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『メンタリスト』シーズン2第7話には、聞き込みに向かう直前、防弾ベストの着用をめぐってボスコとジェーンが短く言い合う場面があります。今回の記事では、この場面から「don’t be an idiot」と「see if I care」という、譲らない相手を説得しようとするときの英語表現を読み解きます。
なかなか折れない相手に、どう言葉を重ねて説得を試みるかという駆け引きに注目しながら見ていきます。
Don’t need one-素っ気ない拒否から始まる押し問答
エレベーターへ向かう途中、ボスコがジェーンの装備を確認します。
Bosco: Where’s your vest?
(ベストはどこだ?)Jane: Don’t need one.
(いらないよ。)Bosco: Sure you do. We’re just canvassing.
(いや、必要だろう。『ただの聞き込みだ』ってわけか。)For people called “the Crazy Hill Gang.” You should wear a vest.
(相手は「クレイジー・ヒル・ギャング」って呼ばれてる連中だぞ。ベストは着るべきだ。)The Mentalist Season2 Episode7 (Red Bulls)
don’t need one は、シンプルながらも取り付く島のない拒否の言い方です。need itやneed thatではなくneed oneとすることで、直前の会話に出てきたvestという単語を繰り返さずに指す、自然な代名詞の使い方も見どころです。対するボスコのsure you doは「いや、必要だ」と相手の主張を真っ向から否定する短い切り返しで、そのあとに続くWe’re just canvassingという言葉には、危険なはずの相手を軽く言い換えて済ませようとするジェーンの態度への皮肉が込められています。
Don’t be an idiot と See if I care-折れない相手への最終通告
なおも渋るジェーンに、ボスコはエレベーターの前でついに強い言葉を使います。
Bosco: Don’t be an idiot. Put on a vest.
(馬鹿な真似はよせ。ベストを着ろ。)The Mentalist Season2 Episode7 (Red Bulls)
don’t be an idiot は「馬鹿な真似はよせ」という直接的な命令で、遠回しな言い方を重ねてきたボスコが最後に選ぶ、いちばん強い言葉です。idiotという単語そのものは荒っぽい響きを持ちますが、相手を本気で心配しているからこそ出てくる、ぶっきらぼうな言い回しでもあります。それでも聞き入れないジェーンに対して、ボスコは最後にこう言い放ちます。
Bosco: Fine. Get shot. See if I care.
(勝手にしろ。撃たれても知らないぞ。)The Mentalist Season2 Episode7 (Red Bulls)
see if I care は「知ったことか」「勝手にすればいい」という投げやりな突き放しを表す口語表現です。文字どおりには「私が気にするかどうか確かめてみろ」という意味ですが、実際には「気にするわけがない」という皮肉として使われます。fineのひと言で説得をあきらめ、get shotという物騒な言葉を挟みながらsee if I careで締めくくる流れには、説得に疲れた相手への感情の動きがよく表れています。
表にすると、ボスコの言葉が少しずつ強さを増していく様子が見えてきます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Sure you do. | 相手の主張を軽く否定する |
| You should wear a vest. | 理由を添えて勧める |
| Don’t be an idiot. | 強く言い聞かせる |
| Fine. See if I care. | 説得を諦めて突き放す |
まとめ|説得の強さが段階的に変わっていく言葉選び
don’t be an idiotは相手を本気で心配するがゆえの強い言葉で、see if I careはそれでも折れない相手への突き放しです。ふたつの表現からは、説得の温度が段階的に変化していく会話ならではの呼吸が伝わってきます。
『メンタリスト』の掛け合いからは、こうした説得の言い回しもこれからも見つかりそうです。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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