海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第16話では、天井を拭いているモニカのところへ、フィービーが大きな箱を持ってやって来ます。届いた物が何かと聞かれたモニカは、「悪く思わないで」と前置きしてから、テレビ通販で買い物をしたことを打ち明けます。
ちょっと言いにくい買い物の話を切り出す前置き、「一度もない」を強調する言い方、そして相手も同じ商品を知っていると分かったときの返し方を見ていきます。
「I swear I have never bought anything on TV before」と前置きして打ち明ける
届いた物が何かと聞かれて、モニカはまずこう前置きします。
Monica: Okay. Don’t judge me too much, okay?
(わかった。あんまり変な目で見ないでね、いい?)
Monica: I saw this infomercial, and, um, I swear I have never bought anything on TV before.
(通販番組を見てね、それで、その、誓って言うけど、これまでテレビで物を買ったことなんて一度もないのよ。)
Friends Season3 Episode16(The One with the Morning After)
Don’t judge me. は「私のことを悪く思わないで」「変な目で見ないで」という意味で、言いにくいことを打ち明ける前に添える前置きです。too much を付けると「あまり〜しないで」と少しやわらげた形になり、最後の okay? で相手に念を押しています。
infomercial は information と commercial を合わせた語で、商品を長い時間かけて紹介するテレビの通販番組を指します。モニカは I swear で「誓って言うけど」と強調してから、I have never bought anything on TV before. と続けます。現在完了の have never ~ before は「これまで一度も〜したことがない」という経験の否定です。
言いにくいことを打ち明ける前置きには、Don’t judge me のほかにも、Don’t laugh, but ~(笑わないでほしいんだけど)や This is kind of embarrassing, but ~(ちょっと恥ずかしいんだけど)といった形があります。どれも、本題の前に一言置いて相手の反応をやわらげる働きをします。モニカの場合は、前置きのあとに I swear を重ねて、「一度もない」をさらに強めています。
ところが、この話はそこで終わりません。
Monica: Except for this mop.
(このモップ以外はね。)
Monica: But there was this stuff on leg-waxing, it looked amazing.
(でも、脚のワックス脱毛のがあって、すごくよさそうだったの。)
Friends Season3 Episode16(The One with the Morning After)
Except for ~ は「〜を除いて」という意味で、言い切ったあとに例外を一つ足すときに使われます。「一度もない」と言った直後に、this mop(このモップ)も通販で買った物だと付け足しているので、前の言葉と食い違いが生まれています。モニカが天井を拭いていたのは、まさにそのモップです。
there was this stuff on ~ の this は「この」と目の前の物を指すのではなく、相手がまだ知らない話題を持ち出すときの口語の使い方です。stuff は「もの」「品」を漠然と指す語で、商品名を言う前に「〜用のものがあってね」と話を始める形になっています。it looked amazing は「すごくよさそうに見えた」で、実際に使う前の印象を伝える言い方です。
「I know!」と同じ商品を知っている相手と盛り上がる
続いて商品の名前が出ると、二人とも同じ商品を知っていると分かります。そこからのやりとりです。
Phoebe: It’s incredible! I want to be a Waxine Girl!
(あれ、すごいよね!私もWaxineガールになりたい!)
Monica: I know!
(でしょ!)
Phoebe: God! Do you think it really doesn’t hurt? How can they do that?
(ねえ!本当に痛くないと思う?どうしたらそんなことができるの?)
Friends Season3 Episode16(The One with the Morning After)
フィービーの It’s incredible! は「すごいよね」と、相手の話に乗って感想を返す一言です。それに対するモニカの I know! は、直訳の「知っている」ではなく、「でしょ!」「だよね!」と相手の言葉に強く同意する返事です。二人が同じ物に興味を持っていることが、この短い一言で伝わります。
続くフィービーの Do you think it really ~? は「本当に〜だと思う?」と、話を聞いて浮かんだ疑問を相手に投げかける聞き方です。really が入ることで、うたい文句をそのまま信じていいのか、という半信半疑の響きが加わります。How can they do that? の they は特定の人ではなく、商品を作った側を漠然と指しています。
相手の言葉に強く同意する返事には、I know! のほかに、I know, right?(だよね!)や Totally!(ほんとそれ!)といった言い方も使われます。フィービーの感想にモニカが I know! と返し、そこからフィービーが疑問を口にする、という順番で会話が進んでいる点も見ておくと、盛り上がる会話の流れがつかみやすくなります。
痛くないのかというフィービーの問いに、モニカは宣伝の中の説明を持ち出して答えます。痛くないかどうかは、このあと二人で実際に試すことで確かめる流れです。
| 場面 | 英語 | 働き |
|---|---|---|
| 打ち明ける前 | Don’t judge me too much. | 前置き |
| 強調する | I swear I have never ~ before. | 経験の否定 |
| 付け足す | Except for ~. | 例外 |
| 同意する | I know! | 共感の返事 |
まとめ|買い物を打ち明けて盛り上がる英語
Don’t judge me で前置きし、I swear I have never ~ before で強調して、Except for ~ で例外を足し、I know! で共感を返す流れを見てきました。どれも身近な買い物の話にそのまま使える英語です。
次回も『フレンズ』の何気ない会話から、日常で役立つ英語を一緒に見ていきましょう。
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