海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第17話では、スキー旅行に向かう5人が、途中の休憩所で動けなくなります。フィービーの祖母のタクシーに鍵を閉じ込め、ようやくドアが開いたと思うと、今度は車が止まってしまいます。
車のトラブルは、英語で状況を説明しなければならない場面のひとつです。何が起きたかを伝える言い方、居場所を伝える言い方、助けを頼む言い方を、3つの場面から見ていきます。
「The keys are in there!」鍵の閉じ込めから車が止まるまで
休憩所に寄ったところで、全員が車を降ります。最後に降りたレイチェルがドアを閉めようとすると、フィービーが止めます。
Rachel: Well, if everybody’s going…
(じゃあ、みんな行くなら……)
Phoebe: Oh, you know what, don’t close it!
(あっ、ちょっと、閉めないで!)
Phoebe: The keys are in there!
(鍵が中にあるの!)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)
Don’t close it! は「閉めないで」と動作を止める短い命令です。The keys are in there! の in there は「その中に」で、ここでは車の中を指します。止めるのは間に合わず、5人は車の外に締め出されます。ジョーイは開けられると言ってハンガーはないかと尋ね、jimmy(こじ開ける)という語も使います。
ジョーイがドアを開け、全員が車に戻ります。ところが車は少し動いたところで止まってしまいます。
Rachel: W-what’s going on?
(な、何? どうしたの?)
Phoebe: Yeah, this has happened before.
(ああ、前にもこうなったことあるの。)
Rachel: So, you know how to fix it?
(じゃあ、直し方わかるの?)
Phoebe: Yep. Put more gas in.
(うん。ガソリンを足すの。)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)
What’s going on? は、目の前で起きたことの事情を聞く問いです。フィービーの This has happened before. は現在完了で「前にもあった」と経験を伝えます。レイチェルが how to fix it(直し方)を聞くと、答えは Put more gas in.。gas はここでは gasoline(ガソリン)の略で、車が止まった原因がガソリン切れだと分かります。
「We are at a rest stop on Route 27」居場所を伝える
フィービーはロードサービスに電話をかけ、迎えに来てもらおうとします。フィービーが「どの町の近く?」と尋ねると、モニカが答えます。
Monica: Westmont… um… Westburg?
(ウェストモント……えっと……ウェストバーグ?)
Phoebe: Okay, why are you answering?
(ねえ、じゃあなんで答えたの?)
Phoebe: Do you know at least what route we’re on?
(せめて、どの道路にいるかはわかる?)
Rachel: We are definitely on Route 27.
(絶対に27号線よ。)
Phoebe: Okay. We are at a rest stop on Route 27…
(はい。今、27号線の休憩所にいます……)
Phoebe: Okay. There is no Route 27.
(ねえ。27号線なんてないって。)
Phoebe: Okay, either 93 or 76.
(えっと、93号線か76号線のどっちか。)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)
町の名前が定まらないので、フィービーは what route we’re on(どの道路の上にいるか)に聞き方を変えます。at least は「せめて」で、細かいことは分からなくても、これだけは分かるかと範囲を狭めて尋ねる言い方です。レイチェルは definitely(絶対に)と言い切って答えます。道路は on Route 27 のように on で表し、休憩所は at a rest stop と at で表します。電話口の We are at a rest stop on Route 27. は、場所を「休憩所」と「道路」の二段で伝える組み立てです。
ところが27号線は存在しないと分かり、候補は either 93 or 76 の二つに絞られます。レイチェルは、来るときは後ろの席で寝ていたと言います。フィービーは76号線と93号線の休憩所を全部回ってもらえないかと頼みますが、そうした対応はしていないと断られます。
「We ran out of gas」と「broke down」の違い
モニカがレイチェルをその場から連れ出しているあいだに、フィービーはロスと電話で話します。ロスは元妻のキャロルの家にいます。
Phoebe: Listen, we ran out of gas and we don’t know where we are so we can’t get a tow truck.
(ねえ聞いて、ガソリンが切れちゃって、しかも今どこにいるかわからないから、レッカー車も呼べないの。)
Ross: Oh. Now you want a favor.
(へえ。今になって頼みごとか。)
Phoebe: Yes, please.
(うん、お願い。)
Ross: Well, I’m sorry your car broke down, Pheebs but I’m a little too busy with some of my real friends right now but, uh, please call to let me know you got home safely…
(そりゃ車が故障して気の毒だな、フィービー。でも今、本当の友達と過ごしてて少し忙しいんだ。でも、まあ、無事に家に着いたら電話で知らせてくれよ……)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)
run out of ~ は「〜を使い切る」で、ran out of gas は燃料が切れて走れなくなった状態です。一方の break down は、機械が故障して動かなくなることを表します。フィービーは ran out of gas と伝えていますが、ロスの返事では your car broke down となっています。燃料切れなら run out of gas、故障して動かなくなったと言うときは break down、という使い分けで覚えておくと区別しやすくなります。
tow truck はレッカー車です。ロスの Now you want a favor. は「今になって頼みごとか」という皮肉です。この電話の直前、ロスはキャロルに、みんなは振り返りもせずに出かけていったと話しています。このあとロスは、キャロルに促されて迎えに行くことになります。
Rachel: Oh! Oh! Car! Car!
(あっ! あっ! 車! 車!)
Phoebe: It’s Ross on one of his drives!
(ロスがドライブ中みたい!)
Rachel: What is he doing here?
(なんでここにいるの?)
Ross: He is saving your butt.
(そいつは、お前を助けに来てやったんだよ。)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)
ロスはレイチェルの What is he doing here? の he をそのまま受けて、He is saving your butt. と自分を三人称で言い返します。save one’s butt は「窮地から救う」という意味の、くだけた言い方です。ロスはガソリンの缶を持って現れます。
まとめ|車のトラブルを伝え、助けを呼ぶ英語
The keys are in there! で状況を伝え、what route we’re on や at a rest stop on Route 27 で居場所を示し、we ran out of gas と broke down で原因を言い分ける流れを見ました。場面の順に覚えると、伝える順番を組み立てやすくなります。
次々に起こる出来事とともに、6人の英語をこれからも追っていきましょう。
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