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『メンタリスト』シーズン2第7話には、リグスビーが同僚から「バート(Bert)」と呼ばれ、その由来を説明する軽いやり取りがあります。今回の記事では、この場面を起点に、セサミストリート由来のニックネームがアメリカの職場でどのように使われているかという文化的な背景を読み解きます。
あだ名ひとつをめぐる軽口の裏にある、アメリカ職場文化の一端に目を向けながら見ていきます。
Hey, Bert-勝手についた呼び名
事件の関係者リストを分担する場面のあと、ヒックスがリグスビーにこう声をかけます。
Hicks: Hey, Bert, can I get on this rock, paper, scissors? I haven’t had a really good game since I was, oh, 10.
(おい、バート、そのジャンケンに混ぜてくれよ。10歳のとき以来、まともな勝負をしてないんだ。)Rigsby: It’s Rigsby.
(リグスビーだよ。)Hicks: I know.
(知ってるさ。)The Mentalist Season2 Episode7 (Red Bulls)
リグスビーが本名を名乗り直しても、ヒックスは悪びれる様子もなく「知ってるさ」とかわします。アメリカの職場では、本人の意向とは関係なく定着してしまうニックネームが珍しくなく、訂正してもなお使われ続けるというこのやり取り自体が、そうした呼び名の根強さを物語っています。
Bert and Ernie-セサミストリート由来のコンビ名
場面が変わり、リグスビーは別の同僚に、なぜヒックスから「バート」と呼ばれるのかと尋ねます。
Rigsby: Hey, what’s with Hicks calling me Bert?
(なあ、ヒックスがなんで俺をバートって呼ぶか知ってるか?)The Mentalist Season2 Episode7 (Red Bulls)
はぐらかすような返事を返されたリグスビーは、自分から由来を説明していきます。
It’s Bert, like the Muppet.
(マペットのバートと同じ、バートだよ。)It’s just a stupid nickname. It doesn’t mean anything.
(くだらないあだ名さ。深い意味はないよ。)Bosco’s team calls us Bert and Ernie.
(ボスコの班は俺たちのことを「バートとアーニー」って呼んでるんだ。)The Mentalist Season2 Episode7 (Red Bulls)
これに対して、同僚からはからかうようなひとことが返ってきます。
Ernie’s the clever, handsome one.
(アーニーの方が賢くてハンサムな役だからな。)The Mentalist Season2 Episode7 (Red Bulls)
Bert and Ernie(バートとアーニー) は、1969年に放送が始まったアメリカの子ども向け教育番組「セサミストリート」に登場する、マペットの名コンビとして広く知られています。作中でリグスビーとその相棒が「バートとアーニー」と呼ばれているのは、この2人組のイメージが借りられているためです。番組そのものの内容や台詞を離れて、息の合った(あるいは対照的な)2人組を指す代名詞のように、アメリカの職場や日常会話でも引き合いに出される定番のたとえとして扱われています。同僚のひとことにも、この2人組のイメージが軽口の種として使われている様子がうかがえます。
まとめ|あだ名ひとつに宿るポップカルチャーの存在感
Bert(バート)というあだ名ひとつに、セサミストリートという長年親しまれてきた番組の存在感が重ねられています。本人の意向にかかわらず定着してしまうニックネームや、コンビ名として引き合いに出される定番のポップカルチャーからは、アメリカの職場文化の一端がうかがえます。
『メンタリスト』に登場する何気ない呼び名からも、アメリカの文化的な背景が垣間見えてきます。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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