「This is fun」と「have a little fun」はどう違う?パーティーの楽しさを語る fun の英語|『フレンズ』S02E22で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「This is fun」と「have a little fun」はどう違う?パーティーの楽しさを語る fun の英語|『フレンズ』S02E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第22話では、レイチェルの誕生日パーティーが二つの部屋に分かれます。モニカの部屋ではゲームが進み、チャンドラーとジョーイの部屋ではみんなが踊っています。どちらの側でも、fun という語が何度も出てきます。

fun は「楽しい」とも「楽しみ」とも訳される語です。文の中でどんな形で使われているかに注目して、使い分けを見ていきます。

目次

「fancy parties are only fun if」と「This is fun」で「楽しい」を言う

パーティーの計画を話す場面で、モニカがレイチェルの誕生日を特別なものにしたいと言い、気軽に楽しめばいいという意見も出たあと、フィービーはこう続けます。

Phoebe: Yeah, I agree. I think fancy parties are only fun if you’re fancy on the inside and I’m just not sure we are.
(うん、賛成。おしゃれなパーティーが楽しいのは、中身までおしゃれな人だけだと思うのよね。私たちがそうなのか、どうも自信がないの。)
Friends Season2 Episode22(The One With the Two Parties)

Yeah, I agree. は相手の意見に乗るときの短い一言で、ここでは直前に出た、ピザで気軽に楽しめばいいという意見に賛成しています。

~ are fun は、be 動詞のあとに fun を置いて「〜は楽しい」と言う形です。fun はもともと名詞ですが、このように形容詞のように使われることも多い語です。only ~ if … は「…の場合に限って〜」という条件の言い方です。fancy は「おしゃれな」「手の込んだ」、on the inside は「内面が」という意味で、パーティーの格好と人の中身を重ねた、自分たちへの冗談まじりの意見になっています。

パーティーが始まると、モニカの部屋ではゲームが続きます。出口へ向かうガンターに、モニカとフィービーがそれぞれ声をかけます。

Gunther: I was sort of thinking about maybe…
(その、ちょっと思ってたんだけど、もしかして……)
Monica: No! No, you can’t go! No, this is fun.
(だめ!だめ、帰っちゃだめ!だめよ、これ楽しいんだから。)
Monica: Come on. We’re just getting started. Here. Here’s your marker.
(ほら。まだ始まったばかりなのよ。はい。あなたのマーカー。)
Phoebe: Listen, if you want to go, just go.
(ねえ、帰りたいなら、帰ればいいのよ。)
Friends Season2 Episode22(The One With the Two Parties)

ガンターの I was sort of thinking about maybe… は、sort of と maybe を重ねて言いにくいことをぼかす言い方で、最後まで言い切らないまま、モニカの返事が続きます。

モニカの This is fun. も、「これは楽しい」と目の前の場の様子を伝えています。Come on. は「ほら」と相手をうながす一言で、モニカはこれに We’re just getting started.(まだ始まったばかり)を重ね、帰ろうとする相手を引き止めています。一方のフィービーは if you want to go, just go と、帰りたい気持ちのほうを後押ししています。ガンターはこの場では「No.」と答えます。

「have a little fun」と「less obvious sort of fun」で「楽しみ」を言う

このあとフィービーは、モニカの部屋のゲスト3人を連れ出し、チャンドラーとジョーイの部屋へ向かいます。そこには先にモニカが来ていました。モニカの部屋の静かなゲームと、向かいの部屋のにぎやかな集まり。二つのパーティーが一つの部屋で重なったところで、fun の言い方がぶつかります。

Phoebe: Okay, welcome to the fun…
(はい、楽しいところへようこそ……)
Monica: Phoebe.
(フィービー。)
Phoebe: All right, I’m sorry but these people needed me.
(分かった、ごめん。でもこの人たち、私が必要だったの。)
Phoebe: They work hard all week. It’s Saturday night. They deserve to have a little fun. Go!
(一週間ずっと一生懸命働いてるのよ。今日は土曜の夜。少しは楽しんでいいはずでしょ。行って!)
Monica: You know, my party is fun. Maybe it’s a little quieter, less obvious sort of fun
(あのね、私のパーティーだって楽しいのよ。ちょっと静かで、分かりにくいタイプの楽しさかもしれないけど)
Monica: But if people would just give it a chance, it’s…
(でも、みんながチャンスをくれさえすれば、これって……)
Friends Season2 Episode22(The One With the Two Parties)

ここで目立つのは、fun が「楽しみ」というものとして扱われている点です。最初の welcome to the fun は、fun をにぎやかな場そのもののように言う言い方です。フィービーの言葉は途中で止まり、モニカが名前を呼びます。続く I’m sorry but ~ は、先に謝ってから自分の言い分を述べる形です。

have a little fun は「少し楽しむ」で、fun を have の目的語に置き、a little で量を表しています。その前の deserve to ~ は「〜して当然だ」「〜する資格がある」という意味で、They work hard all week. It’s Saturday night. と理由を並べてから使われています。

モニカの台詞には、両方の形が並んでいます。my party is fun は「楽しい」を言う形で、less obvious sort of fun は「分かりにくい種類の楽しさ」と、fun に修飾語を付けて種類を説明する形です。ここでの sort of は、ガンターの台詞のようにぼかすためではなく、「〜のような種類の」という意味で使われています。最後の give it a chance は「一度試してみる」「機会を与える」という意味です。三つの形を表にまとめると、次のようになります。

形 作中の例 意味
be 動詞 + fun This is fun. / My party is fun. 〜は楽しい
have + fun have a little fun 楽しむ
修飾語 + fun less obvious sort of fun 〜な種類の楽しさ

なお、very fun や so fun のように言うかどうかは、くだけた会話では使われることもある一方、避ける人もいると言われています。

まとめ|fun の置き場所で意味をつかむ

This is fun や my party is fun の「楽しい」、have a little fun の「楽しむ」、less obvious sort of fun の「〜な楽しさ」を見てきました。fun が文のどこに置かれているかを見るだけで、訳し分けがしやすくなります。

二つのパーティーの対比が、fun という一語の使われ方にも表れていることが見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この誕生日パーティーの別の場面の英語を扱っています。

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