「もっと出すから」と条件を上げて食い下がられたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E15で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「もっと出すから」と条件を上げて食い下がられたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第15話では、会社を辞めたチャンドラーのもとに、元の職場から何度も電話がかかってきます。一方のモニカは、手伝いを頼んでいたウェイトレスに来てもらえなくなり、レイチェルに頼み込みます。

一度断った相手が条件を上げて食い下がってきたとき、英語ではどう返すのか。断り続ける言い方から、条件をのむ一言まで、2つの場面を順に見ていきます。

目次

「That’s very generous」と「This isn’t about the money」で、礼を言いつつ受けない

チャンドラーとジョーイの部屋で、ジョーイは寝ていたチャンドラーに、元の職場の人からまた電話があったと伝えます。そこへかかってきた電話で、チャンドラーはこう応じます。

Chandler: Well, that’s very generous.
(まあ、それはずいぶん気前のいい話ですね。)
Chandler: This isn’t about the money.
(これはお金の問題じゃないんです。)
Chandler: I need something more than a job, something…
(仕事以上の何かが必要なんです、何かが……)
Chandler: And that’s on top of the year-end bonus structure?
(それって、年末のボーナスとは別に、ですか?)
Friends Season1 Episode15(The One with the Stoned Guy)

電話の向こうの声は作中では聞こえず、相手が何を示したのかはチャンドラーの返事から読み取るしかありません。that’s very generous は「それは気前がいい」と申し出に礼を言う言い方で、断る前のクッションとして置かれることもある一言です。続く This isn’t about the money. は「お金の問題ではない」と、相手が上げてきた条件そのものを判断の軸から外す言い方です。

そのあとの I need something more than a job で、自分が求めているのは条件のよい仕事ではなく、それ以上の何かだと続けています。ところが次の問いでは、on top of ~(〜に加えて)を使って、ボーナスとは別の話なのかを確かめています。on top of は「〜の上に」という位置の意味から、「〜に上乗せして」という追加の意味でも使われます。お金の問題ではないと言った直後に条件の中身を確かめているところに、このやりとりの流れが表れています。

日常の場面なら、Is that on top of my regular pay?(それは通常の給料とは別ですか?)のように、提示された条件を確認するときに使えます。

「This is not a negotiation」で、交渉ではないと線を引く

電話はさらに続きます。チャンドラーは相手の呼び名を口にしたあと、言い方を強めていきます。

Chandler: This is not a negotiation. This is a rejection.
(これは交渉じゃありません。お断りです。)
Chandler: No… no. Stop saying… stop saying numbers. I’m telling you. You’ve got the wrong guy. You’ve got the wrong guy!
(いや……いや。言うのは……数字を言うのはやめてください。いいですか。相手を間違えてますよ。相手を間違えてるんです!)
Chandler: I’ll see you Monday!
(じゃあ、月曜に!)
Friends Season1 Episode15(The One with the Stoned Guy)

This is not a negotiation. This is a rejection. は、同じ This is の形を2回並べた対句です。条件を上げてくる相手に対して、「話し合いの途中ではなく、答えはもう出ている」と線を引く言い方になっています。negotiation(交渉)と rejection(拒否)という語尾の似た2語を並べることで、違いがはっきり伝わります。

Stop saying numbers. は、金額を次々に出してくる相手に「数字を言うのをやめて」と求める言い方です。You’ve got the wrong guy. は直訳すると「人違いだ」で、ここでは「その手で動かせる相手ではない」という意味合いで使われています。

ところが電話の最後は I’ll see you Monday! です。断りの言葉を重ねたあと、月曜に会う約束をして話が終わります。次の場面では、チャンドラーが新しい窓のある部屋をフィービーに案内していて、元の職場に戻ったことが分かります。

「I wish I could, but ~」と「Done.」で、上がった条件に返事をする

モニカとレイチェルの部屋では、電話を切ったモニカが、頼んでいたウェイトレスのウェンディに来てもらえなくなったと話します。モニカは最初に時給10ドルを示しますが断られ、金額を上げていきます。

Monica: $12 an hour.
(時給12ドル。)
Rachel: Mon, I wish I could, but I’ve made plans to walk around.
(モン、そうしたいのはやまやまなんだけど、歩き回る予定を入れちゃってるの。)
Friends Season1 Episode15(The One with the Stoned Guy)

I wish I could, but ~ は「できたらいいんだけど」と残念な気持ちを先に示し、but のあとに理由を続ける断りの形です。仮定法の could を使うことで、「実際にはできない」ことをやわらかく伝えます。ここで but のあとに置かれた理由は「歩き回る予定がある」というもので、ここでは軽い理由にもこの形が使われています。

モニカは、以前レイチェルの力になったことを持ち出してから、もう一度金額を上げます。

Monica: I put a roof over your head and if that means nothing to you…
(住む所だって用意してあげたのに、それがあなたにとって何の意味もないなら……)
Monica: …$20 an hour.
(……時給20ドル。)
Rachel: Done.
(乗った。)
Friends Season1 Episode15(The One with the Stoned Guy)

put a roof over someone’s head は「〜に住む場所を与える」という言い回しです。そして最後のレイチェルの Done. は「それで決まり」と条件をのむ一言で、Deal. と同じように取引の成立を短く伝えます。断っていた2人が、どちらも条件が上がった末に引き受ける形で、それぞれの場面が終わります。

まとめ|断る言い方と、条件をのむ一言

That’s very generous と This isn’t about the money で礼を言いつつ受けず、This is not a negotiation で線を引き、I wish I could, but ~ で断る流れを見てきました。条件をのむときの Done. まで押さえると、やりとりの最後まで英語で追えます。

チャンドラーとレイチェルの返事の移り変わりに注目して観ると、同じ回の会話がまた違って見えてきます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、将来の自分を語る英語なども扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次