海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン2第22話には、事件の鍵を握る人物を探してジェーンが訪れたモーテルの一室で、先に到着していた相手と落ち合う場面があります。今回は、久しぶりに顔を合わせた二人が交わす軽口のやり取りから、ひょっこり現れた相手をからかうための英語表現を見ていきます。
事件の緊張感から少し離れた、気の置けないやり取りに注目していきます。
「like a bad penny」-何度も現れる相手をからかう言い方
事件の鍵を握るとみられる人物の足取りを追い、ジェーンとヴァン・ペルトはあるモーテルへ向かいます。到着すると、二人よりも先に現地入りしていた相手がすでに待っており、ジェーンの姿を見て、からかうように声をかけます。
Whoa. Well, look at you, just showing up like a bad penny.
(あら。ほら、質の悪いコインみたいにまた現れて。)The Mentalist Season2 Episode22 (Red Letter)
like a bad pennyは、直訳すると「質の悪いペニー硬貨のように」ですが、実際には「(招かれざる客のように)何度も現れる」という意味の慣用句です。質の悪い硬貨は使われずに戻ってきてしまうことから、望まれていないのに繰り返し姿を見せる、というイメージが定着した言い回しです。turn up like a bad pennyという形で使われることも多く、意味は変わりません。「彼はいつも思わぬところに現れる」と茶化したい場面で”He always turns up like a bad penny.”のように使うこともでき、友人同士のからかいの中で使われることが多い表現です。深刻な悪意はなく、驚きと親しみを込めたツッコミとして機能しています。呆れたような、それでいて歓迎するような口調そのものが、二人の距離の近さを物語っている一言です。
「have a premonition」-相手の得意分野を逆手に取ったジョーク
からかわれたジェーンは、相手の得意分野である予知を逆手に取って切り返します。
I had a premonition you’d be here.
(君がここにいるだろうという、虫の知らせがあってね。)Really?
(本当に?)No. Lisbon told me.
(いや、リズボンに聞いたんだ。)The Mentalist Season2 Episode22 (Red Letter)
have a premonitionは「予感がする」「虫の知らせがある」という意味の表現です。premonitionはやや硬い語で、単なるfeelingよりも、よくないことや重要なことが起こる予感、というニュアンスを持ちます。特に、悪い出来事を予知するような文脈で使われることが多く、ここでは相手の職業を意識したうえでの言葉選びになっています。霊能力を専門とする相手の語彙をそのまま拝借してみせることで、皮肉めいたユーモアを生み出しているのがこのやり取りの面白いところです。
すぐさまReally?と問い返され、No. Lisbon told me.と種明かしされる流れからは、もったいぶった前置きのあとにあっさりオチを明かす、会話のテンポの良さが伝わってきます。もっともらしい理由を並べたあとで、あっけない真相を告げるという構成そのものが、軽い笑いを誘う仕掛けになっています。日常会話でも、大げさな前置きのあとに”No, I just guessed.”のようにあっさり真相を明かす返し方は、軽い笑いを誘う定番の型として使えます。
まとめ|再会の軽口に見える、気の置けない関係性
like a bad pennyは繰り返し現れる相手をからかう言い方、have a premonitionは予感がするを表す表現です。軽口の応酬からは、気心の知れた相手だからこそ成立する掛け合いのリズムが伝わってきます。
次回も『メンタリスト』の会話から、くだけたやり取りの英語表現を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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