海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン1第24話では、レイチェルの誕生日を祝う集まりが開かれます。食事より先にプレゼントを開けたいというレイチェルの一言で、仲間たちが用意した贈り物を一つずつ開けていく場面が始まります。
贈り物を前に贈り主を当てる言い方から、お礼、思い出のこもった贈り物への感想、さらに後日の打ち明け話まで、贈り物をめぐる英語を順に見ていきます。
「I’m guessing this is from…」包みを開けながら贈り主と中身を当てる
最初の贈り物を前にしたレイチェルは、贈り主の名前を言い切る前に見当を口にし、そのままお礼につなげます。続いてチャンドラーが自分の包みを示します。
Rachel: Okay, I’m guessing this is from… Well, thank you, Melanie.
(えっと、これってたぶん……ありがとう、メラニー。)
Chandler: Okay, this one right here is from me.
(よし、こっちのが俺からね。)
Rachel: It’s light. It rattles. Travel Scrabble. Wow. Thank you.
(軽い。カタカタ鳴る。旅行用スクラブル。わあ、ありがとう。)
Friends Season1 Episode24(The One Where Rachel Finds Out)
I’m guessing ~ は「たぶん〜だと思う」という推測を、会話の中でやわらかく出す言い方です。I think より「当ててみるね」という軽い調子が出ます。メラニーはジョーイの交際相手で、レイチェルは名前を最後まで言わないまま Well, thank you, Melanie. と本人へのお礼に切り替えています。
チャンドラーの this one right here は、目の前の包みを指して「ほら、これ」と示す形です。right here が付くことで、手で指し示しているような近さが加わります。
レイチェルの It’s light.(軽い)と It rattles.(カタカタ鳴る)は、開ける前に重さと音から中身を探る言葉です。rattle は、中で小さなものがぶつかって鳴る音を表す動詞です。
次のジョーイの包みでも、レイチェルは手ざわりから中身を当てにいきます。
Rachel: This one’s from Joey. Feels like a book. And it’s a book.
(これはジョーイからね。本っぽい。で、本だ。)
Friends Season1 Episode24(The One Where Rachel Finds Out)
This one’s from ~. は、包みやカードを見て贈り主を読み上げるときの形です。Feels like a book. は主語の It が省かれた形で、「本みたいな感触」という意味になります。予想どおりの中身だったときは、And it’s a book. のように And を頭に付けて短く言い切る形がとれます。
「He remembered.」前に話したことを覚えていてくれた贈り物
次に開けたのは、出発前のロスがチャンドラーに託していた包みです。中身を見たレイチェルの言葉に、フィービーが聞き返します。
Rachel: Oh, my God. He remembered.
(うそ、覚えててくれたんだ。)
Phoebe: Remembered what?
(覚えてたって、何を?)
Rachel: It was months ago. We were walking by this antique store. I saw this pin in the window. I told him it was just like one my grandmother had when I was a little girl. I can’t believe he remembered.
(何か月も前なの。二人でアンティークショップの前を歩いてて、ウィンドウにこのピンがあったの。私が小さいころおばあちゃんが持ってたのにそっくりって話したのよ。覚えててくれたなんて信じられない。)
Friends Season1 Episode24(The One Where Rachel Finds Out)
He remembered. は「(あの話を)覚えていてくれた」という一言です。目的語がなくても、何を覚えていたのかは続く説明で明かされます。フィービーの Remembered what? は、相手の言葉をくり返して後ろに what を付ける聞き返し方で、「何を?」と中身を尋ねるときに使えます。
レイチェルの説明は、It was months ago.(何か月も前のこと)で時期を示し、We were walking by ~(〜の前を歩いていた)で状況を描き、I told him ~(彼にこう話した)で中身を伝える順序になっています。思い出話を英語で語るときにも、この順序がそのまま使えます。
最後の I can’t believe he remembered. は、驚きと喜びを「信じられない」で表しています。贈り物へのお礼を言うときは、I can’t believe you remembered!(覚えててくれたなんて!)のように you に変えて本人に直接伝えることもできます。
「It’s the thought.」贈り物を交換したと打ち明けられたら
それから1週間後、モニカに誰からのプレゼントかと聞かれたレイチェルは、こう答えます。
Rachel: From you– I exchanged the blouse
(あなたからよ。ブラウス、交換したの。)
Monica: Well, it’s the thought.
(まあ、気持ちが大事だもんね。)
Friends Season1 Episode24(The One Where Rachel Finds Out)
exchange は、店で買ったものを別の品物に取り替えるときに使う動詞です。レイチェルは、モニカからもらったブラウスを別のものに取り替えたことを、ここで打ち明けています。
モニカの it’s the thought は、It’s the thought that counts.(大事なのは気持ち)という言い回しを短くした形と言われることが多いようです。贈り物そのものより、贈ろうとした気持ちに意味があるという考え方を表します。ここでは、自分の選んだ品が取り替えられたと知ったモニカが、それを受け流す返事として使っています。
贈る側が「気に入らなかったら交換してね」と先に伝えるなら、Feel free to exchange it if it doesn’t fit.(合わなかったら遠慮なく交換して)のような言い方ができます。もらった側から言うときは、I hope you don’t mind, but I exchanged it.(気を悪くしないでほしいんだけど、交換しちゃった)のように前置きを付けると、角が立ちにくくなります。
まとめ|贈り物を開ける・受け取る・打ち明ける
I’m guessing ~ と It rattles. で贈り主や中身を当て、He remembered. で思い出のこもった贈り物への喜びを伝え、It’s the thought. で交換の打ち明けを受け止める流れを見てきました。誕生日の場面には、贈り物をめぐる英語がそろっています。
包みを開けていく場面を観ながら言葉の調子を聞き比べると、会話の温度感が伝わってきます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この誕生日の集まりを別の切り口から取り上げています。


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