「先に誘われていたから」と断られたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S03E17で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「先に誘われていたから」と断られたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S03E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第17話では、別れたロスとレイチェルの両方から、仲間たちが続けて誘いを受けます。どちらの誘いに応じるかを決める手がかりになるのが、「どちらが先に誘ったか」という順番です。

誘いを断るときに先約をどう伝えるか、そして断られた側がどう返すか。レイチェルとロス、それぞれが誘いを断られる場面から、断る側と断られる側の両方の立場の英語を順に見ていきます。

目次

「We kind of already made plans」先約を理由に誘いを断る

チャンドラーとジョーイの部屋に、ロスとレイチェル以外の4人が集まっています。そこへレイチェルが来て、木曜の夜のショーのチケットを5枚見せ、一緒に行こうと誘います。4人が黙ったままなので、レイチェルは「今の、声に出して言ったよね?」と確かめます。その問いに答えるところから、断りのやりとりが始まります。

Chandler: Yes. Yes. It’s just that we… we kind of already… made plans with Ross.
(ああ、言った言った。ただ、俺たち……なんていうか、もう……ロスと約束しちゃってるんだよ。)
Rachel: Well, there you go.
(そっか、それならしょうがないね。)
Phoebe: No. It’s just that he got this new home theater dealy and he wants us to check it out.
(ううん、ロスが新しいホームシアターみたいなのを買って、私たちに見てほしいんだって。)
Chandler: Yeah. He’s really excited about it, too. Even recorded show times on his answering machine.
(そうそう。あいつ、すごく張り切っててさ。留守電に上映時間まで録音してるんだ。)
Monica: We’re sorry, honey.
(ごめんね。)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)

チャンドラーの最初の Yes. Yes. は、「声に出して言ったよね?」への「うん、言った」という答えです。続く It’s just that ~ は「ただ〜というだけなんだ」と、断る理由を切り出す言い方です。行きたくないのではなく事情がある、という含みを持たせることができます。続く make plans with ~ は「〜と予定を立てる」で、already が「もう決まっている」ことを、kind of が言い切りをやわらげる役目を担います。

フィービーも同じ It’s just that ~ を使い、ロスの新しいホームシアターという予定の中身を補っています。レイチェルの Well, there you go. は、相手の説明を受けて「それなら仕方ない」と引き下がる返しです。最後のモニカの We’re sorry, honey. は、断る側が気持ちを添える一言で、honey は親しい相手への呼びかけとして使われます。

「I’m asking you first, right?」順番を受け入れ、今度は先に誘う

ジョーイが重ねて事情を説明すると、レイチェルはこう返します。

Joey: Ross did ask us first, and we set that night aside.
(ロスに先に誘われて、その夜は空けてあるんだよ。)
Rachel: No. Hey, come on, you know. If he asked you first, that’s only fair.
(ううん、いいのいいの。先に誘われたなら、それが筋だもん。)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)

ask ~ first は「先に〜を誘う」です。ジョーイの did ask の did は ask を強める働きで、「ちゃんと先に誘われた」ことを示します。set ~ aside は「(時間などを)取っておく」という意味です。レイチェルの that’s only fair は「それが公平だ」で、only が「そうするのが当然だ」という響きを足しています。順番を理由に引き下がるときの返しとして使える形です。

レイチェルはいったん部屋を出たあと、もう一度やって来て、別の誘いを持ちかけます。

Rachel: Hi. Uh, do you guys have plans for the weekend because I have my sister on hold and she said that we could have her cabin for the weekend. Huh? I’m asking you first, right?
(ねえ、みんな週末って予定ある? 今、電話で姉妹を待たせてるんだけど、週末に山小屋を使っていいって言ってくれてて。ね? 私が先に誘ってるよね?)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)

Do you guys have plans for the weekend? は、誘う前に相手の予定を聞く形です。have ~ on hold は、電話の相手を保留にして待たせている状態を表します。最後の I’m asking you first, right? で、レイチェルは「先に誘ったほうを優先する」という考え方を、自分の誘いに当てはめています。一同はこの誘いを受けます。

「It’ll be great for next weekend」週末の計画を断られる側

場面がロスの部屋に移ります。ロスは仲間に、週末にレーザーディスクを続けて観る会と、新しいダーツボードでの大会をしようと持ちかけます。

Joey: It’ll be great for next weekend.
(来週末ならいいね。)
Ross: No, no, no. This weekend, guys.
(いやいや、今週末だって。)
Joey: It’ll be great for next weekend.
(来週末ならいいよな。)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)

ジョーイの It’ll be great for next weekend. は、提案そのものは認めつつ、時期を来週末にずらす返し方です。この時点では、レイチェルに誘われたことも理由も口にしていません。ロスが This weekend と念を押しても、ジョーイは同じ言葉を繰り返します。そこでロスが事情を尋ねます。

Ross: What’s going on?
(どうなってるんだ?)
Phoebe: We were, um… sort of invited to go skiing. You know, Rachel’s sister’s cabin.
(実はね、えっと……スキーに誘われちゃったっていうか。ほら、レイチェルの姉妹の山小屋。)
Ross: So… for the whole weekend?
(じゃあ……週末ずっと?)
Monica: We’re really sorry but, um… she did ask us first.
(ほんとにごめん。でも、その……レイチェルのほうが先に誘ってくれたの。)
Ross: I mean, if you guys all have to go away for the first weekend I’m alone by myself, you know… I totally, totally understand.
(まあ、俺が一人で過ごす最初の週末にみんなが出かけなきゃいけないっていうなら、その……全然、全然わかるよ。)
Friends Season3 Episode17(The One Without the Ski Trip)

フィービーの sort of invited は、「誘われたというか」とぼかした言い方です。ロスの So… for the whole weekend? は、答えを受けて範囲を確かめる問い返しで、the whole weekend は「週末まるごと」を指します。モニカはジョーイと同じく did ask us first で順番を強めています。

ロスの if you guys all have to go away は「みんながどうしても出かけなきゃいけないなら」という条件の形で、そのあとに I totally, totally understand. と続けて、言葉の上では理解を示して受け入れます。totally を重ねる言い方は、ここでは「全然かまわない」と強調する働きです。

まとめ|先約を伝える英語と、断られたときの返し

It’s just that ~ や made plans with ~ で先約を伝え、ask ~ first で順番を示す言い方を見てきました。断られた側の Well, there you go. や That’s only fair.、for the whole weekend? も押さえると、どちらの立場でも言葉を選びやすくなります。

次回も『フレンズ』と一緒に英語を見ていきましょう。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。

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