
(違うの。えっと……)
Monica: I know you like this, and I want you to have it.
(これ、気に入ってたでしょ。あなたにもらってほしいの。)
Monica: I think it would look good in our apartment.
(うちの部屋に置いたら、似合うと思う。)
Rachel: Thank you.
(ありがとう。)
Friends Season2 Episode3(The One Where Heckles Dies)

レイチェルの Something else that’s not yours ~? には、ランプが割れた件を持ち出す皮肉が含まれます。

モニカの I want you to have it. は「あなたに持っていてほしい」と、物を譲るときの丁寧な言い方です。続く It would look good in ~. は「〜に置いたら似合う」と、置き場所を提案する形です。in の後ろには部屋や場所が来ます。服や小物が人に似合うと言うときは It looks good on you. のように on を使います。最初の場面で my stuff と言っていたモニカが、ここでは our apartment と口にします。my から our へ、所有を表す一語が変わっています。

まとめ|「my」と「our」で変わる同居の言葉

やんわり断る I think we have enough ~、本音を突く think of it as ~, don’t you?、どちらにも立たない I want to believe you、物を譲る I want you to have it を見てきました。my と our の一語にも同居の距離感が出ます。

二人のランプ騒動を観ながら、また『フレンズ』の英語に触れてみてください。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事には、この回の別の場面の英語が並んでいます。

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