海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン2第2話では、モニカがロスの恋人ジュリーと買い物に出かけ、そのことをレイチェルに隠していました。気づいたレイチェルは、今はモニカと一緒にいたくないと言って部屋を出ていきます。
新しく親しくなった人がいても、昔からの友達との仲は変わらない。そう伝えるときの英語は、謝り方から頼み方までいくつかの段階に分かれています。二人の仲直りの会話を、順に見ていきます。
「I feel terrible」と謝り、「Is that so terrible?」と問いかける
カフェのセントラルパークの外で片づけをするレイチェルに、モニカが話しかけます。
Monica: I don’t know what else to say.
(もう、ほかに何て言えばいいのか分からない。)
Rachel: Well, that works out good ‘cause I’m not listening.
(あら、ちょうどいいじゃない。こっちは聞いてないから。)
Monica: I feel terrible. I really do.
(すごく悪いと思ってるの。本当に。)
Friends Season2 Episode2(The One With the Breast Milk)
I don’t know what else to say. は「これ以上何を言えばいいのか分からない」という意味で、謝罪や説明を重ねたあとに出てくる一言です。what else で「ほかに何を」と、もう言葉が残っていない様子を表しています。
レイチェルの that works out good は「それは好都合ね」という返しで、相手の言葉を逆手に取った皮肉です。会話では well の代わりに good が使われることがありますが、書き言葉では works out well が標準的な形です。
モニカの I feel terrible. は「ひどく申し訳なく思っている」という気持ちを伝える言い方です。続く I really do. の do は feel terrible を受けていて、同じ言葉を繰り返さずに「本当にそう思っている」と念を押す働きをしています。
レイチェルはこのあとも皮肉で返し、モニカは言い方を変えて問いかけます。
Monica: Say that I’m friends with her. We spend some time together. Is that so terrible?
(たとえば私が彼女と友達だとするでしょ。一緒に時間を過ごす。それってそんなにひどいこと?)
Friends Season2 Episode2(The One With the Breast Milk)
文頭の Say that ~ は「仮に〜だとして」と、話を一つの例に置き換える前置きです。Is that so terrible? の so は「そんなに」という意味で、自分のしたことはそこまで悪いことなのかと、相手に問い直す形になっています。レイチェルはこれに「そうよ」と答え、ジュリーにロスを取られたうえに、今度はモニカまで取られようとしていると打ち明けます。
「Nobody could steal me from you」と関係は変わらないと伝える
レイチェルの言葉を聞いたモニカは、こう返します。
Monica: Me? What are you talking about? Nobody could steal me from you. I mean, just because I’m friends with her doesn’t make me any less friends with you. I mean, you’re my… Oh, I love you.
(私を?何言ってるの?私をあなたから取れる人なんていないわよ。だってね、彼女と友達だからって、あなたとの友達が減るわけじゃないの。つまり、あなたは私の……もう、大好きよ。)
Rachel: I love you too.
(私も大好き。)
Friends Season2 Episode2(The One With the Breast Milk)
steal A from B は「B から A を奪う」という意味で、物だけでなく人について使われることもあります。レイチェルが使った stealing you をそのまま受けて、モニカは Nobody could ~ と否定しています。could を使うことで、「そんなことは誰にもできない」と可能性そのものを打ち消す響きになります。
次の just because A doesn’t make B any less ~ は、「A だからといって B が少しも〜でなくなるわけではない」という型です。ここでは「彼女と友達だからといって、あなたとの友達の度合いが減るわけではない」と、関係が変わらないことを伝えています。any less は「少しも少なくならない」という意味で、否定と組み合わせて使われます。
言いかけた you’re my… は最後まで言わずに途切れ、モニカは I love you. と続けます。英語の I love you は恋人や家族だけでなく、親しい友達どうしで口にされることもある言葉です。レイチェルも I love you too. と同じ言葉で返し、そこにフィービーが「自分には関係ないけど」と前置きして、自分も二人が大好きだと加わります。
「Will you just give that a chance?」ともう一人の相手への歩み寄りを頼む
仲直りのあと、モニカはジュリーは何も悪いことをしていないと話し、レイチェルにこう頼みます。
Monica: And I really think that if you gave her a chance you’d like her. Will you just give that a chance? For me?
(それにね、彼女にチャンスをあげたら、あなたも彼女を好きになるって本気で思うの。そのチャンスをあげてみてくれない?私のために。)
Rachel: I’d do anything for you. You know that.
(あなたのためなら何だってするわよ。分かってるでしょ。)
Monica: I’d do anything for you!
(あなたのためなら何でもする!)
Friends Season2 Episode2(The One With the Breast Milk)
give her a chance は「彼女に機会を与える」、つまり先入観を置いて相手を知ろうとしてみる、という意味で使われます。if you gave ~, you’d like ~ は過去形を使った仮定の言い方で、まだ起きていないことを「もし〜したら、〜するだろう」と控えめに伝える形です。
Will you just ~? の just は、「ちょっと〜してくれない?」と頼みごとをやわらげる働きがあります。最後に For me? を添えることで、理屈ではなく「私のために」とお願いの気持ちを前に出しています。
レイチェルの I’d do anything for you. は「あなたのためなら何でもする」という言い方で、頼みを受け入れる返事です。モニカも同じ言葉を返し、二人が言い合う形で場面が締めくくられます。このあと、レイチェルがジュリーと二人で話す場面が描かれます。
まとめ|謝ってから、関係を言葉で確かめる
I feel terrible の謝り方、Nobody could steal me from you と just because ~ doesn’t make me any less ~ の言い方、そして give her a chance の頼み方を見てきました。順に並べると、謝ってから関係を確かめるまでの流れがつかめます。
モニカとレイチェルのやり取りを思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。
この回の別の場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。


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